香港鐵路(MTR)馬鞍山線は大圍(タイワイ)〜烏溪沙(ウーカイサー)間(全9駅)11.4kmを結ぶ路線である。全区間が地上。架線集電方式による交流25,000V電化。軌間は1,435mm。ワンマン・ATO運転を実施している。同路線は大圍での東鐵線乗換の利便性を考慮し、他の路線が左側通行を採用しているのに対し、唯一右側通行を採用した。2004年12月21日に現営業区間が開通した。 列車は4両編成で運転され、車両は近畿車輛製のSP1950形18編成で運用される。同形式は東鐵線や西鐵線のSP1900形をベースとしている。 将来的には大圍から、鑽石山(ジュンセクサン)、啓徳(カイタク)を経由して(ホンハム)まで延伸する計画がある。しかし、まだ構想段階であり、着工はされていない。 2007年12月1日までは九廣鐵路(KCR)が運営していた。香港鐵路が設立した2007年12月2日に、路線名が「馬鐵」から「馬鞍山線」に改称された。 |
馬鞍山線で使用される近畿車輛製のSP1950形。床下は防音カバーに覆われ、静粛性に優れる。前照灯はHID。18編成が所属する。 大圍にて | |
車公廟駅に入線する、烏溪沙行きの列車。西鐵と同様、駅間は線路の両側に非常用通路兼保線用通路が確保されている。 | |
上り列車の終着駅である大圍駅に発着するSP1950形。同駅で東鐵線の尖東方面列車に対面乗換えが出来るよう、馬鞍山線では右側通行が採用された。 | |
石門駅に入線するSP1950形電車。 | |
中間車の車内。5扉車で、扉間の座席は4人掛け。手すりはすべて滑り止め加工されている。 | |
先頭車の車内。乗務員室仕切り壁には窓はない。 | |
貫通路。貫通扉はない。 | |
座席はステンレス製で、着席区分がないため加減速時に尻が滑ることもある。 | |
SP1900形/SP1950形の特徴である車内ディスプレイ。車両あたり3箇所計6台設置されている。CMだけでなく、ニュースなどの番組も放映され、音声も流れる。次駅案内等は画面下部に表示。 | |
近畿車輛の車内銘板。 | |
ドア上の路線図。馬鞍山線は大圍にて東鐵線と接続し、東鐵線と一体化したネットワークをなしている。 | |
SP1950形の尾灯。SP1900形/SP1950形の前照灯のHIDは尾灯LEDの中に組み込まれている。 | |
各駅に掲示されている警告文。 |
馬鞍山線SP1950形電車走行音(馬鞍山→恆安) | IGBT-VVVF制御で、制御装置は三菱製。 Tc-M-M-Tc(2M2T)の4両編成。 加速度は3.6km/h/s。車内に設置されているテレビから、放映している番組の音声が流れるため走行音を鮮明に録音するのは困難。 |