元 南武線205系 ジャカルタデビュー

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KCJ(PT. Kereta Api Commuter Jabodetabek)は2015年にJR東日本より南武線205系120両(6両編成20本)を購入し、順次導入が進められている。そのうち、第一陣としてナハ2・4・8・35・44編成の5編成が2015年7月1日にジャカルタのTanjung Priok港に陸揚げされた。

2015年7月末日現在、第一陣の5編成はいずれもDepok基地(Dipo Depok)にてKCJ仕様への改造等、デビューに向けた整備が進められている。2015年7月下旬時点のDepok基地での整備状況をお伝えする。

※写真はすべて事前許可を得て、職員の方立会いのもと撮影

Depok基地の留置線に並ぶ車両群。南武線カラーのまま残るナハ2編成・ナハ44編成が留置されている。
塗装変更前のナハ2・ナハ44。一見、南武線時代のままのようだが、前面窓への投石除けの金網の設置、ドア付近への手すりの設置、乗務員扉背後への標識板の設置等の改造は行われている。前面・側面のJRマークは中原電車区にて除去済み。
基地内を自走するナハ2編成。助士席側前面窓には「PERCOBAAN」(試運転)の板が置かれている。
当編成は日本での運用離脱直前の2015年5月に中間車4両をナハ50編成のものと組み替えている。両先頭車は南武線の生え抜き、中間車は山手線からの転属車である。
ナハ44編成。
先輩の車両(東京メトロ千代田線6000系6111F、JR東日本埼京線205系ハエ25編成)と並ぶナハ44編成。
上写真の編成の並びを反対側から。左から順に10両編成・8両編成・6両編成。
全般検査明けの05系09Fと並ぶナハ44編成。
構内を自走するナハ44編成。
ナハ44編成の車内。JR東日本時代の案内類は撤去された一方、KCJ仕様の案内類は未設置のプレーンな状態(KCJ仕様の車端部の大きな号車表記ステッカーは貼付済)。
車端部のクハ205-28の車番表記。JR東日本時代にプレートは取り外されていた。KCJにて「クハ」等の日本語表記は除去された。
乗務員室仕切り。
運転台。元山手線の車両なので速度計の周りにATCの車内信号が残る。
KCJで設置した列車無線装置。
運転情報等を表示するモニター(JR東日本時代に追加設置)。
運転台からの前面展望。投石除けの金網が追加されているため、やや視認性が低下している。
行先指令器の駅名対照表。
乗務員室の天井部。中原電車区と書かれたメガホンも残されている。
前面の赤色塗装作業真っ只中のナハ4編成。養生をしたうえで手際よく塗装されていく。
足場を組んで前面上部の塗装の準備中。床下機器の塗装やステップの取り付けは既に完了している。
塗装作業中のナハ4編成と、前面の赤色塗装が完了したナハ35編成(前面帯や側面の塗装変更は未完成)。
早速新しい色で構内を走行するナハ35編成。
前面帯のKCJ標準色は黄色のため、塗装途中ながら南武線カラーのままでも意外にマッチしている。
ピットへと入線していくナハ35編成。
同じく前面の赤色塗装が完了したナハ8編成。第一陣として譲渡された5編成のうち、このナハ8編成のみが6両すべて南武線の生え抜きの車両で構成されている。
真正面から。赤塗装に加え、窓周りの黒塗装部も再塗装され、美しい仕上がりになっている。
ナハ8編成の編成写真。
東急電鉄8000系8039F(先頭は元8007)との並び。両者は武蔵小杉で立体交差していた仲。
構内を走行するナハ8編成。
床下機器のライトグレー塗装、車両番号の日本語表記部分の除去は完了している。
所属・定員表記も日本語部分を除去。
ナハ8編成の形式写真。
クハ205-129(1号車、川崎寄り先頭車)。
モハ205-353(2号車)。
モハ204-353(3号車)。
モハ205-354(4号車)。
モハ204-354(5号車)。
クハ204-129(立川寄り先頭車)。
塗装変更過渡期の元 南武線205系ナハ35編成が、Depok基地内を低速で走行する。前面と床下は塗装されているが、側面や前面帯などの塗装は未完成。

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