元 JR東海キハ11・キハ47ほか 運行開始記念式典

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2015年8月16日朝7時より、Yangon駅(ヤンゴン中央駅)1番線にて、元 JR東海のキハ11形、キハ47形及びRBE→RBT化改造第2編成の運行開始記念式典が行われた。

今回記念式典が行われたのは、以下の3編成である。
・JR東海キハ11形5両編成 RBE3011(キハ11-112)+RBE3010(キハ11-111)+RBE3021(キハ11-122)+RBE3006(キハ11-6)+RBE3017(キハ11-118)
・JR東海キハ47形5両編成 RBE3024(キハ47 6001)+RBE3025(キハ47 6002)+RBE3023(キハ47 5002)+RBE3022(キハ47 5001)+RBE3026(キハ47 6003)
・RBE→RBT化改造車4両 DD1140(牽引機)+RBT2573(JR四国キハ47 503)+RBT2540(北海道ちほく高原鉄道CR70-2)+RBT5019(JR東日本キハ58 1514)+RBT2545(松浦鉄道MR-203)


JR東海からは2015年〜2016年に合計84両がミャンマー国鉄に車両譲渡されることとなっており、今回デビューしたのは2015年7月5日に運行開始したキハ48形5両編成(RBE3028(キハ48 3816)+RBE3029(キハ48 5511)+RBE3031(キハ48 5805)+RBE3033(キハ48 6813)+RBE3032(キハ48 6803))に次ぐものである。いずれもヤンゴン環状線にてアトゥーヤター(特別列車)として運行されている。JR東海の車両はすべて冷房車であるため、今後竣工する車両もヤンゴン環状線に集中配備されると思われる。

RBE→RBT化改造車は、修理不能となったRBE(日本の気動車)について、エンジンを取り外して客車化した車両である。車両番号自体はRBE時代のものを踏襲している(「RBExxxx」が「RBTxxxx」に変更)。

これまでも冷房付RBEの運行開始の際にはYangon駅にて記念式典をやっていたが、今回のように3編成同時に行うのは初めてだと思われる。

管理人は、式典当日は参加できなかったが、前日12時頃より行われた式典準備の様子を見ることができたので、その際の様子を紹介する。

Insein駅に停車中のJR東海キハ47形。運行開始記念式典送り込み回送列車で、DRCから出庫してYangonへと向かう。
雨の中、Inseinを発車するキハ47形5両編成。
車体は傷んでいた箇所を補修の上再塗装しており、新車のような輝きである。JR東海色のまま竣工しており、ドアへのステップ・手すりの設置、車軸の改造、屋根上のベンチレーターの撤去等の改造が施された。

Insein〜Gyogonにて
Inseinを後にするキハ47形と、続いてDRCから出庫するキハ11形。
DRCのゲート前で出発待機中のキハ11形5両編成。
前照灯を点灯して、いざ出庫!助士席側には式典に際してお供え物が用意されている。
Insein駅ホームに停車。
Inseinを発車する、送り込み回送列車。車両中央の冷房装置部分を低屋根化改造しており、その部分に設けられた排水用の穴が目立つ。
Yangon駅1番線に縦列停車中のキハ47形とキハ11形。
(InseinからタクシーでYangon駅まで先回りしようと試みたが、結局市内の渋滞にはまり作戦失敗)
Yangon駅1番線に停車するキハ11形。
前面方向幕部および側面中央部には、この編成が充当される「(hsa)アトゥーヤター」のステッカーが貼られている。
キハ11形の車内。定員増加のため、ミャンマーにてロングシートに交換されている(JR東海時代はセミクロスシート)。座席はFRP製で、経年劣化や悪戯によるモケット破損行為への対策とのこと。
運転台。
運転士よりスイッチ類やランプに書かれた日本語の内容が理解できないので教えてほしいと頼まれたので、現地指導した。
式典用のお供え物。
式典の看板。
式典に備えて、車両側への装飾が始まった。まずはミャンマー国旗を先頭に取り付ける。
式典用の足場を車両前に設置。
式典の準備をしている横を、ひと足先に運行開始したJR東海キハ48形(RBE3028以下5両編成)の定期列車が発車していく。
キハ11形に次いで、キハ47形側の準備も始まった。
前面方向幕部および側面中央部には、この編成が充当される「(ga)アトゥーヤター」のステッカーが貼られている。前面のステッカーの下には「美濃太田」幕がちらりと見えている。
キハ47形の後ろの車両へ回ってみると、なんとRBE改造のRBTが連結されていた(これを見るまで、てっきり式典はキハ11形とキハ47形の2編成だけかと思っていた)。
キハ47形とRBTの切り離し作業。
今回の式典に参列したのは4両(式典会場で頂いたパンフレット上では5両となっている)。Insein側先頭はRBT2545(松浦鉄道MR-203)。いずれの車両も通勤形客車標準色に塗られている。
その隣はRBT5019(JR東日本キハ58 1514)。JR化直後に日本に存在していてもおかしくないような塗り分け。
その隣はRBT2540(北海道ちほく高原鉄道CR70-2)。
Ma Hlwa Gon側先頭のRBT2573(JR四国キハ47 503)。顔は中間側に向いている。
背の高さの差が著しいRBT2573とRBT2540の連結部。各車両間のエアーホース(ブレーキホース)は接続されている。
RBT2573(JR四国キハ47 503)の車内。オリジナルはセミクロスシートだが、RBT化改造時にFRP製座席のオールロングシートに交換されている。
RBT2040の車内。こちらもFRP製座席のオールロングシートに交換されており、トイレも併せて改造時に閉鎖された。
式典にてRBE→RBT化改造車の牽引を務めるDD1140(元 中国国鉄の東方紅21)。晴れ舞台に合わせてお色直しされ、国旗も取り付けられた。
駅の東端に静態保存されているSLまで再塗装作業中で、万全の態勢で式典に備える。
キハ47形の装飾準備も徐々に進んでいる。
式典に参列する女性も集まり、打ち合わせやマイクを使っての予行演習を繰り返し行っていた。
キハ11形の前面への仕上げの装飾。Goldenな帯を巻き付ける。
装飾完成!
続いてキハ47にも取り付けようとしたところで、スコールが降って一旦作業中断。
ここで当方は時間切れとなってしまい、後ろ髪を引かれる思いで駅を後にした。
2015年8月16日の「キハ11・キハ47・新RBT編成の運行開始記念式典」に向けて、Inseinより式典会場のYangonまで回送されるキハ11形5両編成(先頭からRBE3017(キハ11-118)+RBE3006(キハ11-6)+RBE3021(キハ11-122)+RBE3010(キハ11-111)+RBE3011(キハ11-112))。

Full HD Video

運行開始記念式典パンフレット
記念式典参加者に配布された(管理人は当日立ち会えなかったが、前日に入手)。
運行開始記念式典パンフレット内容
竣工した車両の番号、運用時刻、車両購入価格等が記されている。

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