香港鐵路(MTR)東鐵線は尖東(チムトン)〜羅湖(ローウー)間13駅35.5kmを結ぶ本線と、上水(サンスイ/シャンシュイ)〜落馬洲(ロッマーチャウ/ロクマーチャウ)間を結ぶ落馬洲支線、沙田競馬場で競馬開催時のみ運転される沙田(サーティン)
〜馬場(マーチョン/レースコース)〜大学(タイホッ/ユニバーシティー)間を結ぶ沙田馬場支線の2つの支線から成る。尖東〜![]() ![]() ![]() 列車は12両編成で運転され、うち羅湖方から4両目は一等車(頭等車)となっている。車両はイギリス・メトロキャメル製、GECアルストム改造のMLR形(全29編成)と近畿車輛製のSP1900形(全8編成)の計37編成で運用される。このほか、広州東、肇慶、北京西、上海行きの中国本土直通列車が乗り入れている。但し、直通列車は ![]() 2007年12月1日までは九廣鐵路(KCR)が運営していた。香港鐵路が設立した2007年12月2日に、「旺角」駅が「旺角東」駅に改称された。 関連ページ:香港鐵路 東鐵線-落馬洲支線 |
![]() | 香港鐵路東鐵線のMLR形車両。29編成が所属している。イギリス・メトロキャメル製で、1997年から3年がかりで全車がGECアルストムにより車体更新された。釣り掛け駆動車。 太和にて |
![]() | 離合するMLR形。 太和にて |
![]() | 落馬洲支線との分岐地点を行くMLR形。2006〜07年にかけて前照灯のHID化が行われた。 |
![]() | MLR形の車内。座席はステンレス製で、車端部にはクロスシート、それ以外はロングシートを配置。妻面および一部の側窓上には液晶テレビを設置している。 |
![]() | 車端部にあるGECアルストムの銘板。 |
![]() | MLR形の一等(頭等)車。通常は中央の扉のみ使用し、車端部の扉は非常用である。 |
![]() | MLR形の一等車内部。緑地のモケット張りのボックスシートが2+2配置で展開している。座席は片持ち式で、リクライニングは不可。 |
![]() | 2001年に登場した近畿車輛製SP1900形。通称「世紀列車」。同形は西鐵および馬鐵(後者はSP1950形だが基本仕様は同一)にも導入された。床下を防音カバーで覆い、騒音軽減。東鐵線には8編成が所属している。 九龍塘にて |
![]() | SP1900形の車内。座席はステンレス製で、オールロングシートである。各車両に2箇所計4台の液晶テレビを設置している。 |
![]() | SP1900形の一等(頭等)車。2扉車だが、車体構造を極力普通車と共通としたため、普通車の扉の位置に合わせて継ぎ目がある。 |
![]() | SP1900形の一等車内部。紫地のモケット張りのボックスシートが2+2配置で展開している。座席は片持ち式で、リクライニングは不可。 |
![]() | 一等車乗車の客は乗車前にホームにあるオクトパスの読み取り部にタッチするか、事前に一等車の磁気式乗車券を購入しなければならない。違反した場合は500香港ドルの罰金となる。座席は自由席である。 |
![]() | 車内の一等車の仕切り扉前(貫通路上)にもオクトパスの読み取りセンサーが設置されており、ホームではなくここでタッチしても一等車乗車が有効となる。一等車の運賃は改札出場時に一括で差し引かれる。 |
![]() | 東鐵線は広州東や肇慶、北京西、上海を結ぶ中国本土直通列車が乗り入れる。![]() 上写真:広州東始発九龍( ![]() 羅湖〜上水にて 下写真(左奥):九龍( ![]() 大埔墟にて |
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![]() | 2004年10月24日に延伸された尖東駅。1面2線の地下駅。東鐵線はこの駅のみプラットホームスクリーンドア(PSD)完備。 |
東鐵線MLR形電車走行音(太和→大埔墟) | 釣り掛け駆動の電機子チョッパ制御で、制御装置はGEC製。 Tc-M-T-T-M-T-T-M-T-T-M-Tc(4M8T)の12両編成。 加速度は2.0km/h/s。 |
東鐵線SP1900形電車走行音(九龍塘→旺角) ※現在、「旺角」駅は「旺角東」駅に改称された。 | IGBT-VVVF制御で、制御装置は三菱製。 Tc-M-M-T-T-T-M-M-T-M-M-Tc(6M6T)の12両編成。 加速度は3.6km/h/s。 |