高雄捷運 橘線

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高雄捷運橘線は西子湾(シーズーワン)〜大寮(ターリャオ)間14駅14.4kmを結ぶ路線である。うち、大寮駅付近のみが地上区間である。全区間複線(右側通行)で、第三軌条方式による直流750V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。ワンマン・ATO運転を実施している。2008年9月14日に現営業区間が開通した。

列車は3両編成だが、ホームは6両分の有効長がある、また、すべての地下駅にはプラットホームスクリーンドア(PSD)が完備している。各駅のホームは、美麗島(メイリーダオ)駅と大東(タートン)駅を除いて1面2線の島式ホームとなっている。

将来的に、鳳山国中(フォンシャンクォツォン)駅から分岐して屏東(ピントン)方面へ延伸する計画がある。

(路線図:管理人制作)

大寮駅の手前で地上に出る、大寮行きの列車。

大寮にて
東側の終点の大寮駅に到着した橘線の列車。到着後はそのまま折り返し西子湾行きとなる。

大寮にて
大寮駅は大寮機廠(大寮車両基地)の内部にあり、駅は車両基地内の線路に囲まれている。大寮機廠は高雄捷運で最も大きい車両基地で、かつ高雄捷運の車両基地の中で唯一、大規模な車両修繕が可能な工場機能を兼ね揃えている(紅線の車両も大規模検査の際には同車両基地まで回送される)。

大寮にて
大寮駅前には大型駐車場が整備されている。
鳳山国中駅のコンコース。同駅をはじめ、いくつかの駅ではラインカラーであるオレンジ色の照明をアクセントとして採用している。
鳳山国中駅は、橘線が屏東方面へ延伸開通した際には大寮方面との分岐駅となる。
鳳山国中駅のホーム。ホームドアは地上駅である大寮駅を除いて完備している。また、橘線は美麗島駅と大東駅を除いて、駅のホームは1面2線の島式となっている(美麗島駅は2面2線の相対式)。
大東駅はホームが2層式となっており、上層(地下2階)に大寮方面、下層に西子湾方面行きの列車が発着する。
美麗島駅のコンコースの天井には、計4500枚のステンドグラスを使用した、直径30m・総面積660㎡の世界最大級のガラスアートが設置されている。「The Dome of Light」と名づけられたこのステンドグラスの作品は、イタリアの工芸作家、Narcissus Quagliata氏によるもので、台湾人が美麗島事件をはじめとして民主化を追求する歴史を表現したものであるという。なお、同駅の駅名は1979年12月10日にこの地で発生した美麗島事件に由来している。
高雄捷運は今後、このガラスアートを商業活動に使用することも検討している。
美麗島駅の出入口は日本の建築家、高松伸氏がデザインしたもので、中央のロータリーには全面ガラス張りの4つの出入口が中央方向に向かい合う形で建てられている。作品名は「祈り」で、同じく美麗島事件にちなんだ作品である。
西側の終点の西子湾駅。
西子湾駅2番出口は、台鐵の高雄港駅(貨物駅)に隣接している。
2008年9月21日には大東駅にて橘線の正式開通式典が行われた。式典は10時から行われ、高雄市長の陳菊氏、高雄県長の楊秋興氏、前行政院長の謝長廷氏が代表スピーチを行った。
開通式典のために装飾された大東駅の一番出口。風船は式典終了時に一斉に空に放たれ、開通を祝った。また、コンコースでは一般人にも開通記念の粗品が配られた。
開通式典にて代表スピーチを行う、高雄市長の陳菊氏。開通式典には橘線開通に携わったドイツ・イギリス・フランス・日本・香港・シンガポール等の関係者が式典に来賓として招かれた(外部の人も式典を見ることは可能であった)。また、来賓は式典の後、特別列車(2列車を使用)に乗車して美麗島駅まで一往復した。

高雄捷運電車走行音(鳳山→大東)IGBT-VVVF制御で、制御装置はシーメンス製。
Mc-T-Mc(2M1T)の3両編成。
扉開閉時にはドアチャイムが鳴る。
列車接近メロディー(鳳山国中にて)上下線ともに同じメロディーである。
列車発車メロディー(鳳山国中にて)台北捷運中和線に続き、台湾で2番目に発車メロディーが導入された。上下線ともに同じメロディーである。

橘線開通式典記念粗品
三多商圏駅のホームの写真付きの手鏡(右上)の他に、高雄捷運の新聞や路線図が配布された。なお、来賓向けには食器等も贈呈されていた。

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