肥薩おれんじ鉄道 「台湾鉄路ラッピング列車」

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肥薩おれんじ鉄道は2019年6月23日に台湾鐵路管理局の屏東線・南廻線と姉妹鉄道協定を締結したことを記念して、2020年1月25日からHSOR-150A形HSOR-152Aを「台湾鉄路ラッピング列車」として運行している。

この車両は、同車両の鹿児島方前面と山側側面に、台鐵の車両(屏東線・南廻線で運行されているDR3100型と思われる)をイメージしたラッピングが施されている。なお、反対側(熊本方前面と海側側面)は肥薩おれんじ鉄道の一般色のままで、1車両で2事業者のカラーを纏っている(両社の交流を表現?)。運行は肥薩おれんじ鉄道の公式サイトで公表されている。運行期間は未定。

日本で台鐵の車両デザインが施された車両は、京急電鉄2100形(2016年〜2017年)・東武鉄道200型(同左)・JR四国8000系(2017年〜2018年)・しなの鉄道115系(2018年〜2021年)に次いで5例目。気動車に施されるのは初である。

東シナ海沿いを走行する、肥薩おれんじ鉄道の「台湾鉄路ラッピング列車」。
肥薩おれんじ鉄道と台鐵南廻線・屏東線は沿線の雰囲気が類似していることもあり、2019年6月23日に姉妹鉄道協定を締結した。

薩摩大川〜西方にて
熊本県側の風光明媚な区間を行く。肥薩おれんじ鉄道は東シナ海沿いを走る区間も多く、鹿児島本線時代から有名撮影地も多い。

肥後二見〜上田浦にて
下大野川に架かる鉄橋を渡る。

上田浦〜肥後二見にて
肥後二見駅を発車する。
出水市内を行く。

米ノ津〜出水にて
早朝の出水駅を出発する、八代行きの「台湾鉄路ラッピング列車」。
6214D列車(出水6:24発)は休日では数少ない、2両編成での運行。
「台湾鉄路ラッピング列車」となったHSOR-150A形HSOR-152Aの海側。ステンレス車体を灰色で表現している。
鹿児島方の前面。
前面行先表示器の両側の「危險 電車線有高壓電」(架線注意)の表記のステッカーは、台鐵と同一デザインのものを使用している。
側面中央部には、台鐵の局章も入る。
台鐵のラッピングは鹿児島方前面と山側側面に施されており、熊本方前面と海側側面は肥薩おれんじ鉄道の一般色のままである。そのため、ラッピングされている姿を撮るには、撮影する方向にも気を遣う必要がある。

上写真:米ノ津〜出水にて
下写真:出水にて
車内の様子。HSOR-150A形はイベント兼用車両のため、オール転換クロスシートである。
座席のヘッドカバーは、台鐵の局章と肥薩おれんじ鉄道の社紋が入ったものが交互に配置されている。
ヘッドカバーの拡大。座席は転換クロスシートで、ヘッドカバーの片面に台鐵の局章、反対側の面に肥薩おれんじ鉄道の社紋が印刷されている。
中吊り広告。台鐵南廻線・屏東線との姉妹鉄道締結の背景や、姉妹鉄道締結式の様子が紹介されている。
窓上には、南廻線・屏東線の紹介が掲示されている。












屏東線の紹介。
南廻線の紹介。
「台湾鉄路ラッピング列車」のラッピングデザインの元となっている(と思われる)、屏東線・南廻線で運行されているDR3100型。3両1ユニット。
なお、肥薩おれんじ鉄道の公式では、どの車両形式をイメージしたものかまでは明言されていない。

九曲堂にて
DR3100型の一般形気動車版ともいえるDR1000型(両運転台車両)。台鐵の非電化の支線(平渓線・深澳線・内湾線・集集線)で運行されている。
肥薩おれんじ鉄道の「台湾鉄路ラッピング列車」の編成の長さ的(基本的に単行運転)には、こちらのイメージに近いかもしれない(ただ、姉妹鉄道協定を締結した屏東線・南廻線ではDR1000型は運行されていない)。

大華〜十分にて
(参考)肥薩おれんじ鉄道の一般色。写真はHSOR-100A形。

薩摩大川〜西方にて
2019年6月23日に肥薩おれんじ鉄道と台湾鐵路管理局(台鐵)屏東線・南迴線が姉妹鉄道協定を締結したことを記念して、台鐵をイメージしたラッピングが施された肥薩おれんじ鉄道HSOR-150A形HSOR-152A。2020年1月25日より運行を開始した。なお、ラッピングは鹿児島方の前面と山側の側面に施されている(反対側は肥薩おれんじ鉄道の一般色のまま)。

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