マニラLRT1号線車両紹介2nd Generation Train

Tweet

2nd Generation Train(2G)は第2期車両として、1998年〜2000年に2連接車28両が製造された。全車両が現代精工(韓国)製。車体はビード付き軽量ステンレス製。車両寸法は1両(2連接車)あたり長さ26,000mm×幅2,590mm×高さ3,910mm。ドアは引き戸式である。フィリピン初のVVVF制御車両(IGBT素子)で、装置はADtranz製である。

車両番号は1100番台が振られている。2連接車を4本繋いだ4両固定編成である。第1編成であれば、1101A-1101B+1102A-1102B+1103A-1103B+1104A-1104Bの順で連結されている(A・Bは連接車の1車体分に付番)。現在は7編成が在籍している(1101〜1128が在籍)。当初から冷房が設置されている(暖房はフィリピンの気候に合わせて未設置)。中間車の2連接車2両は運転台が設置されていない。

2019年にVVVF制御装置がドイツ・Voith(フォイト)製のものに更新された。

2nd Generation Train(2G)外観。混雑対策のため、2連接車4本連結の4両固定編成として登場した。

EDSAにて
前面の行先表示器が「SCHOOL」表示(誤表示)の2G。

Blumentrittにて
機器更新前の、ADtranz製のIGBT-VVVF制御装置。
VVVF制御装置の更新直後の2G。交換したVVVF制御装置の塗装が綺麗なため目立つ。
Roosevelt駅に入線する、当駅始発Baclaran行きの2G。
機器更新後の、Voith製のIGBT-VVVF制御装置。箱には「VOITH」の文字。
車内の様子。内装は白を基調としており、1Gよりも明るい印象である。座席はFRP製で、青色である。
ドアの内側の化粧板は黄色で、デザイン上のよいアクセントとなっている。ドアは1Gのスイングプラグドア式から一転して引き戸式となり、戸袋窓が設けられた。1Gは路面電車(LRV)規格をベースに設計されているが、2Gは一般の通勤形電車に近い設計となった印象を受ける。
反連接側の車端部は、車両基地内の急曲線通過対策として車体幅を大きく絞っている。隣の車両への通り抜けは出来ない。
ADtranzおよび現代精工の車内銘板。ADtranzは2GのVVVF制御装置はじめ電装品全般を担当した。
車内の路線図。
乗務員室仕切り。窓が乗務員扉のみとなり、さらにカーテンが設置されている為、カーテンが下がっている場合は前面展望できない。
一部の座席が混雑対策で撤去された車両もある。
独特のVVVFの磁励音を響かせて、夜のGil Puyat駅を発車する2nd Generation Train。ドア閉時にチャイムが鳴る。撮影時は雨が降っていた影響で、パンタグラフがスパークしている。

Full HD Video
IGBT-VVVF制御で、制御装置はAdtranz製。独特の磁励音で発車していく。

Full HD Video
夜のBalintawak駅に入線する1G-Trainと2G-Train。2G-Trainは稼働率が低く、巡り合うことは稀である。

Full HD Video
1駅間の車内の様子。夜間は乗降が少ないため、停車時間も短い。

Full HD Video
2019年に制御装置がVoith製IGBT-VVVF制御に交換された。磁励音が従来のAdtranz製のものから変化している。なお、車内からはあまり音は聞こえない。

Full HD Video

2nd Generation Train(2G)走行音(Pedro Gil→Quirino Avenue)IGBT-VVVF制御で、制御装置はAdtranz製。
Mc-M+M-M+M-M+M-Mcの2連接車体×4の4両編成。
扉開閉時にはドアチャイムが鳴る。放送は運転士の肉声放送。
2nd Generation Train(2G)走行音(Quirino Avenue→Vito Cruz)

「マニラLRT1号線−車両紹介」に戻る