台鐵×東武 車両デザイン相互交換

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台鐵(台湾鐵路管理局)と東武(東武鉄道)は2015年12月18日に友好鉄道協定を締結したことを記念して、2016年より互いに相手の鉄道車両のデザインを纏ったラッピング車両を運行している。

東武では2016年6月17日より200型6両1編成(208編成)に台鐵TEMU2000型のデザインのラッピングを施して運行しており、特急「りょうもう」として浅草〜赤城・伊勢崎・葛生 間の運用に就いている。

また、台鐵では2016年10月3日から2017年4月17日までE1000型(PP自強号)14両1編成(E1041-PPC1418-PPT1107-PPH1336-PPT1112-PPT1124-PPT1144-PPC1446-PPH1360-PPT1185-PPT1121-PPT1177-PPD2509-E1050)に東武100系「日光詣スペーシア」のデザインのラッピングを施して運行し、自強号として台東〜台北〜高雄〜潮州での運用に就いた。

金色のラッピングが目を引く、東武100系「日光詣スペーシア」のデザインのラッピングを施したE1000型(PP自強号)。本家の東武100系「スペーシア」は6両編成だが、このラッピング編成は本家よりも2倍以上長い堂々の14両編成であった。

ラッピングが施されたのは以下の14両(機関車2両+客車12両)。
E1041-PPC1418-PPT1107-PPH1336-PPT1112-PPT1124-PPT1144-PPC1446-PPH1360-PPT1185-PPT1121-PPT1177-PPD2509-E1050
(左側から潮州寄り、PPC1418が1号車)

成功〜新烏日にて
中レキ駅に入線する「日光詣スペーシア」ラッピングのPP自強号。夕日を浴びて金色ラッピングが輝く。
風光明媚な北廻線を行く。

武塔〜南澳にて
高雄市内を行く。運行範囲は東部幹線及び西部幹線(台東〜台北〜高雄〜潮州)と、非常に運行範囲が広かった。

橋頭〜楠梓にて
高雄9:00発、七堵14:22着の自強116次運用に入るラッピング編成。縦貫線を一路北上する。
2016年10月16日に高架化された台中駅に停車中。
なお、台中駅の地平ホーム(高架化の前夜まで使用)を最後に発車した営業列車は、奇しくもこのラッピング編成であった。
苗栗〜豊富 間の、後龍渓に架かる橋梁を渡る。
汐止駅に入線する。
七堵機務段に入庫する、当駅止まりの自強116次。
西部幹線・東部幹線を直通運転する、自強272次(竹南5:42発→花蓮10:32着)の運用に就く。

樹林にて
側面のラッピング。東武100系「日光詣スペーシア」のデザインを忠実に再現している。
両先頭の機関車側面に掲出された、友好協定締結記念のステッカー。
ラッピング編成の車内の様子。車内は特に東武関係の装飾はされていない。
台鐵TEMU2000型「普悠瑪」号のデザインのラッピングが施された東武200型208編成。2016年6月17日より運用を開始した。

新越谷にて
蒲生駅を通過するラッピング編成。先頭車右側面の「Ryomo」ロゴは、TEMU2000型のロゴと比較して傾きの向きが異なる(TEMU2000型:右下がり、東武200型:右上がり)。
曳舟〜とうきょうスカイツリー間を行く。
「普悠瑪号、いざ東京へ。」と言いたくなるような、東京スカイツリーと普悠瑪号デザインラッピング編成。

とうきょうスカイツリー〜浅草にて
浅草駅を発車し、1931年架設の隅田川橋梁を渡る。
とうきょうスカイツリー駅を発車。

とうきょうスカイツリー〜曳舟にて
荒川放水路橋梁を渡る。

小菅にて
群馬県内の伊勢崎線単線区間を行く。

県〜多々良にて
始発駅の赤城駅を出発して上毛電鉄との並列区間を行く、浅草行き「りょうもう」号。

赤城〜相老(上毛電鉄の桐生球場前)にて
業平橋留置線に入線する回送列車。折り返し運用まで車内の整備を行う。
先頭車側面にはTEMU2000型のTRAロゴをあしらった「Ryomo」のロゴが入る。
両先頭車の車端部側面に掲出された、「Ryomo」ロゴと、2016年と申年にちなんだマーク(2016年に運用開始したTEMU2000型第18編成・第19編成のマークと同一のもの)。2016年申年のマークは、当初予定では2016年いっぱいまでの掲出であったが、2017年になった後もそのままである。
4号車(モハ208-4)の側面に掲示されている、友好協定締結記念のステッカー。
TEMU2000型では台鐵ロゴと車両番号が書かれている車体の中央部には、東武の社紋と車両番号が書かれている。
普悠瑪デザインの「りょうもう号」のポスター。
台鐵でも同様のポスターが主要駅に掲示された。
東武200型208編成のラッピングデザインの元となっている、TEMU2000型「普悠瑪」号。写真は側面に友好協定締結記念のステッカーが掲出された第5編成(TEMU2009-2010編成)。

萬栄〜鳳林にて
TEMU2000型第5編成(TEMU2009-2010編成)の側面に掲出されている友好協定締結記念のステッカー。
E1000型(PP自強号)のラッピングデザインの元となった、東武100系「日光詣スペーシア」。

せんげん台にて
草加駅を通過する、東武100系「日光詣スペーシア」。

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