大田地下鉄1号線

大田地下鉄1号線は板岩(パナム)〜盤石(パンソッ)間22駅20.5kmを結ぶ路線である。営業区間は全て地下。全区間複線(右側通行)で、架線集電方式による直流1,500V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。ワンマン・ATO運転を実施している。車両基地は板岩事業所と外三(ウェサム)事業所の2箇所で、いずれも地上にある。プラットホームスクリーンドア(PSD)は開業時より全ての駅に設置されている。2006年3月16日に板岩〜政府庁舎(チョンブチョンサ)間、2007年4月17日に政府庁舎〜盤石 間が開通した。
使用車両は1000系。全車がロテム製で、2003年〜2006年に2M2T(Tc-M-M-Tc)の4両編成21本(84両)が製造された。韓国鉄道技術院(KRRI)が開発した「標準中型電動車」をベースとしたアルミ車両(ダブルスキン構体)である。車体長18,000mm、車幅2,750mm。加速度は3.0km/h/s、減速度は3.5km/h/s(非常時4.5km/h/s)で、設計最高速度は100km/h(営業最高速度は80km/h)。車両形式は板岩寄りから1100形(Tc)-1200形(M)-1300形(M)-1000形(Tc)の順で、下2桁が編成番号を示す(第1編成ならば1101-1201-1301-1001、第2編成ならば1102-1202-1302-1002、・・・となる)。
現在全列車が4両編成で運転されているが、各駅のホームは6両編成分の有効長があり、プラットホームスクリーンドアも6両分設置されている。

(路線図:管理人制作)

板岩事業所内を走行する大田地下鉄1000系。2M2Tの4両編成でIGBT-VVVF制御である。車体はアルミ製。
前面・側面の行先表示機はハングル・英字の交互表示。
車内の様子。光州地下鉄1000系や釜山地下鉄3000系をベースとしたデザインである。LCD(液晶ディスプレイ)式車内案内表示機は1両あたり2箇所8台設置。網棚は省略されている。
LCD式車内案内表示機。左画面は広告を、右画面は次駅案内・扉開閉側案内・乗換案内などをアニメーション表示する。
大田駅到着時のKORAIL線乗換案内表示。韓国語・英語での案内表示に加え、KTXの走行アニメーションも表示され視覚的に分かりやすい。
ドアの上には千鳥配置でマップ式次駅案内装置を設置。既に走行した駅を緑、未到達駅を橙、次駅を橙の点滅で表示する。
先頭車の乗務員室仕切り扉。スモークガラスであるが、前面展望は可能。
乗務員室仕切り扉からの前面展望。運転台も光州地下鉄1000系や釜山地下鉄3000系をベースとしている。
駅のホームの様子。全駅にプラットホームスクリーンドア(PSD)が設置されている。現在は4両編成であるが、既に6両分設置されている。LED案内装置では現在の列車の位置をアニメーション表示する。

大田駅にて
プラットホームスクリーンドアはドアが開いている間は橙色のランプが点灯する(開閉作動中は点滅)。
車両のドア部の床には車両製造メーカーであるロテムの銘板が設置されている。プラットホームスクリーンドアは日本のナブテスコ+韓国の現代エレベータ製のものを使用。
自動券売機の様子。乗車券は光州や大邱でも採用されているICトークン式。
自動改札機。入場時は自動改札機のセンサーに乗車券をタッチする。
板岩事業所に留置されている大田地下鉄1000系と、KORAIL京釜線を走行中の釜山行きKTX。板岩事業所は板岩駅の東側にあり、KORAIL京釜線と隣接している。
板岩事業所に留置されている1000系。
盤石駅の北側に位置する外三事業所。政府庁舎〜盤石 間開通時に使用開始した。

大田地下鉄1000系走行音(ワールドカップ競技場→老隠)IGBT-VVVF制御で、制御装置はロテム製。
Tc-M-M-Tc(2M2T)の4両編成。
ドアエンジンは電気スクリュー軸駆動式。ドアチャイムは車両側には搭載していないが、連動するプラットホームスクリーンドア(PSD)から開閉時にチャイムが鳴る。扉閉後には光州地下鉄と同様にブザーが鳴る。
大田地下鉄1000系走行音(智足→盤石)
大田地下鉄1000系走行音(新興→板岩)

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