台北捷運逃生体験館屋外展示

世界各国の優れた建築デザインの地下鉄の駅舎の写真や、地下鉄・都市鉄道の重大事故を記録した年表が掲げられている「時間の廊下(時光走廊)」。
1968年〜2006年の世界各国の地下鉄・都市鉄道の重大事故(主に火災事故)を記録した年表。日本で起きた事故としては、1968年の地下鉄日比谷線神谷町駅での車両火災事故、1971年の急行雲仙3号火災事故、1972年の北陸トンネル火災事故、1983年の名古屋市営地下鉄東山線栄駅の変電施設火災事故等が記載されている。
屋外の緊急避難体験コーナーの全容。
屋外展示は職員の方が全体を案内をしてくれる。写真はホームの列車非常停止ボタンを説明しているところ。
屋外展示の目玉である、列車からの避難体験コーナー。ホームに停車中の列車を再現しており、車両のカットモデル(モックアップ)や可動式ホーム柵(APG)、転落検知センサーが設置されている。
車両のカットモデル。車体の材質の差による質感の違いを除けば、相当精密に実車を再現している。
カットモデルの車内の様子。321型をベースとしており、先頭から約12m分(実車のほぼ半分の長さ)まで再現されている。冷房も完備。扉上のLED式案内表示機は省略されている。扉の上に貼られている車両番号は「1101」となっている。
乗務員室の緊急脱出口を開放しての避難体験。
客室から見た乗務員室と前面非常脱出スロープ。
カットモデルの運転台。実車とほぼ同一。マスコンはワンハンドル式で力行4段(P1〜P4)、常用制動6段(B1〜B6)と非常制動1段。手前に引くと制動、奥に押すと力行(欧米式)である。
ホーム下の退避空間への避難体験。
前面非常扉(脱出スロープ)を展開した状態のカットモデル。軌道や第三軌条、トンネル内の信号も再現されている。
先頭から2番目の扉は、可動式ホーム柵の非常扉からの脱出体験やドアコックの開放体験(ドアコックを操作すると実際にドアが自動開閉する)に使用する。
分機器(ポイント)の実物展示。電動転轍機の横の信号機は、上が分機器の開通の有無(開通時は黄表示、非開通時は赤表示)、下が進路の方向(定位状態の時は「N」、反位状態の時は「R」表示)を示す。
奥の車両は先述のカットモデルの反対側で、前面部分は印刷(平面)。
濃煙体験室では、ビニールを被っての脱出方法の習得や、濃煙空間からの避難体験が出来る。

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