台北捷運321型は1998年から1999年にかけて4M2Tの6両編成が36編成製造された。全車両がSiemens製。 4桁の車両番号のうち、321型は100の位が「1」となっている。Siemens製のGTO-VVVF制御装置を採用している。寸法は車両長23,500m、幅3,180mm。最高速度は90km/h。 南港機廠、土城機廠に所属し、板南線の運用に就く。かつては小碧潭支線でも運用していたが、2006年7月21日をもって消滅した。また、車種統一によってメンテナンスを容易化するため、淡水線、中和線、新店線での運用も2009年3月4日をもって消滅し、新店機廠(新店車両基地)配置の編成は南港機廠・土城機廠へ転属となった。小南門支線での運用も2012年に消滅した。 ※小碧潭支線の321型の紹介はこちら |
淡水線・新店線の運用に就く321型(同線での運用は現在は消滅)。 前面の塗装は灰色で切妻となっている。301型、371型と比べて、貫通扉の形状や前面の黒色塗装の位置(ワイパーアームの根元付近の塗り分け線の位置)、標識灯の位置が若干異なるのが識別ポイント。 奇岩にて | |
貫通幌の形状。一部の編成は341型と同一の貫通幌に交換されている。 321型のステンレス車体は全面ダルフィニッシュ仕上げになっている(301型は全面光沢がある)。 | |
車内の様子。台北捷運標準のロングシートとクロスシートを組み合わせた「非」字型の配置で座席はFRP製。301型との主な相違点はつり革の配置(レール方向2列)、つり革の形状と向き、天井の形状と照明の位置、床の色である。 | |
先頭車の車内。車端部付近は冷房装置の関係で天井が低くなっている、 | |
乗務員室仕切り壁。非常扉はシンガポールのMRTに倣って非常に大型。 | |
一部の車両は一時期、試験的に「博愛座」(優先席)の座席の色がピンク色となっていた。現在は紺色で統一されている。 | |
貫通路は幅広式で貫通扉はない。 | |
混雑対策の為、321型全編成において一部座席が2009年頃にロングシート化された。この改造により、1両あたりの定員が20〜30人増となった。 | |
Siemensの製造所銘板。 | |
321型は車両番号の100の位が「1」となっている。なお、1000の位は号車番号(6両編成では1-2-3-3-2-1の順;6両貫通編成であるが、名目上は3両編成(Mc+T+Mの2M1T)を背中合わせに2ユニット連結した編成(Mc-T-M+M-T-Mc)であるため)、下2桁は編成番号である。 | |
運転台。301型と同じく、右手操作型のワンハンドルマスコンで、ATO運転に対応している。速度メーターはデジタル式。 |
板南線321型走行音(海山→土城) | GTO-VVVF制御で、制御装置はSiemens製。 Mc-T-M+M-T-Mc(6M2T)の6両編成。 扉閉時にはドアチャイムが鳴る。 |
板南線321型走行音(新埔→江子翠) |