ソウルメトロ新3000系登場

ソウルメトロ3000系が法定耐用年数25年を迎えるにあたり、置き換え用の車両として2009年に新3000系が登場した。製造は現代ロテム。
ソウルメトロ新2000系をベースにしているが、外観や内装は設計変更されている。前面デザイン・塗装パターンは複数のデザイン案の中から一般公募により決定された。ステンレス車体で、ビードプレス工法(新2000系2次車はビードレス)。内装は3号線のラインカラーのオレンジ色を仕切り板・一部座席のモケット・網棚に取り入れている。また、ソウルメトロの車両で初めて、側扉の鴨居部にLCDが千鳥配置された(ソウルメトロ新2000系と同様、客室内の枕木方向にもLCDが設置されている)。なお、一部の編成の先頭車には自転車固定装置が追加設置されている。車両寸法は長さ20,000mm×幅3,120mm×高さ3,750mm。最高速度は100km/h。
2009年6月より営業運転開始し、2010年までに34編成が導入された。この結果、3000系は原則、朝夕ラッシュ時のみの運用となっている。

2009年〜2010年の短期間で34編成が導入された新3000系。瞬く間にソウルメトロ3号線の主力車両となった。

元堂〜花井にて
先頭部側面。新2000系をベースとしつつも、一般公募によるオリジナルの塗装パターンとなっている。スカートは小型。
転落防止幌。
M2車。下枠交差形パンタグラフを2基搭載している。
編成はTc-M1-M2-T-M2-T1-T-M1-M2-Tc 。
側面の行先表示機。前面と共に、ハングル・英語の交互表示である。
ボルスタレス台車。
車内の様子。ソウルメトロ3号線のラインカラーにあわせ、オレンジ色のアクセントが目立つ。
ソウルメトロで初採用の、ドア鴨居部のLCD。千鳥配置されている。
ドア上のLCDの表示内容。次駅案内のみをハングル・英語・漢字で切り替え表示する。駅名標にあわせたデザインが特徴。
枕木方向にも22インチのLCDが8台設置されている。次駅・行先・乗換え案内等を表示し、CMも放映する。
オレンジ色のアクセントが入った座席・仕切り板。座席はドア間7人掛け、車端部3人掛けで、7人掛けの座席にはスタンションポールが設置されている。座席は片持ち式。
車端部の優先席のモケットは赤。
車端部の貫通扉。新2000系に次いで自動扉を採用。
自動ドアは、右側の緑色に光るボタンを押すと開く。
乗務員室背面。乗務員扉のカーテンは降りているため、前面展望は不可。
現代ロテムの車内銘板(2009年製)。
夕暮れの大谷駅を発車する、ソウルメトロ新3000系。
元堂駅付近を走行する、ソウルメトロ新3000系。
元堂駅に入線する、ソウルメトロ新3000系
水西→逸院を走行する、大化行きのソウルメトロ新3000系の車内の様子。
次駅名をハングル・英語・漢字で切替表示する。
広告を表示し、下部に次駅案内・乗換え案内・行先などを表示する。また、装置の左右にあるLEDで、ドアの開く方向を示す。
ホームが大きくカーブしている忠武路駅を発車する、大化行き列車。
プラットホームスクリーンドア(PSD)設置工事中の蚕院駅に入線する。
当駅始発列車として入線する、大化行き列車。
玉水駅を発車し、地下へと潜っていくソウルメトロ新3000系。
記念の装飾を前面にあしらった、ソウルメトロ新3000系305F。

ソウルメトロ新3000系走行音(道谷→大峙)IGBT-VVVF制御で、制御装置は現代ロテム製(三菱電機の技術供与)。
Tc-M1-M2-T1-M2-T2-T1-M2-M1-Tc(5M5T)の10両編成。。
ドアエンジンは電気スクリュー軸駆動式。
ソウルメトロ新3000系走行音(大峙→ハンニョウル)
ソウルメトロ新3000系(逸院→水西)終着駅到着時の車内放送前に流れるBGMは、ソウルメトロのロゴソングである。
歌詞は「ヘンボグル ナルヌン ウリチング ソウルメトロ、ハンサン ウリキョテ ハムケヘヨ ソウルメトロ」(幸福を運ぶ私たちの友人 ソウルメトロ、常に私たちのそばで一緒にいます ソウルメトロ)
ソウルメトロ新3000系走行音(梧琴→警察病院)2010年に延伸開業した区間の走行音。
ソウルメトロ新3000系走行音(警察病院→可楽市場)
ソウルメトロ新3000系電笛+ミュージックホーンソウルメトロ新2000系と同様に、韓国の童謡「自転車」の音色である。
♪「タルルン タルルン ピキョガセヨ」(チリリン チリリン お避けなさい)

関連ページ:ソウル地下鉄3号線

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