元 名鉄キハ8500系貸切列車(Tanjung Aru〜Kimanis)

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2020年1月3日、当管理人ほか有志で、Tanjung Aru(タンジュンアル)→Kimanis(キマニス)→Kinarut基地のルートでキハ8503+キハ8502の貸切運転を行った。

今回の貸切運転は2019年9月にキハ8500系が2両編成での運行を開始したとの一報が入り、実施したものである。キハ8500系は導入当初より2両編成での運行を目標とし、キハ8502が2016年2月、キハ8503が2017年6月に竣工したが、長い間単行での運転が続き、2両編成での運行は実現していなかった(キハ8503が竣工した2017年6月に2両編成での試運転を行ったが、直後にキハ8502で重大な故障が発生し、その後キハ8502が修理待ちの状態が続いたため)。2両編成が実現したのは、キハ8502の竣工から3年半以上も経った2019年9月頃であった。

当方も過去5回、キハ8500系を目的としてサバ州立鉄道を訪れていたが、すべて単行での運転であった。2両編成を見るのは長年の夢であり、今回の貸切列車でようやく夢が叶った。なお、サバ州立鉄道のキハ8500系を2両編成でチャーターしたのは、日本人では当方が初である。

※一部は線路内等の鉄道敷地内で撮影しているが、撮影時はすべてサバ州立鉄道の職員の方が立ち会い、安全に十分に配慮の上撮影している。

※サバ州立鉄道に同様のチャーターを依頼する場合は自己責任でお願いします。他の団体列車としての運行や車両のメンテナンス等の都合により、申し込まれてもチャーター出来るとは限りません。また、何らかのトラブルが発生しても当サイトは一切の責任を負いません。

Tanjung Aru駅に停車中のキハ8502+キハ8503。長年待ちわびた2両編成が、竣工から3年半を経てついに実現した。写真はキハ8502側。キハ8502は長らく故障のためKinarut基地に留置されていたが、2年強ぶりに修理されて復活した。
キハ8503側から見た2両編成。2020年1月3日時点では、Beaufort側がキハ8503、Sembulan側がキハ8502で組成。
キハ8502とキハ8503の連結面。これまでサバ州立鉄道ではお互い単行で運転されていたが、ついに本来の連結した姿を見ることが出来た。トイレは両車両とも車端部に設置されている。
自作した鉄道模型とのツーショット。模型は実車竣工よりも先に2両編成で製作していたが、ようやく実車が模型に追いついた。
Beaufort発Tanjung Aru止まりの定期列車と並ぶ。
Tanjung Aru駅で並ぶ、定期列車、キハ8500系、北ボルネオ鉄道の客車。
キハ8502側から見た貫通路。ようやく繋がった。
中央の渡り板は欠落している。
運転台には、2両連結していることを示す「1」「2」のデジタル表示が点灯した。
助士席側のパネルにも「1」「2」と表示されている。
車両の修理と同タイミングかは不明だが、無線アンテナは乗務員扉脇のルーバーから前面へ移設された。併せて台座も設置された。
キハ8502の車内。2年強ぶりに故障から復帰し、車内に明かりが灯った。
キハ8502のデッキには、会津鉄道時代の芦ノ牧温泉駅長(当時)の故「バス」の広告が引き続き残されている。
いよいよ念願の2両編成で本線走行開始。まずはコタキナバル国際空港付近の「WELCOME TO KOTA KINABALU」と書かれたゲートの前で一時停車。
コタキナバル国際空港前にて。2両編成であることが分かるアングルで撮影。

Tanjung Aru〜Putatanにて
沿線では貴重な俯瞰アングル。

Tanjung Aru〜Putatanにて
当日の天気は曇りであったが、時折雲の合間から光が差した。

Tanjung Aru〜Putatanにて
Kinarut〜Kawang間を行く。
Kinarut〜Kawang間のS字カーブ。これまでこの場所でキハ8500系を何度も撮影したが、2両編成で撮るのは初めて。やはり2両の方が写真的に映える。
上写真の反対側。緑豊かな中を行く。
S字カーブを行く列車を、線路を挟んで反対側から。
Kawang〜Papar間の盛土区間を行く。
キハ8503側面(山側)。
キハ8502側面(山側)。
サバ州立鉄道のBeaufort以北で唯一のトンネル(延長185m)を抜ける。

Kawang〜Paparにて
快調に90km/h前後で走る。
駅では一旦停車するか徐行し、通行許可証を受け取る。
通行許可証の拡大。紙に駅名・日付・列車番号等が書かれている。この通行許可証を受け取った列車のみが、当該駅間を走ることが出来る。
ビーチを行く。サバ州立鉄道で最も海沿いの区間で、距離は僅か100m程。

Papar〜Kimanisにて
左を見れば海(南シナ海)、右を見れば川。

Papar〜Kimanisにて
車窓から見るビーチ。
折り返し地点のKimanisに到着。単行の場合の折り返し駅は転車台またはデルタ線がある駅(Tanjung Aru・Kinarut・Beaufortの3駅)に限られるが、2両編成の場合は折り返し駅の制限がなくなった(どこでも折り返せる)ため、今回は沿線で特に風光明媚な区間に絞ってチャーターした。
Kimanis駅に到着。暫し休憩。
Kimanis駅に停車中。
復路はほぼノンストップ。Kinarut駅手前で撮影。

Kawang〜Kinarutにて
上写真と反対側から。
Kinarut駅の先で分岐して、Kinarut基地へと向かう。ポイントは手動。
終着駅のTanjung Aru駅を通り過ぎ、方向転換のため転車台へ。
検修庫へと進んでいく。

※前照灯が付いているが、後追い撮影。
入庫完了。キハ8500系と同じく日本車両製であるDHL(液体式ディーゼル機関車)と並んだ。
2019年9月頃より、念願の2両編成での運転を開始したキハ8500系。2020年1月3日に当方が撮影用にチャーターし、各所でフォトランバイを実施した。

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