台北捷運 淡水線・中和線(過去の運行系統)
タンスェイ線・ツォンフー線 / MRT Tamsui Line & Zhonghe Line

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台北捷運淡水線と中和線の直通運転は、新蘆線開通前まで運行されていた系統である。北投(ペイトウ)〜中正紀念堂(チョンシェンチーニエンタン)〜古亭(クウティン)〜南勢角(ナンスーチャオ)間18.7kmを結んでいた。

1998年12月24日より運行を開始。新蘆線の忠孝新生〜古亭 間開通前日の2012年9月29日を以て廃止された。当初より新蘆線開通までの暫定措置としての運行であったが、廃止すると南勢角方面から台北車站へのアクセスが悪化するという利用者の意見もあり、一時期存続も検討された。

車両は301型・371型の6両編成で運用された。北投〜古亭 間は淡水線・新店線直通系統の列車と線路を共用し、両系統の列車が交互に運転されていた。車両が同一のため、誤乗防止を目的に前面や側面のLED式行先表示の下にラインカラーを示すフルカラーLEDを設置。淡水線・信義線直通系統は橙、淡水線・新店線直通系統は緑の表示であった。

(路線図:管理人制作)

淡水線の地上区間を行く、中和線直通系統の301型。この区間は淡水線・新店線直通の列車と線路を共用し、両系統の列車が交互に運転されていた。車両は同一なので、誤乗防止のために前面や側面のLED式行先表示の下にラインカラーを示すフルカラーLEDを設置している。

圓山にて
石牌〜明徳 間を行く、南勢角行きの列車。
剣潭山をバックに走る、北投行き列車。

士林にて
離合する淡水線・中和線直通の301型。

奇岩にて
奇岩駅ホームの北投寄り先端から見た線路配線。北投止まりの淡水線・中和線直通列車は右奥にあるポイントを右に曲がる。淡水線・新店線直通の列車はポイントを直進し、淡水方面に向かう。
北投駅で新北投支線の371型と並ぶ、淡水線・中和線直通の301型(右)。どちらも川崎重工製。北投駅は3面4線(対向式ホーム*2)の構造。淡水線はこの先淡水駅まであるが、淡水線・中和線直通の列車はすべて北投どまり。
北投駅で、今はなき新北投支線の301型先頭車化改造車(左)と並ぶ、淡水線・中和線直通運用の321型(右)。
奇岩〜古亭 間の各駅は中和線直通系統と新店線直通系統の列車がホームを共用している。同区間の駅においては、コンコースでは路線別、ホームでは方向別に2つ後の列車までの駅到着までの残り時間を表示する(台北捷運は支線系統以外は初電・終電以外の列車のダイヤを公表していない)。
2006年11月に淡水線台北車站駅に設置された可動式ホーム柵(APG)。日本のそれよりも高さがある。同時期に当駅の板南線のホームにも設置されている。
中和線の始点駅である古亭駅。古亭駅はホームが2層式の方向別2面4線であるが、新蘆線開通まで中和線のホーム(左)は未使用で、淡水線・中和線直通の列車も新店線のホーム(右)を使用していた。運転系統変更後も同駅でスムーズに新店線に乗り換えられるよう、同一方向の乗り換えが同じホームで可能な設計となっている。
中和線を行く301型。中和線は全区間地下。列車が接近すると、ホーム端に埋め込まれた赤色の電球が点滅する仕組みとなっている。

景安にて
301型の中和線直通の北投行き表示。下のラインカラー表示はオレンジ色である。

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