DMZ(非武装地帯)観光


北緯38度線付近の軍事境界線を挟んで対峙する韓国と北朝鮮。この2カ国は朝鮮戦争の休戦協定から半世紀以上たった今でも準戦時体制下にある。この2カ国の軍事境界線に沿って南北2km以内の地域がDMZ(非武装中立地帯)となっており、民間人は勿論、軍人も立ち入ることは出来ず、その地域には無数の地雷が設置されている。さらに韓国側はその南側に民間人統制区域が設けられており、民間人は許可なしに立ち入ることは出来ない。

京義(キョンイ)線はかつてはソウルから北朝鮮の新義州(シニジュ)を結ぶ路線であったが、朝鮮戦争により線路が分断され、現在はソウル〜都羅山(トラサン)間55.7kmを結ぶ路線となっている。現在終点の都羅山駅は民間人統制区域内にあり、手続きを行った者は同駅からはDMZ内の観光ツアーに参加することが出来る。但し、乗客は一旦一駅手前の臨津江(イムジンガン)駅で全員強制下車させられ、DMZツアーに参加する場合は同駅で手続きをしなければならない。都羅山駅から出発するツアーは「第3南侵トンネル」→「都羅展望台」→「統一村」の順に回り、都羅山駅に戻ってくるコース。

ツアーの主催はこれらDMZの地域を抱える坡州(パジュ)市。

関連ページ:「京元線「DMZ train」・鉄原安保観光」

臨津江駅、臨津閣
都羅山駅
南侵第3トンネル、DMZ映像館・展示館
都羅展望台

ソウル〜都羅山往復乗車券(左上)
1列車あたり300枚までしか限定されない。

DMZ観光施設利用券(左下)
一般人(大人)は11200ウォンである。

坡州市DMZ観光パンフレット(右)

写真は日本語・中国語版である。臨津江駅のDMZ案内所で貰う事が出来る。


韓国の鉄道トピックスへ戻る