港鐡(MTR)迪士尼線(ディッシーネイ線/ディズニーランド・リゾート線)は欣澳(ヤンオー/サニー・ベイ)〜迪士尼(ディッシーネイ/ディズニーランド・リゾート)間2駅3.5kmを結ぶ路線である。架線集電方式による直流1,500V電化。軌間は1,432mm。同線は単線で、両駅間の中間点付近は複線で車両交換が出来る構造となっている。4〜10分間間隔で運転されている。2005年8月1日に開通した(香港ディズニーランドは2005年9月12日に開園)。 車両は他線で使用されていた1995年製のGECアルストム製の「M-Train」電車を外観・内装ともに大改造した専用仕様の4連3本が使用されている(通常2本使用で、1本は予備編成となる)。ATO運転で、港鐡初の無人運転となり前面展望も可能。なお、欣澳駅は駅前に何もないため同線利用者の大半が東涌線乗換客である。 |
迪士尼線の専属車両。一見新製車であるように見えるが、他線のM-Train電車を大改造したものである。前面はオリジナルのデザインとし、側扉は5ヶ所から3ヶ所へ、窓枠がミッキーマウスの形となっている。 |
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欣澳駅に入線する迪士尼線の車両。ちなみにホームの柱には竹製の工事用の足場が組まれているが、これは中国から安価な竹が手に入るためで香港の工事現場ではよく目にする。丈夫で軽量なのが利点だ。 | |
迪士尼(ディッシーネイ/ディズニーランド・リゾート)駅に入線する迪士尼線電車。 | |
迪士尼線の車内の様子。デザインは千葉県舞浜のディズニーランドリゾートラインに類似する。座席も港鐡の通勤型電車では初のモケット式。かろうじて天井周りに趣が残る以外は種車の原型をほとんど留めていない。なお、同線の利用者の大半が東涌線からの乗換客であるため、東涌線と接続しないで欣澳駅を発車する列車の乗車率はゼロであることが多い。 | |
窓枠はミッキーマウスをデザインしたものとなっている。 |
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つり革も同様にミッキーマウスの形状である。 | |
扉間にはミッキーマウスをはじめディズニーランドのキャラクターのブロンズ像が飾られている。 | |
先頭車の乗務員室扉は前面ガラス張り。通常、運転士は乗務しない。 | |
運転台の様子。 | |
前面展望。路線の中間点で行き違う列車。迪士尼線は通常2編成が行き来する(もう1編成は検査時などのための予備編成)。 |
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4両編成のうち、中間車に1基ずつ、編成あたり2基設置のパンタグラフ。シングルアームパンタグラフである。赤色に塗装されている。 | |
香港ディズニーランド最寄り駅の迪士尼駅。ドーム上の広々とした、ディズニーランド独特のメルヘンチックな駅である。「迪士尼」はディズニーランドの中国語(広東語)表記である。ホームには可動式ホーム柵(APG)が完備されている。 | |
迪士尼駅の外観。 | |
香港ディズニーランドの外観。 | |
当駅は香港ディズニーランドの最寄駅のため、駅や線路はディズニーランドにマッチしたデザインである。ホームには可動式ホーム柵(APG)が設置されている。 |