05系18F B修繕工事実施

05系18Fが2013年〜2014年にかけてB修繕が行われた。2014年7月より営業運転に復帰している。

B修繕の内容は、4象限チョッパ制御(高周波分巻チョッパ制御)→IGBT-VVVF制御化、主電動機のPMSM化、MT比の変更(5M5T→4M6T)、パンタグラフの新設(05-918)及び片パンタ化(05-218・05-818)、パンタグラフのシングルアーム化、電動台車の新型のものへの交換(付随台車は余剰となった従来の電動台車のものに交換)、行先表示器の交換(種別表示部フルカラーLED・その他白色LED)、客用ドア・車両間の貫通扉・前面非常扉・乗務員室ドアの交換、車内案内装置のLCD化、車内照明のLED化、袖仕切りの変更、車内化粧板の交換、スカートの設置、帯色の変更(新05系や07系と同一)、先頭車前面車両番号位置の変更、冷房装置の交換等である。

また、編成組み換えも同時に行われ、西船橋寄り(1号車)から順に05-118 + 05-218 + 05-418 + 05-818 + 05-318 + 05-618 + 05-518 + 05-718 + 05-918 +05-018となった。5号車の05-318(以前は3号車に連結)は従来のM2車からTc1車に改造(電装解除及び簡易運転台設置)が行われている。先にB修繕された14Fとは5号車(05-300形)と7号車(05-500形)の連結位置が異なっている。

05系ワイドドア車(14F〜18F)で進められているB修繕で、14Fに次いで2番目に修繕された18F。先に修繕された14Fと同様に、パンタグラフのシングルアーム化、スカートの設置、フルカラー・白色LEDの装備、帯や前面の車両番号位置の変更等が行われた。MT比も5M5Tから4M6Tに変更。

南行徳にて
各駅停車西船橋行きの05系18F。

原木中山にて
地上への勾配を上り西船橋駅に入線する、快速中野行きの05系18F。
日没前の西葛西駅に入線する。
西葛西に停車中。14Fと比較して、台車が全車両交換された(電動車:SS112C台車(新型)、付随車:SS112B台車(従来電動車で使用していたものを流用、1両分は01F・03F・06F・13Fの廃車車両から流用?))ことと、車内照明がLED化されたことが外観上の主な相違点。
前面車両番号の位置は非常扉上部から腰部に変更。
先頭部側面。制御車(CT車)であるが、従来電動車で使用していたSS112B台車に交換されているのが目立つ。その他、改造時にスカートの新設・窓下の帯色の変更・全てのドア(客用扉・乗務員室扉)の交換等が行われている。
05-218。従来はひし形パンタラフを2基設置していたが、中野寄りのパンタグラフは撤去され、パンタグラフ本体もシングルアームに変更された。
05-218の西船橋寄り車端部。パンタグラフ・台車が新品に交換されている。
05-218の中野寄り車端部。屋根上にパンタグラフ撤去跡がある。
制御装置。IGBT素子を用いたPMSM制御用のVVVFである。東芝製。
新型台車のSS112C。電動車はすべて新型台車に更新された。
SS112C台車の銘板。2013年11月新日鐵住金製。
付随車の台車。従来電動車で使用していたSS112B台車を、モーター撤去の上流用している(SS112B台車は従来の電動台車のSS112台車で2004年3月に亀裂が発見されたことを受けて順次交換されたものである。そのため製造年は2005年頃と比較的新しい)。
SS112B台車の銘板。2005年8月住友金属製。
M2車からTc1車への改造(電装解除及び簡易運転台設置)が行われた05-318。5号車に連結。
前面の行先表示器。15000系と同様に、種別表示部はフルカラーLED、その他の部分は白色LEDである。
側面の行先表示器。
車内の様子。袖仕切り・化粧板・ドア・車内案内装置・床敷物等が交換された。座席本体(モケット)自体は更新されていない(更新の時期が異なる)。
先頭車の車内の様子。
車内の照明はB修繕の際にLEDに変更された。
LED照明は川崎重工製。
車端部にはLED照明使用を示すステッカーが掲示されている。
夜やトンネル内では、LED照明のほうが従来の蛍光灯よりも明るいことをより実感できる。
05-518。従来は5号車に連結されていたが、現在は7号車に変更されている。なお、先にB修繕された05系14Fでは、05-500形は5号車のままである。
側面のドア。新品に交換されている。ドア上には従来の3色LEDに代わり、LCDを2基設置。ドアエンジンは空気圧作動式で、戸閉力弱め機構を搭載する。ドアチャイムも3点式のものに変更された。
05-118(1号車)。CT1車(西船橋・東葉勝田台・津田沼寄り先頭車)。
05-218(2号車)。M1車。
床下にはVVVF制御装置・コンプレッサーを搭載(両者とも新設。改造前はチョッパ制御装置を搭載)。
05-418(3号車)。T車。
改造前はTc車で、4号車に連結されていた。
05-818(4号車)。M2車。
VVVF制御装置を搭載。改造前はM1車で、8号車に連結されていた。
05-318(5号車)。Tc1車。
SIVを搭載(改造時に新設。改造前に搭載していたチョッパ制御装置、DC/DCコンバータは撤去)。改造前はM2車で、3号車に連結されていた。
05-618(6号車)。Tc2車。
SIVを搭載(改造時に新設)。改造前はT'車(連結位置は変更なし)。
05-518(7号車)。M3車。
床下にはVVVF制御装置・コンプレッサーを搭載(改造前はチョッパ制御装置・コンプレッサーを搭載)。改造前はM'c1車で、5号車に連結されていた。
05-718(8号車)。T'車。
改造前はT車で、7号車に連結されていた。
05-918(9号車)。M2'車。
床下にはVVVF制御装置・コンプレッサーを搭載(改造前はチョッパ制御装置・DC/DCコンバータを搭載)。改造前はM2車(連結位置は変更なし)。
05-018(10号車)。CT2車(中野・三鷹寄り先頭車)。
原木中山駅に入線する、各駅停車西船橋行きの05系18F。

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駅構内改良工事中の西船橋駅に到着する、快速中野行きの05系18F。

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化粧板の張替えや袖仕切りの交換、ドアランプの追加、車内照明のLED化、独特のPMSMの音により、更新前と大幅に印象が変わった05系18F。

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