マニラLRT1号線車両紹介1st Generation Train

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1st Generation Train(1G)は第1期車両として、1982年〜1983年に3連接車64両が製造された。全車両がBN ACEC(ベルギー)製。車体は鋼製。車両寸法は1両(3連接車)あたり長さ29,280mm×幅2,500mm×高さ3,300mm。ドアはプラグドアで、マニラLRT唯一のスイングプラグ式である。

車両番号は1000番台が振られている。開業当初は3連接車を2本繋いだ2両編成としていたが、混雑対策のため1999年より順次3両編成に変更された(但し、現在も一部列車では2両編成で運行されている)。2000年12月30日にBlumentrittでテロが発生し、1037(3連接車体1両)が爆破され大破した(廃車)。現在は、63両(21編成)が在籍している(1001〜1036、1038〜1064が在籍)。運転台は各車両(1両3連接車ユニット)の片側のみに設置されており、中間車となっている車両にも運転台が設置されている。

落成時は非冷房車であったが、2003年〜2005年に全車両が冷房化改造が実施された(爆破により廃車となった1037を除く)。非冷房時は屋根上にベンチレータが搭載されていたが、冷房化時に撤去された。また、塗装も落成時は塗装が異なっていた(2000年頃より現在の塗装に変更)。

1st Generation Train(1G)外観。登場から30年が経過したが、現在も1号線の主力車両として活躍している。

EDSAにて
通常は上写真のように3本を繋いで運転されるが、稀に2本のみ繋いで運行される列車もある。

EDSAにて
上から俯瞰した1G。

Libertad〜Gil Puyatにて
1両(3連接車)をクローズアップ。片側の妻面は運転台が設置されておらず、隣の車両にも通り抜けできない。
前面の行先表示器は幕式である。
車内の様子。オールロングシートである。床はフルフラットで、ドア付近もステップはない。
座席はFRP製で、青色である。
乗務員室仕切り。ガラス張りで、非常に開放的である(2G・3Gよりもガラス面積が非常に大きく、前面展望に適している)。
運転台にはマスコンはなく、加減速共に自動車同様の足踏みペダル式。手は運転台コンソールにあるつかみ棒を握るのみである(日本では都電の5500形5501等でしか採用例がないが、欧米やロシアでは足踏みペダル式の路面電車の車両も少なからずある)。
運転台なし側の車端部。座席が枕木方向に設置されている。
車端部からの眺望。
夜のBalintawak駅に発着する1st Generation Train。スイングプラグ式のドアが特徴である。

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始発駅のRoosevelt駅を発車する、Baclaran行きの列車。

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車体外側へせり出す量が大きいスイングプラグドアのため、ホーム上の乗客は扉から離れて待機する必要がある。日本では安全上の理由により、前面非常扉以外では鉄道車両で使用されない。

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1st Generation Train(1G)走行音(5th Avenue→Monumento) 電機子チョッパ制御で、制御装置はACEC製。
Mc-T-M+Mc-T-M+M-T-Mcの3連接車体×3の3両編成。
扉開閉時にはドアブザーが鳴る。放送は運転士の肉声放送。

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