ベトナム国鉄D8E機関車

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ベトナム国鉄D8Eは、2003年にベトナム国鉄Gia Lam(ザーラム)工場で2両が製造された、メーターゲージ用の電気式ディーゼル機関車である。現在のところ、現役車両としては唯一のベトナム国産車両である。

片運転台・流線形という独特な形態のこの機関車は、当初計画では中間に専用の客車を挟んでプッシュプルで使用される予定であった。しかしながら試験結果が芳しくなく、現在は2両はペアではなく別々に使用されており、さらに片運転台のため終点で方向転換する必要がある。元々プッシュプルで使用することを前提に設計されたため、1両あたりの出力は約880psしかない。ちなみに、ベトナム国鉄の機関車の付番法則で、D8EのDはディーゼル機関車、次の8は機関出力(×100ps)、Eは電気式であることを示す(液体式はH)。現在は主にドンダン線で使用されている。

車両寸法は長さ16,577mm×幅2,860mm×高さ3,910mm。重量は54.4t。エンジンはCaterpillar製。

2両の車両番号は「D8E-1001」と「D8E-1002」。元々見た目は2両ともほぼ同一であったが、現在はD8E-1002の前面窓が補修で2枚分割になっており見分けが容易(D8E-1001は前面1枚窓)。

独特な面持ちのD8E機関車(D8E-1001)。前面は連結器が格納された流線型で、配色からもドイツのICEを彷彿とさせる。ベトナム国鉄でこの配色の車両はD8Eのみである。

Gia Lamにて
D8Eは元々の計画では専用の客車(塗装も機関車と同一)を挟んだプッシュプルで運行される予定であったが、現在は一般の客車を牽引している。
D8E-1001を側面がちに見る。
真正面から見たD8E-1001。
広角気味に撮影。
望遠気味に撮影。前面ガラスの位置がやや低めに見える。
D8E-1001の車両番号プレート。
D8E-1001の製造銘板。2003年製。
台車。
側面の「DUONG SAT VIET NAM」(=ベトナム鉄道の意。漢字表記の場合「塘鐵越南」)の文字。
Gia Lam駅にてD12E機関車(CKD製)と並ぶ。見た目はD8Eの方がパワーがありそうだが、実際はD12Eの方が400psも出力が高い。
Bac Giang駅に停車中のD8E-1001。Dong Dang行きDD5列車を牽引する。
D8E-1002。上のD8E-1001と比べて、前面窓が2枚分割になっている等の差異がある(製造当初はD8E-1001と同様に1枚窓だったが、補修時に変化)。

Dong Dangにて
ハノイの下町を行く、D8E-1002牽引のDong Dang行きDD5列車。軒先すれすれを行く。

Ha Noi〜Long Bienにて
D8E-1002の車両番号プレート。
D8E-1002を後位側から見る。運転台がない側は貫通路があり、その上には入換時用の前照灯が1灯設置されている。
Ha Noi(ハノイ)駅に到着したD8E-1002。
ハノイの下町の軒先をかすめるように通過してゆく、Ha Noi発Dong Dang行きのDD5列車。

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警笛を鳴らしてBac Giang駅を発車する、Gia Lam発Dong Dang行きのDD5列車。

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Ha Noi駅(ハノイ駅)で客車を切り離し、方向転換するため転車台へと単機で向かうD8E-1002。
D8Eは現役で唯一のベトナム製ディーゼル機関車で、元々プッシュプル運用を前提に製造された機関車のため片運転台である(2両が製造され、現在は別々に運用されている)。

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