台北捷運車両紹介341型

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台北捷運341型は板南線の板橋線区間延伸・土城線区間開業のために導入された車両である。全車両がSiemens製で、2003年に4M2Tの6両編成が6編成製造された。

台北捷運では最も少数派の形式である。4桁の車両番号のうち、341型は100の位が「2」となっている。台北捷運初のIGBT-VVVF制御で、制御装置はSiemens製である。車体は321型に準じているが、前面非常扉の形状や、側面の行先表示機の有無(現在は設置済み)に差がある。土城機廠(土城車両基地)に所属し、板南線の運用のみに就く。

341型は台北捷運が直接発注した車両ではなく、板橋線・土城線延伸区間(新埔〜永寧)の建設会社から台北捷運が2004年に購入した車両である(落成後約1年間は同建設会社が保有していた)。同延伸区間は土木建設工事と車両を一括して入札が行われたためである。

板南線・土城線の運用のみに充当される341型。同線は全区間地下なので、341型を地上で見ることが出来るのは南港機廠と土城機廠のみ。

南港機廠にて
板南線の運用に就く341型。前面非常扉の形状が321型との外観上の最大の相違点。

忠孝敦化にて
VVVFインバータ制御装置。IGBT素子で、装置はSiemens製。
貫通幌。金属製の蛇腹タイプとなっている。一部の321型もこのタイプに交換されている。
営業開始時当初の車内の様子。他の形式には設置されている各扉の上のLED式案内表示機の両脇の、扉の開く側を示すランプが省略されていたのが最大の特徴であった。また、側面の行先表示機も当初は設置されていなかった。
現在の341型の車内。扉の開く側を示すランプが増設され、側面の行先表示機も設置されたため、321型とほとんど同一の車内となった。つり革も321型と共に371型と同一のものに交換された。
混雑対策の為、341型全編成において一部座席が2009年頃にロングシート化された。この改造により、1両あたりの定員が20〜30人増となった。
一部の編成はドア周りにつり革が増設されている。
341型は車両番号の100の位が「2」となっている。
Siemensの製造所銘板。
Siemensの傘下のSiemens SGP Verkehrstechnik社(旧Simmering-Graz-Pauker AG社)の製造所銘板。実際の車両製造はこちらが担当した。

板南線341型走行音(国父紀念館→忠孝敦化) IGBT-VVVF制御で、制御装置はSiemens製。
Mc-T-M+M-T-Mc(6M2T)の6両編成。
扉閉時にはドアチャイムが鳴る。
板南線341型走行音(忠孝敦化→忠孝復興)

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