台湾鐵路管理局EMU500型

EMU500型は縦貫線をはじめとした電化区間に多数残存していた普通客車列車(平快)を電車化するために導入された車両である。韓国の大宇重工業によって1995年から1997年にかけて合計344両(4連86本)が製造され、現在でも台鐵の最多形式となっている。電化区間の区間車の運用に就いている。
車体はステンレス製で、EMU400型とは異なり3扉車となった。前面デザインはEMU400型をベースにしており、貫通扉を配置している。4両編成(Mc-T-T-Mc)で2編成併結時は貫通幌を繋げて乗客の通行を可能にしている。性能上は最大4編成(16両)まで連結可能だが、基本的に4両または8両で運行される。
車内はオールロングシートで、座席はレザー張りである。ステップは1段。化粧室は編成中に3箇所設けられている(和式便所、男性用小便所、身体障害者対応洋式便所が各1箇所)。
台鐵初のVVVFインバーター制御車で、VVVFインバーター装置はシーメンス製のもの(GTO素子)が採用されている。車両寸法は車両長19,500mm、幅2,880mm。最高速度は110km/h。
2007年6月15日に宜蘭線大里駅でEMU500型1編成(EMU508編成)と試運転中の電気機関車との衝突事故が発生し、中間車2両が大破した。この事故の影響で該当編成4連1本が廃車となった。

縦貫線(北段)の台北近郊を行くEMU500型電車。EMU500型は区間車の運用のみに就き、前面の運転席側の窓の上部にある種別表示窓は「区間車」表示で固定。

山佳〜樹林にて
縦貫線(南段)の高雄近郊を行くEMU500型電車。4両編成を2本併結した8両編成で運行されている。

楠梓〜橋頭にて
4両単独編成で運行されているEMU500型。

南港にて
2006年10月31日までは、EMU500型は「電車」という列車種別で運行されていた(2006年11月1日に「電車」は「区間車」に種別名変更)。写真は2005年8月に撮影したもので、前面の運転席側の窓の上部にある種別表示窓も「電車」表示となっている。
なお、写真の編成は2007年6月15日に宜蘭線大里駅で発生した衝突事故の該当編成(EMU508編成)であり、事故後に廃車処分された。

宜蘭にて
先頭車先頭部側面。乗務員室扉は左側側面のみに設けられている(助手席側(写真と反対側の側面)にはない)。
電動台車。ボルスタレス台車でABB製。
VVVFインバータ制御装置。GTO素子で、装置はシーメンス製。
側面には方向幕が各車両片側1箇所ずつ設置されている。
貫通扉中央に設置されている、製造メーカー(大宇重工業)の銘板。
ステップは1段となっている(EMU400型はステップ2段)。車内のドア上には車掌操作用のドアボタンが設置されている。
車内の様子。オールロングシートで、スタンションポールがドア付近に設けられている。座席はレザー張り。側窓にカーテンは設置されていない。
乗務員室仕切り扉はガラスが設置され、前面展望が可能。貫通構造のため、半室運転台となっている。
車椅子スペース。車椅子固定用のベルトも設置されている。
ET500形の車端部には和式便所と男性用小便所が通路を挟んで向かい合って設けられている。
大宇重工業の車内銘板。
運転台の様子。運転台の右側にマスコンハンドルとブレーキハンドルが設置されている、ツーハンドルマスコンタイプ。

EMU500型走行音(石榴→林内)GTO-VVVF制御で、制御装置はシーメンス製。
Mc-T-T-Mc(2M2T)の4両固定編成。
扉開閉時にはドアブザーが鳴る。
EMU500型自動放送(林内駅到着時)旧バージョンのもので、案内放送は北京語、台湾語、客家語の順に行われる。現行バージョンは最後に英語での案内が追加されている。

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