台北捷運 新北投支線
シンペイトウ支線 / MRT Xinbeitou Branch Line

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台北捷運淡水線 新北投支線は新北投(シンペイトウ)〜北投(ペイトウ) 間2駅1.2kmを結ぶ路線である。路線は全区間地上(高架)。全線複線であるが、片側のみ使用した単線運転で1編成がピストン運転を行っている。第三軌条方式による直流750V電化で、軌間は1,435mm(標準軌)。ワンマン・ATO運転を実施している。従来の台鐵淡水線を捷運化の決定を受けて1988年7月15日に廃止にしたのち、建設された。1997年3月28日に開通。

当初は6両編成で運転されていたが線路が民家に接近していて騒音問題での苦情が絶えなかったため、1998年より先頭車化改造した車両を含む301型3両編成で運転(もともとは1編成だった6両編成を3・4号車に運転台を設置し3連2本とした)。同時に運転本数も削減し、最高速度も25km/hに制限されている。2006年7月22日より車両を川崎重工製の371型3両編成での運転に変更され、301型先頭車化改造車編成に取って代わった。

2009年より北投温泉をテーマに車内外を改装した専用編成(371型)で運行されている。

(路線図:管理人制作)

新北投支線用の371型。観光名所の北投温泉をテーマに大規模な改装が施された専用編成で運行される。

北投にて
ラッピングは3両全てデザインが異なる。

北投にて
北投寄り先頭車の外観。
中間車。
新北投寄り先頭車。
北投寄り先頭車の車内。
一部窓を閉塞して、額縁に入った大型ディスプレイが2台設置されている。
中間車の車内。内装は茶色の色遣いに変更。一部ロングシートを撤去して観光案内用ディスプレイが格納された樽状の装置が設置された。
観光案内ディスプレイ。「地図」・「美食」・「温泉」のボタンがあり、ボタンを押すとそれぞれの項目について紹介ビデオが流れる。
北投寄り先頭車の車内。壁や天井に緑と青空をイメージしたラッピングが施されている。
一部窓を閉塞し、観光案内用のディスプレイが設置されている。
改装前の371型。改装前は小碧潭支線の車両と同一仕様である。

北投にて
371型の投入により、新北投支線にもLED式側面行先表示機付の電車が初めて導入された。行先表示の下のフルカラーLEDは淡水線のラインカラーである赤を表示。
VVVFインバーターは三菱製。IGBT-VVVF制御である。
改装前の車内。371型は3両とも車内の座席配置がすべて異なるのが特徴。新北投寄り先頭車は車端部と中央2箇所のドアの間にしか座席が設けられておらず、その他は立ち席スペースとなっている。立ち席スペースには荷棚が設置されている(荷棚に座ることはできない)。
中間車は台北捷運標準の、ロングシートとクロスシートを組み合わせた「非」字型の配置。
北投寄り先頭車はオールロングシート。
優先席(博愛座)。
各車両には防犯カメラを設置。371型で初採用された。
車番プレートと川崎重工の銘板。371型は4桁の車両番号のうち100の位が「3」となる。
1998年から2006年まで活躍した、先頭車化改造車を組み込んだ新北投支線専用の301型3両編成。3連2本のみが存在し、台北捷運の車両の中で異彩を放っていた。371型導入に伴い引退(編成復元)。

北投にて
先頭車化改造車の側面は中間車時代そのままである。再度中間車化改造することを前提としていたからか、必要最低限度の改造に留めていたのがユニーク。
301型先頭車化改造車編成の車内。後付の運転台部分はステンレス製の乗務員室仕切り壁が設置された。
反対側の先頭車はオリジナルの前面である。前面の非常扉部分には識別のため「新北投列車」と書かれている。右側の車両は中和線直通の電車。
新北投支線用の車両は3連2本。もともと6両1編成の車両を3連2本に改造したため、2つの編成は編成の向きが異なる。
(Mc+T+M+M+T+Mcの3・4号車のM車2両を先頭車化改造
→Mc+T+Mc(元M) / Mc(元M)+T+Mc)

北投にて
北投駅のホームに展示されている、新北投(北投温泉)の模型。
新北投支線は1編成がピストン運転をしており、両駅とも折り返し時間が非常に短いため、両駅のホームには運転士用の現在時間と次の列車番号と発車時間を表示する装置が設置されている。
新北投駅の外観。門を模したデザインとなっている。

淡水線 新北投支線371型走行音(新北投→北投) IGBT-VVVF制御で、制御装置は三菱製。
Mc-T-Mc(2M1T)の3両編成。
扉開閉時にはドアチャイムが鳴る。

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