ミャンマー国鉄東大学支線

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東大学支線はOhkposu(オーポス)〜East University(アシェー テッカソー(和訳:東 大学))間5.4kmを結ぶ、ティラワ港線の支線である。全区間が単線。東ヤンゴン大学へのアクセス路線として2006年6月1日に開通した。

列車はすべてOhkposuよりティラワ港線、Toe Gyaung Kalayよりヤンゴン-マンダレー線に直通し、Yangon(ヤンゴン)まで運行される(Toe Gyaung Kalayでスイッチバックする)。列車は1日に3往復運行され、出入庫列車はInsein始発・終点となる。列車は基本的にRBEで運行されるが、環状線の客車列車で運行される場合もある。

Yangon〜East University間の所要時間は約2時間。

(路線図:管理人制作)

Yangon駅(ヤンゴン中央駅)の7番線に停車中の、East University行き列車。
Yangon駅(ヤンゴン中央駅)で発車を待つRBE5011(元 JR東日本キハ52 110)。
Yangon駅を発車し、ヤンゴン環状線との線路別複々線区間を行く。後ろにミャンマー製客車(RBT)を連結した2両編成でEast Universityを目指す。
ヤンゴン-マンダレー線のToe Gyaung Kalay駅に到着。当駅でスイッチバック(機回し)する。
客車と切り離し、駅構内で機回し中のRBE5011。

Toe Gyaung Kalayにて
機回しが完了し、再度客車と連結。発車の時を待つ。

Toe Gyaung Kalayにて
ティラワ港線内の築堤を走行する、East University行きの列車。

Aungthukha〜Ohkposuにて
Ohkposu駅に停車中のRBE5011+RBT。1面3線の有人駅。東大学支線は当駅を起点とし、ティラワ港線と分岐する。
東大学支線からOhkposu駅に入線する、Yangon方面Insein行きのRBE5011+RBT。ミャンマー国鉄の鉄道員が緑の手旗信号を振り、場内進行を許可する。Ohkposu駅には色灯式信号機は設置されていない。

Ohkposu駅を発車し、東大学支線へと進む列車の前面展望。写真左奥に分岐している線路が東大学支線(East University方面)で、右奥に続くのがティラワ港線(Thilawa方面)。
東大学支線の前面展望。途中に1か所、駅名標もなく路線図にも記載されていない名もなき駅がある。
東大学支線の列車(RBE5011:元JR東日本キハ52)の車内の様子。東ヤンゴン大学へ向かう学生たちが乗り、そこそこの乗車率である。
沿線で写真を撮っていると、老若男女の乗客が皆、手を振って応えてくれた。
East Universityへ続く一直線の軌道を行く。盛土の上を走るが、軌道はバラストが少なく、ところどころ地盤沈下も発生しているため車内はかなり揺れる。
終点のEast University(ミャンマー語:アシェー テッカソー)駅に入線。1面3線の有人駅である。
East University駅に到着した列車。
East University駅の駅舎。
East University駅の駅舎から見た、駅前の風景。奥に東ヤンゴン大学がある以外は周囲にほぼ何もない。
終点のEast University駅に到着後、早速折り返しの為にRBEの機回しが行われる。
客車の横の側線を通過するRBE5011。
East University駅の駅名標と、機回し中のRBE5011。
客車と連結。胴受がすり減り、自動連結器の高さがうまく合わず連結に失敗することもあるが、その際は連結器と胴受の隙間にバラストを挿入して高さを調整し、再度連結していた。
Toe Gyaung Kalay駅では上下線によって機回しするホームが異なる。Yangon行き・Insein行きの列車は南側の切欠きホームで機回しするが、ホームの屋根が非常に低く、キハ52等の大型車両の場合は車高を切り詰めなければ接触してしまいそうな程である。
Toe Gyaung Kalay駅の駅名標と、機回しが完了したYangon行きの列車。
一部の列車は、環状線の車両と共通の客車列車で運行される場合もある。Ordinary Class車両も連結されている。

Ohkposuにて
朝のEast University行き初電はInsein車両基地からの出庫の都合によりInsein始発である。環状線(ヤンゴン-ピィ線)を走行し、Yangon駅(ヤンゴン中央駅)に入線する。
キハ52の乗務員室からの前面展望。エンジンスタート時から収録。
警笛を頻繁に鳴らしながら、波打つ軌道を行く。途中、ミャンマーでも屈指の長さのYangon-Thanlyin大橋(全長2,939m)を渡る。
Aungthukha〜Ohkposu間では保線工事の為、工事現場付近で5分近く停車していた(運転停車部分はカットした)。

※ミャンマー鉄道運輸省の許可及び乗務員の方々の多大なるご厚意の下撮影

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Toe Gyaung Kalay駅での連結シーン。客車にはブレーキがかかっておらず、低速では連結できない(連結時にはじかれてしまう)為、RBE(気動車)は手前で一旦停車したのち、やや勢いをつけて連結する。

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ヤンゴン中央駅の側線から発車し、転線してホームへと入線するEast University行きの列車。

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Insein始発のEast University行き初電。環状線を(ヤンゴン-ピィ線)走行してヤンゴン中央駅に入線する(初電でしか見られない光景)。

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朝日を浴びて黄金色に染まったキハ52の車体。エンジン音を響かせてヤンゴン中央駅を後にする。

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ヤンゴン-マンダレー線と環状線との複々線区間を行く、RBE5011(元 JR東日本キハ52 110)+RBTの2両編成。こちらがカメラを構えていると、前照灯点灯・警笛吹鳴し、手を振って応えてくれた。左奥では保線作業を行っている。

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Toe Gyaung Kalay駅での機回し。一旦停車することなく、勢いをつけて客車と連結するRBE5011(元JR東日本 キハ52 110)。連結部には職員が立ち、客車の連結器の向きがぶれないよう連結器を押さえている。

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Ohkposu駅に入線する、Yangon方面Insein行きのRBE5011(元 JR東日本キハ52 110)+RBT客車。

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East University駅構内で機回しするRBE5011(元 JR東日本キハ52 110)。

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構内で機回しし、客車と連結作業を行うRBE5011。胴受がすり減り、両者の自動連結器の高さがうまく合わず、連結に失敗した。

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East University駅にて。連結器と胴受の隙間にバラストを挿入して高さを調整し、再度連結を行った。

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線路を跨ぐ陸橋の上から撮影。ベンチレーター等を撤去した屋根の状態をよく観察できる。

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