フィリピン国鉄(PNR)Caloocan工場

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マニラ首都圏にあるフィリピン国鉄(PNR)のCaloocan(カローカン)工場(Caloocan Workshop)は、同国鉄最大の車両工場である。機関車・気動車・電車・客車・貨車の全車両の整備・修繕を担当している。North Rail(現在休止中)のAsistio Avenue〜Caloocan間にあり、LRT1号線のMonumento駅から西に1km程のところにある。

North Railの線路が退廃していた頃は、当工場に出入場する列車はTutuban駅構内から陸送されていた。

※写真はすべて許可を得て撮影。また、Caloocan工場敷地内への立入は特別な事前申請が必要です。

関連ページ:「フィリピン国鉄(PNR)Tayuman基地」

Caloocan工場の正門。2016年1月現在、高速道路の建設工事が進められており、工場前には高架の橋脚が立っていた。
工場の内部。トラバーサーの走行路が中央にあり、その南北に工場の建屋がある。
工場のトラバーサー。
トラバーサーは1989年協三工業製。
工場の建屋。客車・気動車・機関車と数々の車両が建屋内で修繕を行っている。
工場内で整備中の900型機関車(GE製U14C)。
客車・電車・気動車の修繕ゾーン。
日本から譲渡された車両が所狭しと置かれている。
再塗装されて青一色になった12系客車。
スハネフ14 29も再塗装されて青一色の状態となった。
フィリピン国鉄自社発注の客車。
量産車化改造中の203系第1編成(EMU-1)のクハ203-107。この車両のみ発電機の搭載位置が乗務員室側と反対側であった(車両の重量バランスを考慮した結果)が、利便性に劣るため、第2編成と位置を合わせて乗務員室側に移設する改造が行われた。
移設された発電機。
発電機の周り。座席は撤去されている。
かつて機械室のため内装が撤去されていたクハ203-107の後位側は、座席や吊り革が完全に復元された。
クハ203-107の運転台。スピードメーターが撤去されている。
モハ203-13。ドアの窓ガラスがなくなっており、これから鉄板を取り付ける工事をするのか、単に部品が供出されたのかは不明。
モハ203-13の車内。
203系と連結するキハ52形。
前面補強板が特徴のキハ52 127。同車は中間車として使用されていたため貫通扉にPNRのロゴがない。
マニラ首都圏で活躍していたキハ52 122+キハ52 127+キハ52 137は現在、キハ52 122の車軸が乗客の重みで折れた影響で運用を離脱し、ここで修理している。部品は休車となっているキハ52 123から供給して、運用復帰させる予定。
キハ52 122。車軸毀損当該車。
工場屋外の留置線。
キハ52 137。
オハネ14 91とキハ52 137。
スハネフ14 30。検査を受けて青一色になったが、その後長らく屋外留置されているためか外板がやや汚れてしまっている。
トラバーサー南側の工場建屋。この建屋は管轄が別会社とのことである。
JR東日本時代のエメラルドグリーンの帯のままのモハ203-8。
ジャッキアップされたキハ52 123。世界で唯一、旧新潟色のまま残っているキハ52形である。
反対側に置かれたディーゼル機関車。
工場内に待機している操重車(クレーン車)。
旧操重車。背面に「日車」と書かれていることから、日本車両製か?

関連ページ:「フィリピン国鉄(PNR)Tayuman基地」

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