マニラLRT1号線車両紹介3rd Generation Train

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3rd Generation Train(3G)は第3期車両として、2006年に2連接車48両が製造された。近畿車輛及び日本車両製で、両社が24両(48車体)ずつ製造した。車体はビードレス軽量ステンレス製(日車式ブロック工法)。車両寸法は1両(2連接車)あたり長さ26,000mm×幅2,590mm×高さ3,910mm。ドアは引き戸式である。

車両番号は1200番台が振られている。2連接車を4本繋いだ4両固定編成だが、稀に1ユニットを抜いて3両編成で運行する場合もある。第1編成であれば、1201A-1201B+1202A-1202B+1203A-1203B+1204A-1204Bの順で連結されている(A・Bは連接車の1車体分に付番)。現在は12編成が在籍している(1201〜1248が在籍)。当初から冷房が設置されている(暖房はフィリピンの気候に合わせて未設置)。中間車の2連接車2両は運転台が設置されていない。

前面デザインや配色が従来車両(1G・2G)から大幅に変化し、スタイリッシュな外観となった。内装も大幅に仕様変更されている。

3rd Generation Train(3G)外観。前面のブラックフェイスや、ドア周りの水色の塗装など、これまでにない斬新なデザインが目を引く。

EDSAにて
上から俯瞰した3G。2連接車が4本繋がった姿は、上から見るとよりユニークな形状に映る。

Libertad〜Gil Puyatにて
全面広告ラッピングが施された1201〜1204(トップナンバー編成)。
3Gの前面行先表示はLED式である。

Monumentoにて
先頭車側面。パンタグラフはシングルアーム式で、各車両(2連接車)あたり1基設置されている。
台車。インサイドフレーム方式となっている。車輪径は660mm。
車内の様子。床や座席、天井の一部の配色は、マニラの景観をイメージした緑色となっている。ドア間の側窓は上部内折れ式の分割窓。
ドア。引き戸式で、2Gと同様に戸袋窓が設置されている。ドア窓の形状が、2Gと比較して角がRを帯びている。
ドア閉予告ランプ。ドア閉時に点滅する。
ドアステッカー。ドアガラスは複層である。
反連接側の車端部は、車両基地内の急曲線通過対策として、2Gと同様に車体幅を大きく絞っている。隣の車両への通り抜けは出来ない。
連接部の貫通路。
日本車両の車内銘板(2006年製)。銘板の下には、この車両が日本のODAによって製造されたことを示すステッカーが貼付されている。同様のデザインのステッカーは、インドネシア・KRL JABODETABEKの元東京都交通局6000形の車内でも見ることができる。
近畿車輛の車内銘板(2006年製)。
車内の路線図。
乗務員室仕切り。2Gと同様に、窓は乗務員扉のみ設置。
運転台の様子。左手操作式ワンハンドルマスコンが設置されている。前面窓には遮光カーテンが設置されている。
マスコンの拡大。力行は7段(P1〜P7)で、制動(ブレーキ)は常用制動7段(B1〜B7)と非常制動1段。手前に引くと制動、奥に押すと力行(欧米式)である。
Gil Puyat駅に発着する、Roosevelt行きの3rd Generation Train。

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ドア閉時には、ドア上のLED予告ランプが点滅し、チャイムが鳴る。

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IGBT-VVVF制御で、制御装置は三菱電機製。この車両は近畿車輛製。

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1駅間の車内の様子。車内は明るい配色で、クリーンな印象。車窓から雨のマニラの街並みを眺める。

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3rd Generation Train(3G)走行音(Bambang→Tayuman) IGBT-VVVF制御で、制御装置は三菱電機製。
Mc-M+M-M+M-M+M-Mcの2連接車体×4の4両編成。
扉開閉時にはドアチャイムが鳴る。放送は運転士の肉声放送。
3rd Generation Train(3G)走行音(Central Terminal→Carriedo)
3rd Generation Train(3G)走行音(Carriedo→Doroteo Jose)

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