上海地下鉄1号線DC01型
(DC01型・DC01A型・DC01B型・DC01C型)

DC01型電車は、1号線の開業にあわせて導入された車両である。1992年〜1994年に6両編成16本(96両)が製造された。全車両がシーメンス製。電機子チョッパ制御で、制御装置はAEG製。2007年に全車両に対して冷房出力増強工事を行った。
2007年に第102編成が、編成中の92113号車の事故代替新造に伴いVVVF化され、「DC01A型」と形式変更した。また、2008年には全編成に対してVVVF化、8両編成化されることが決定し、第101編成・第103〜110編成、第114編成の10編成に対しては編成の組換えによる8両編成化、第111〜113編成、第115・116編成の5編成には中間車6両の新造による8両編成化が行われた(元の中間車は前者の編成へ供給)。前者を「DC01B」型、後者を「DC01C型」として区分している。なお、第102編成は新造車2両を組み込むことによって8両編成化される予定である。

DC01型
上海地下鉄で最初に導入された車両であるDC01型。上海地下鉄唯一の電機子チョッパ制御車であった(現在は後述の通り全車VVVF化されたため、消滅)。ノックダウン車両はなく、全車両がドイツのシーメンスの車両工場で製造・輸入された。

外環路にて
工場の煙突が林立する工業地帯をバックに走る、DC01型第108編成。

友誼西路にて
蓮花路駅に入線するDC01型第108編成。
DC01型第109編成。

蓮花路にて
DC01型電車の車内。戸袋部には液晶ディスプレイが追加された。
車端部には1号線の車両で唯一、座席が設置されている(2人掛け)。貫通路は他形式よりも狭い。貫通路上にはLED式案内表示機が設置されている。
車端部に設置されている、上海申通地鉄有限公司の固定資産プレート。制御方式も「CHOPPER」と刻まれている。

DC01B型
VVVF化・8両編成化された、第108編成。改造時にDC01B型に形式変更された。DC01B型に分類される編成は、中間車は元第111〜113編成、第115・116編成のものを組み込んでいる。

蓮花路にて
同じくDC01B型となった第109編成。

蓮花路にて
VVVF装置。IGBT-VVVFで、装置は株洲南車時代電気製。

1号線DC01型電車走行音(シ文水路→彭浦新村) 電機子チョッパ制御で、制御装置はAEG製。
Tc-M-M-M-M-Tc(4M2T)の6両編成。
扉閉時にはドアチャイムが鳴る。
1号線DC01型電車走行音(上海馬戯城→シ文水路)
1号線DC01B型電車走行音(衡山路→徐家匯) IGBT-VVVF制御で、制御装置は株洲南車時代電気製。
Tc-M-M-M-M-M-M-Tc(6M2T)の8両編成。
磁励音はシーメンス製のIGBT-VVVFに類似している。
1号線DC01B型電車走行音(上海体育館→漕宝路)
1号線DC01B型電車走行音(徐家匯→上海体育館) コンプレッサーは換装されていない。
1号線DC01B型電車走行動画(蓮花路にて) 蓮花路駅に入線する1号線のDC01B型電車。
1号線DC01B型電車走行動画(蓮花路にて) 運転士によるドア扱いの後、蓮花路駅を発車する1号線のDC01B型電車。

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