CRH5

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CRH5型はイタリアのETR600型(「ペンドリーノ」)をベースとした車両で、アルストムおよび長春軌道客車で60編成(編成番号5001〜5060)が製造された。うち、3編成がイタリアで製造、6編成が組み立てを長春軌道客車で施工、残りの51編成が長春軌道客車でライセンス製造された。

5M3Tの8両編成で最高速度は250km/h。IGBT-VVVF制御で、制御装置はアルストム製のものを採用している。パンタグラフは3号車と6号車に設置。車体はアルミ製。台車は振り子機能が準備工事されており、将来的に振り子式車両となる予定である。

5001編成から5013編成は8号車のみが一等座車で、その他の7両が二等座車である。5014編成以降は1号車と8号車が一等座車で、その他の6両が二等座車である。座席の配置は一等座車(グリーン車)が2+2配置、二等座車(普通車)が2+3配置。また、6号車は半室食堂車である。一等座車・二等座車ともに座席は集合見合い式だが、5014編成〜5031編成及び5042編成以降は回転式に仕様変更された。

2007年4月18日より、京哈線(北京〜哈爾濱 間)で営業運転を開始した。他のCRHの形式よりも耐寒性に優れるため、東北方面での運転に就いている。全列車が8両編成で運転されるが、車両は2編成併結した16両編成での運行にも対応している。

北京駅に停車中のCRH5型。ペンドリーノの次世代車両のETR600型をベースとしているが、営業運転はCRH5型が先であった。
先頭車のノーズ部分。両先頭車(1号車と8号車)は乗降扉が後方1箇所のみとなっている。
中間電動車。乗降扉は低床ホームにあわせて低くなっている。冷房装置は屋根上に設置。
台車は振り子機能が準備工事されている。
運行区間及び列車番号が乗降扉の横に記されている。

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