KTX-IIモックアップ

「KTX-II」は現行KTX車両(100000系)の後継車として開発され2009年より湖南線で営業運転開始予定の車両であるが、このKTX-IIのモックアップ(実物大模型)が義王の鉄道博物館に展示されている。このモックアップは2007年5月16日〜19日に開催された「釜山国際鉄道・物流産業展」で初めて展示されたもので、その後龍山駅前等での展示後、鉄道博物館に移されたものである。モックアップは実車の主要部分のみをピックアップしており、とりわけ先頭車の外観は大幅に異なる(実車は動力集中式のため、両先頭車は機関車)。
なお、実車の第1編成は2008年11月25日に現代ロテム昌原工場を出場した。実車は10両固定編成(うち8両が客車)で、車体はアルミ製(ダブルスキン構造)となっている。

義王の鉄道博物館に展示されているKTX-IIのモックアップの外観。2両分が展示されている。モックアップは動力分散式のように見えるが、実車は動力集中式。
モックアップの入口。台座にはKORAILとロテム(現:現代ロテム)のロゴマークが入っている。
側面の行先表示機。2編成を併結して20両での運転も想定されているため、号車番号も表示するようになっている。
モックアップの概要。モックアップは機関車の先頭部、1号車(一般室)、3号車(特室)、4号車(スナックバー)を部分的に組み合わせて再現したものであると説明されている(両先頭車の機関車は号車番号に含まれない)。
一般室の車内の様子。座席配置は2+2。
座席。KTX現行車両(100000系)と異なり、一般室でも全ての座席が回転リクライニングシートとなっている。また、シートピッチも拡大されている。
特室の車内。座席配置は2+1。内装は木目調となっている。
スナックバーの様子。KTX現行車両(100000系)には存在しない設備で、軽食等の販売が行われると思われる。
スナックバー内には窓向きのベンチが設置され、車窓を見ながら軽食を食べることが可能となる模様。
身体障がい者対応の化粧室。扉はボタンによる自動開閉式。
一般の化粧室。
デッキと貫通路。化粧板は青色で統一されている。
運転台の様子。KTX現行車両(100000系)と同様、マスコンはフランス式。

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