元 名鉄キハ8500系貸切列車(Tanjung Aru〜Beaufort)

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2018年7月、当管理人ほか有志で、Tanjung Aru(タンジュンアル)〜Beaufort(ボーフォート)間(1往復×2日間)にてキハ8503の貸切運転を行った。キハ8500系の入線可能区間をすべて走破した。

また、2018年9月には同区間で再度貸切運転を行った(1往復運転)。この時の様子は2018年10月14日21:00〜22:55にBSフジの特別番組『鉄道の日SP 海外で第二の人生を送る日本の名車両』(ドキュメンタリー番組『鉄道伝説』のスペシャル放送枠)にて放送された(当管理人も番組に出演)。

2度の訪問の成果をまとめて紹介する。

※一部は線路内等の鉄道敷地内で撮影しているが、撮影時はすべてサバ州立鉄道の職員の方が立ち会い、安全に十分に配慮の上撮影している。

※サバ州立鉄道に同様のチャーターを依頼する場合は自己責任でお願いします。他の団体列車としての運行や車両のメンテナンス等の都合により、申し込まれてもチャーター出来るとは限りません。また、何らかのトラブルが発生しても当サイトは一切の責任を負いません。

Kinarut Depotにて並ぶキハ8502とイギリス製気動車(現在は事業用車として使用)。
エンジン修理中のため、2017年6月より運用を退いているキハ8502を下から見上げる。
インド・OEPL製の8800型気動車(8801)と並ぶキハ8503。Kinarut Depotにて出発待機中。
近代的なTanjung Aru駅で発車の時を待つキハ8503。
コタキナバル国際空港からコタキナバル中心部へ向かう人であれば誰もが通るであろう、「WELCOME TO KOTA KINABALU」と書かれたゲートとツーショット。

Tanjung Aru〜Putatanにて
幹線道路(Jalan Kepayan)沿いに南下する。

Tanjung Aru〜Putatanにて
南シナ海をバックに行くキハ8500系。

Putatan〜Kinarutにて
※沿線の建物より許可を得て撮影
Kinarut〜Kawang間のS字カーブ。緑の絨毯の上を行く。
上写真の区間をローアングルで撮影。
サバ州立鉄道のBeaufort以北で唯一のトンネル(延長185m)の中からキハ8503を見る。営業列車では絶対撮影できないアングル。

Kawang〜Paparにて
トンネルを徒歩で抜ける貴重な体験も。トンネルは、入口付近はコンクリートで補強されているが、中央部は素掘りのまま。中はコウモリが多く生息している。また、足場はかなりぬかるんでいる。
Papar駅にて一旦停車。SL観光列車「北ボルネオ鉄道」のSL用のターンテーブルも写真右に見える。前回の貸切列車ではここで折り返した。
サバ州立鉄道で最も海岸沿いの区間を行く。名鉄・会津鉄道時代は山間を行くことが多かったキハ8500系だが、ここでは一転して海沿いを行く風景も見られる。車両の塗装も青い海と調和している。

Papar〜Kimanisにて
南シナ海とキハ8503。

Papar〜Kimanisにて
黄色の小さな鉄橋を渡る。サバ州立鉄道のBeaufort以北の橋梁は、ポニートラス橋やコンクリート橋が多い。

Kiminas〜Bongawanにて
Beaufortの町中を行く。終点はもうすぐ。

Membakut〜Beaufortにて
Beaufort駅に入線。
Beaufort駅到着後、方向転換のため構内にあるデルタ線へと向かう。
デルタ線部を走行中。急曲線で、制限速度は5km/h。聞いたことがないような軋み音をあげてゆっくりと走行する
デルタ線の先端へ。
デルタ線の終端部に停車。職員がポイントを切り替える。
バックでデルタ線を走行。
さらにポイントを切り替えた後、前進。
方向転換完了!Beaufortの車両基地に停泊している車両とも並ぶ。
折り返しまでの間、暫しの休憩。往年の名鉄キハ8000系時代の「北アルプス」(改め「北ボルネオ」?)のヘッドマークを貼り付けてみた。
「北アルプス」ヘッドマークを掲げ、Beaufortの郊外を行く。

Beaufort〜Membakutにて
ジャングルの中のS字カーブを行く。

Beaufort〜Membakutにて
緩やかなカーブを駆け抜ける。

Beaufort〜Membakutにて
直線区間を快走。サバ州立鉄道での最高速度は約90km/hで、名鉄時代を彷彿とさせる瞬足ぶりである。

Bongawan〜Kimanisにて
再びKimanisの海辺にて。往路では満潮だったが、復路では潮が引いていた。

Kimanis〜Paparにて
Papar川に架かる鉄橋を渡る。この鉄橋はサバ州立鉄道の中で最も長い橋である(延長約120m)。

Papar〜Kawangにて
Kinarut周辺を行く。

上写真:Kawang〜Kinarutにて
下写真:Kinarut〜Putatanにて
Putatan駅に停車中。駅の周辺にはホテルや商店街が立ち並び、駅舎も幹線道路(A2号線)に面していて、賑わいがある。
コタキナバル国際空港前にて。サバ州立鉄道は空港の目の前を通るにもかかわらず駅はないが、今日に限り特別に停車。幻の空港連絡鉄道?

Putatan〜Tanjung Aruにて
コタキナバル国際空港の滑走路脇を行くキハ8503と、離陸するAirAsia(エアバスA320)。
終着駅のTanjung Aru駅を通り過ぎ、方向転換のため転車台へ。
転車台で方向転換中。今日の旅を終えたキハ8503は、次の出発に備えて再び前を向いた。
Kinarut〜Kawang間のS字カーブを走行するキハ8503(貸切列車)。

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Beaufort以北で唯一のトンネル(延長185m)を走り抜けるキハ8503。このトンネルは素掘り(一部はコンクリートの骨組みで補強)で、関係者によると戦時中は防空壕として使用されていたとのことである。

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サバ州立鉄道で最も海岸沿いの区間を行くキハ8503。背後の海は南シナ海。

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ジャングルの中のS字カーブを駆け抜けるキハ8503。

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急曲線のデルタ線を、滅多に聞いたことがないような軋み音をあげてゆっくりと走行するキハ8503。片運転台車を単行で使っているため、デルタ線を走行して方向転換する。

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インド OEPL製8800型気動車が、後ろに客車・貨車1両を繋いでHalogiratへと向かう。
8800型はサバ州立鉄道自社発注車両で、2016年製。

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Beaufort駅にてエンジンをかけるキハ8503。1エンジン、2エンジンの順に起動している。

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サバ州立鉄道は全区間単線で、主要駅通過時には「CROSSING ORDER」と呼ばれる通行許可証の受け渡しがあり、この許可証を持った1列車のみ許可証に記載された駅間を走ることができる規則となっている。
通行許可証の受け渡しは通過列車でもタブレットなどを用いず、駅員と運転士(または別の乗務員)間の素手同士で渡している。

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南シナ海の海岸沿いを行くキハ8503。

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Kawang駅手前の直線区間を快走するキハ8503。

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沿線の子供たちが見守る中、ゆっくりと走行するキハ8500系。映像奥に南シナ海が見える。

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Tanjung Aru駅手前で停車中のキハ8503の脇を離陸する、コタキナバル国際空港(BKI)発のエアアジア機(エアバスA320)。

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方向転換のため、Tanjung Aru駅北側の転車台まで回送して方向転換するキハ8503。転車台での回転中の様子も収録。

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キハ8503の乗務員室に設置されている車内ブザーを、許可を得て操作。装置は小糸製作所製。日本時代とブザー音は変化なし。

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キハ8503の警笛吹鳴及びタイフォンカバー開閉の様子。キハ8500系のタイフォンは車体下部(スカート内)の左右に設置されており、寒冷地仕様のためカバーが取り付けられている。
貸切列車にて乗務員の方々協力のもと撮影。

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