中国国鉄京門線

京門(ジンメン)線は北京郊外の三家店(サンジアディエン)〜木城澗(ムーチョンジェン)間11駅約33kmを結ぶ路線である。うち、三家店〜落破嶺(ルオポーリン)間は後に開通した豊沙線と並行している。全区間単線・非電化。1日2往復のみの運転(午前1往復、午後1往復)で、列車は機関車と客車1両ずつの2両編成で運転される(中国国鉄で編成長が最も短い列車である)。列車の最高速度は40km/hにも満たず、全区間の所要時間は2時間前後。運賃は2.5元均一で、車内で運賃を車掌に支払う。
沿線の大台(ダータイ)と木城澗は炭鉱の町で、そのため同線は旅客列車以外に石炭輸送列車も走っている。

※取材に当たって、当サイトと相互リンクしている はいらーある様運営のサイト「不思議な転轍機」内のコンテンツ(「京門線訪問記」)を参考にさせて頂きました。

(路線図:管理人制作)

始発の三家店駅にて出発待機中の木城澗行き列車。ディーゼル機関車は東風7型、客車は冷房付き22系客車。機関車と客車の連結は出発直前まで行わない。
22系客車の車内。硬座で座席配置3+2のボックス席。
始発の三家店駅の駅舎。
三家店駅の待合室。三家店駅に停車する列車は少ないため、専ら駅周辺の地元住民の昼寝場所となっていた。
次駅の門頭溝駅で列車はスイッチバックする。機関車も入換作業を行う。
京門線の後方展望。オーバークロスする線路は豊沙線。京門線が永定河に沿って線路が敷かれているのに対し、豊沙線はトンネルと橋梁で短絡している。

門頭溝〜野渓にて
京門線の車窓から見た、豊沙線を行く列車。
落破嶺駅付近は豊沙線と並行する。落破嶺駅は豊沙線との接続駅。
落破嶺以西は豊沙線と離れ、急勾配が続く。

清水澗〜大台にて
炭鉱の町である大台。炭鉱のベルトコンベアが本線の上を横切っているのが見える。写真の反対側には石炭積載用側線がある。
終点の木城澗駅に到着した列車。木城澗駅は1面2線(1線は入換用)。
木城澗駅到着後、折り返しに向けて機関車の入換作業を行う。
入換が完了した、折り返し三家店行き列車。

木城澗にて
木城澗駅のホームの反対側は炭鉱となっている。山の上方にはナローゲージの軌道とトロッコが確認できた。また、写真左側には石炭積載用側線が見える。
木城澗を発車した、三家店行き列車。

木城澗〜大台にて

京門線乗車券(表/裏)
運賃は2.5元均一。駅での販売はなく、車内で車掌から購入する。非磁気式。

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