深セン地下鉄 羅宝線

深セン地下鉄羅宝(ルオバオ)線は羅湖(ルオフー)〜機場東(ジーチャンドン)間30駅41.0kmを結ぶ路線である。うち、后瑞(ホウルイ)〜機場東 間は地上区間である。全区間複線(右側通行)で、架線集電方式による直流1,500V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。車両基地は竹子林車両段と前海車両段の2箇所。2004年12月28日に羅湖〜世界之窓(シージエジーチュアン)間、2009年9月28日に世界之窓〜深大(シェンダー)間、2011年6月15日に深大〜機場東 間が開通した。深セン地鉄集団有限公司が運営する。

列車はTc-M-M-M-M-Tc(4M2T)の6両編成で運行される。車両は3次にわたって導入されている。いずれもアルミ車両。最高速度は80km/h。車両番号は4桁で、付番方法は、千の位が1(路線番号)、百と十の位が編成番号、一の位が号車番号である(第1編成の場合は1011-1012-1013-1014-1015-1016)。
1次車はボンバルディアおよび長春軌道客車製のMOVIA456で、第1期区間開業に併せて6両編成22本(132両)が導入された。うち1編成がボンバルディア製(ボンバルディアの車両工場があるドイツから輸入)で、残りの21編成が長春軌道客車で製造された。編成番号は1011〜1221。
2次車は長春軌道客車製で、2008年〜2009年に6両編成4本(24両)が導入された。営業開始は2010年。蛇口線の車両と仕様はほぼ同一。編成番号は1231〜1261(1次車からの続番)。
3次車は南車株洲電力機車製で、2008年〜2009年に6両編成26本156両)が導入された。営業開始は2009年(2次車よりも先に営業運転を開始した)。編成番号は1271〜1521(2次車からの続番)。

2020年までに機場東〜機場北 間を延伸する計画がある。

(路線図:管理人制作)

離合する羅宝線の列車(左:1次車、奥:3次車)。羅宝線は2012年2月現在、深セン地下鉄の路線の中で唯一、複数の形式の車両が運行されている。

機場東にて
南車株洲電力機車製の3次車。現在、羅宝線の最大勢力となっている。

機場東にて
青空の下、深セン宝安国際空港の前の高架を行く羅宝線の列車。
第1期区間開業に併せて導入された、ボンバルディア・長春軌道客車製の1次車。

后瑞にて
1次車の車内の様子。化粧板や手すりは白で統一されている。座席はステンレス製。袖仕切りはガラスが使用されている。
各扉上に設置されているマップ式案内装置。写真は第1期区間開業時のもので、現在は交換されている。
側窓上の鴨居部にはLED式車内案内表示機が千鳥配置で設置されている。
乗務員室仕切り部。窓はない。非常時は中央の扉から脱出できる。
貫通路の上にある、ボンバルディア・長春軌道客車の車内名板(ステッカー)。
后瑞駅に入線する3次車。
3次車の車内の様子。
各扉上に設置されているマップ式案内装置。
南車株洲電力機車の車内名板(ステッカー)。
地上駅を含めて、全駅にプラットホームスクリーンドア(PSD)が設置されている。

機場東にて
高架駅で島式ホームの后瑞駅。当駅と機場東駅以外は地下駅である。
機場東駅に入線する折り返し列車。当駅は相対式ホームの2面2線で、乗降ホームが分離されているため、全列車が一旦留置線に引き上げる。
老街駅は竜崗線開業時に、同線と対面乗換えが出来るよう従来ホームの反対側にホームが新設された。旧ホームはわずか開業から6年半で使用停止となっている。
羅湖駅の自動券売機の様子。円形の柱に沿って設置されている。
竹子林車両段(竹子林車両基地)の様子。、深センを東西に結ぶ大通り、深南路(深南大道)の南側に面している。写真手前側が本線に繋がる線路で、奥が修繕庫となっている。
竹子林車両段内に留置されている1次車。
后瑞駅に到着する、機場東行きの列車。駅の自動放送は北京語・広東語・英語。

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后瑞駅を発車する、機場東行きの列車。

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后瑞駅に到着する、機場東行きの列車。

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后瑞駅を発車する、機場東行きの列車。

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3次車の車内の様子〜車窓。空港の近くであるが、后瑞駅付近はマンションが立ち並んでいる。

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深セン宝安国際空港の前の高架で離合する、羅宝線の列車。

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1次車(MOVIA456)走行音(華僑城→僑城東)IGBT-VVVF制御で、制御装置はBombardier(ボンバルディア)製。
Tc-M-M-M-M-Tc(4M2T)の6両編成。
車内自動放送は北京語・広東語・英語。
1次車(MOVIA456)走行音(華僑城→世界之窓)
3次車(南車株洲製)走行音(西郷→坪洲)IGBT-VVVF制御で、制御装置はSiemens(シーメンス)製。
Tc-M-M-M-M-Tc(4M2T)の6両編成。
車内自動放送は北京語・広東語・英語。

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