シンガポールMRT 東西線
East West Line

MRT東西線(East West Line;駅番号制においての路線記号は「EW」)はPasir Ris(パシールリス)〜Tanah Merah(タナメラ)〜Joo Koon(ジュークーン)間29駅42.7kmを結ぶ本線と、Tanah Merah〜Changi Airport(チャンギエアポート)間3駅6.5kmをあわせた、総延長49.2kmの路線である。うち、Pasir Ris〜Kallang(カラン)、Redhill(レッドヒル)〜Joo KoonおよびTanah Merah〜Expo(エクスポ)は地上区間である。全区間複線(左側通行)で、第三軌条方式による直流750V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。車両基地はUlu Pandan DepotとChangi Depotの2箇所(前者は南北線と共用)。すべての地下駅には、冷房効率を高めるために開業当初からプラットホームスクリーンドア(PSD)が完備している。また、安全対策として2009年〜2012年に地上駅にも可動式ホーム柵(APG)を地上駅の全駅に追加設置した。シンガポールMRT最長の路線で、全区間の所要時間は約75分。City Hall(シティーホール)・Raffles Place(ラッフルズプレイス)・Jurong East(ジュロンイースト)の3駅では南北線と、Tanah Merahではチャンギ空港支線と、いずれの方面の列車からも対面乗換えが可能。

1987年12月12日にCity Hall〜Outram Park(アウトラムパーク)、1988年3月12日にOutram Park〜Clementi(クレメンティ)、1988年11月5日にClementi〜Lakeside(レイクサイド)、1989年11月4日にTanah Merah〜City Hall、1989年12月16日にPasir Ris〜Tanah Merah、1990年3月10日にJurong East〜Choa Chu Kang(チョアチューカン)、Lakeside〜Boon Lay(ブーンレイ)、2009年2月28日にBoon Lay〜Joo Koonが開通した(Jurong East〜Choa Chu Kangは1996年2月10日に南北線に編入)。また、チャンギ空港支線は2001年1月10日にTanah Merah〜Expo、2002年2月8日にExpo〜Changi Airportがそれぞれ開通した。

列車は6両編成で運転される。使用車両はC151型・C651型・C751B型・C151A型。詳細は別ページで紹介する。こちらをご覧ください。
2016年にJoo Koon〜Tuas(トゥアス)間8kmの延伸開業が予定されており、同区間には4駅が新設される予定。

※MRT東西線チャンギ空港支線はこちら

(路線図:管理人制作)

Redhill駅に入線するMRT東西線C651型電車。
Kembangan駅付近を行くC151型未更新車(現存せず)。
Chinese Garden駅を発車するC651型電車。
C151型更新車。

Redhillにて
Redhill付近で、地下への下り勾配を走行するC651型。

Redhill〜Tiong Bahruにて
Tanah Merahに入線する、C151型更新車。以前は本線からチャンギ空港支線への直通列車も運転されていたが、2003年7月22日をもって廃止となった。
冷房効率向上のため、全地下駅には開業当初からプラットホームスクリーンドア(PSD)を設置している。

Outram Park
Kembangan駅の様子。アーチ状の屋根が特徴的。Pasir Ris〜Kallang間の地上駅と、Pioneer駅、Joo Koon駅で採用されている。
安全対策で、可動式ホーム柵(APG)が2009年〜2012年に地上駅の全駅に設置された。

Pasir Risにて
MRT(SMRT・SBS Transit線すべて含む)の駅はすべて島式ホームであるが、2001年に完成したDover(ドーヴァー)駅は追加建設駅のため、MRTで唯一の相対式ホームとなっている。
Doverに入線するC751B型電車。
Jurong Eastの西側で、東西線の線路を跨ぐ東西線の高架。
2009年に開通したPioneer駅に入線するC151型。
終点のJoo Koon駅に入線する列車。
2009年に開業したJoo Koon駅のホーム。
Joo Koon駅のホームから見た、東西線の西端。この先さらにTuasまで延伸計画がある。
駅名標はシンガポール公用語の英語・中国語・マレー語・タミール語表記。
ホームの警告・注意喚起看板も4ヶ国語表記。上が線路内立入禁止、下が降りる客優先促進。線路内立入は5000シンガポールドルの罰金と定められている。
駅ホームには大型LCDが設置され、次の列車が来るまでの時間を表示している。
Redhill駅付近で離合するC151型とC151A型。

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Redhill駅を発車する、Pasir Ris行きの列車。

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Tanah Merah駅を発車する、Pasir Ris行きの列車。

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Redhill駅に入線・発車する列車。
Redhill駅に入線する列車。
Chinese Garden駅に入線するC651型電車。
Pioneer駅に到着〜発車するC151型電車。
C151型のリニューアル車に設置された、蛍光表示管(VFD)を用いた車内案内表示機。日本以外でのアジアの都市鉄道の車両で初の採用例。

C151型走行音(Joo Koon→Pioneer)4象限チョッパ制御(高周波分巻チョッパ制御)で、制御装置は三菱電機製。
Tc-M1-M2+M2-M1-Tc(4M2T)の6両編成。
4象限チョッパ制御は、日本以外でのアジアの都市鉄道の車両では唯一の採用例(東京メトロの海外譲渡車両を除く)。車両リニューアル後も制御装置は変更されていない。
C151型走行音(Pioneer→Joo Koon)
C651型走行音(Eunos→Kembangan)GTO-VVVF制御で、制御装置はSiemens製。
Tc-M1-M2+M2-M1-Tc(4M2T)の6両編成。
C651型走行音(Bedok→Tanah Merah)
C151A型走行音(Joo Koon→Pioneer)IGBT-VVVF制御で、制御装置は富士電機製。
Tc-M1-M2+M2-M1-Tc(4M2T)の6両編成。
営業運転終了案内放送終電発車後に放送される。

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