深セン地下鉄 竜華線

深セン地下鉄竜華(ロンファー)線は福田口岸(フーティエンコウアン)〜清湖(チンフー)間15駅20.5kmを結ぶ路線である。うち、民楽(ミンラー)〜清湖 間は地上区間である。全区間複線(右側通行)で、架線集電方式による直流1,500V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。車両基地は竜勝車両段。2004年12月28日に福民(フーミン)〜少年宮(シャオニェンゴン)間、2007年6月28日に皇崗(現 福田口岸)〜福民 間、2011年6月16日に少年宮〜清湖 間が開通した。

開業時は深セン地鉄集団有限公司が運営していたが、2010年7月1日より香港鐵路有限公司(港鐡)の全額出資会社である「港鉄軌道交通(深セン)」が運営している。BOT (Build-Operate-Transfer) 方式を採用しており、港鉄軌道交通(深セン)は同日より40年間、当路線の運営・建設を行う。

列車は当初は6両編成で運行されていたが、少年宮〜清湖 間の開通を前に4両編成に改められた(各ホームは6両編成分の有効長がある)。

使用車両は南京浦鎮車輌廠製で、2010年〜2011年にTc-M-M-Tc(2M2T)の4両編成28本(112両)が製造された。車体はアルミ合金製。車両番号は4桁で、付番方法は、千の位が4(路線番号)、百と十の位が編成番号、一の位が号車番号である(第1編成の場合は4011-4012-4015-4016)。6両編成化に対応している。なお、同車導入前は深セン地鉄集団有限公司のMOVIA456型電車が運行されていた(現在は羅宝線で運行)。

現在、清湖〜松元 間(7駅7.3km)の建設が計画されている。

(路線図:管理人制作)

少年宮〜清湖 間の開通にあわせて、4両編成28本(112両)が製造された竜華線の電車。南京浦鎮車輌廠製。

白石竜〜民楽にて
車両前面には港鉄軌道交通(深セン)のロゴが入る。香港鐵路(港鐡)とロゴマークは同一である。

紅山にて
竜勝駅に入線する、清湖行きの列車。
高架駅ホーム。タイル張りの壁や港鉄のロゴマークを見ると、まるで香港鐵路(港鐡)の駅のようだ。施設の基本設計は港鐡と同一となっている。

紅山にて
南京浦鎮車輌廠製の車内の様子。座席はステンレス製。
扉のステッカーのデザインや貼り方は香港鐵路(港鐡)に準じている。
すべての扉の鴨居部に設置されたマップ式案内装置。進行方向を緑または赤矢印(方面別に異なる)、未到達駅を赤で示す。次駅と矢印は点滅表示。
側窓の上には、LCDが2基セットで千鳥配置されており、行先や次駅、CM等を表示する。
各車両の中央部には車椅子スペースが設置されている。
貫通路。
巨大な深セン北駅に乗り入れる竜華線の列車。当駅は高速鉄道の深センの拠点となる駅である。竜華線のホームは地上3階に位置し、駅舎は中国国鉄と一体的なデザインとなっている。
深セン北駅のホーム。巨大なアーチ状の天井が特徴。西側には隣接して光明線のホームが設置(準備工事)されている。
深セン北駅のコンコース・改札口。乗客は入場前に、荷物検査を受ける必要がある。
紅山駅の北側には、上下線の中央に1本の留置線がある。
上塘駅手前の急勾配を上る、福田口岸行きの列車。上塘駅の北側には、光明線への連絡線(?)が準備工事されており、上り線(福田口岸方面行きの線路)は竜勝〜上塘 間で連絡線をアンダーパスするように高架が建設されている。
竜勝駅の北側に隣接する、竜勝車両段(車両基地)。側面・上部ともにコンクリートで覆われている。
竜勝駅を発車して、清湖方面に走る列車。出入庫線をオーバーパスした後、合流する。
福田口岸駅の降車専用ホーム。2面2線となっている。当駅は福田出入境口の直下にある。
開業時の駅名は「皇崗」(ファンガン)で、2008年8月15日に現駅名に改称された。
留置線の横を走り、紅山駅に到着する福田口岸行きの列車。

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上下線の列車の発着の様子。

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駅や車内の自動放送の声は、香港の港鐡(MTR)と同一。

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高加速度でホームを発車する。

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高架を下り、地下に潜ってゆく福田口岸行きの列車。

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中国国鉄の駅舎と一体的に設計された、アーチ状の屋根が特徴の深セン北駅に入線する清湖行きの列車。

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地上駅には可動式ホーム柵(APG)、地下駅にはプラットホームスクリーンドア(PSD)が完備している。

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南京浦鎮車輌廠製電車走行音(会展中心→福民)IGBT-VVVF制御で、制御装置はABB製。
Tc-M-M-Tc(2M2T)の4両編成。
自動放送は北京語・広東語・英語。放送の声は、香港の港鐡(MTR)と同一。
南京浦鎮車輌廠製電車走行音(福民→福田口岸)
MOVIA456型電車走行音(皇崗→福民)IGBT-VVVF制御で、制御装置はBombardier(ボンバルディア)製。
Tc-M-M-M-M-Tc(4M2T)の6両編成。
車内自動放送は北京語・広東語・英語。扉閉時にドアチャイムが鳴る。
現在はMOVIA456型は竜華線では運行されない(全車両羅宝線で運行)。
MOVIA456型電車走行音(会展中心→市民中心)

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