東京メトロ02系 マニラ・FEATI大学譲渡

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東京メトロ丸ノ内線の02系は、後継の2000系の導入に伴い2018年より廃車が進行しているが、このうち第51編成の2両(02-151・02-251)が、フィリピン・マニラのFEATI大学に2020年に無償譲渡された。

FEATI大学(FEATI University;Far East Air Transport Incorporated University)は1946年3月6日に設立された私立大学である。フィリピン初の航空工学の単科大学として発足し、現在は建築・美術学部(College of Architecture and Fine Arts)、芸術・科学・教育学部(College of Arts, Sciences and Education)、経営学部(College of Business)、工学部(College of Engineering)、海洋教育学部(College of Maritime Education)の5学部がある。このうち工学部では現在の航空学科に加え、フィリピンの私立大学で初の鉄道技術学科を新たに立ち上げることとなり、今回譲渡された2両はその教材として活用される予定である。

譲渡された2両は2020年1月21日未明に中野車両基地から横浜港へ陸送された(廃車日は2020年1月25日付)。その後、同年2月15日にマニラ港に到着し、同18日にFEATI大学へ陸送された。東京メトロ02系の譲渡は、国内外含めてこの2両が初である。

※FEATI大学の多大なるご協力の下、関係者立会いの上で敷地内で撮影。
(FEATI大学含め、フィリピンの大学はセキュリティが厳格化されており、入口前に警備員が常駐している。事前許可無しでの大学敷地入場は不可)

東京メトロ02系の初の譲渡車両となった、51Fの02-151(CT1)・02-251(M)の2両。2020年2月18日にFEATI大学にトレーラーで搬入された。東京メトロの車両の大学への譲渡は、2017年3月に東京大学に譲渡された01系01-630に次いで2例目である。

写真は搬入日の直後の2020年2月下旬に撮影したものである。なお、この車両を目的に訪れた日本人は、車両の輸送業者(アチハ株式会社)の方以外では当方が初とのことであった。
なお、同編成の残りの4両は譲渡されず、日本で解体された。
逆サイドから見た02系。日本で引退した時の姿のままである。
水溜りに反射する02-151。
02-151をローアングルで。常夏のフィリピンの日差しを浴びて、アルミ合金の車体が輝く。
前面の助士席側の窓には、「YMA-004C マニラ」の手書きの文字。輸出の際に横浜港で記載されたと思われる。
02-151と02-251は暫定的にFEATI大学の屋外に縦列で置かれている。なお、編成の向きは揃っていない。
床下機器の整備・清掃が進められている。車外の車両番号表記(切り抜き文字)は2両とも存置されている。
02-151の後位側妻面。
02-251。編成向きが02-151と逆転しており、写真右側が前位(1号車寄り)、左側が後位(3号車寄り)である。
上から見た02-151。
上から見た02-251。
02-151の側窓に貼られた、「FEATI UNIVERSITY MADE IN JAPAN C/NO.1」と書かれた紙。
同じく02-251のもの。C/NO.2(= Car No.2)となっている以外は同一。
車端部に残る優先席表記と、搬入時の車両の向きを示す「1R」の掲示。1号車の前位側に「1F」、後位側に「1R」、2号車の前位側に「2F」、後位側に「2R」と掲示されている(インドネシア・KCI向け譲渡車両等でも見られる掲示である)。
貫通路には「譲渡車両につき部品取外し禁止」の文字。
東京メトロのロゴマークのプレートも存置されている。
02-251の妻面のプレート。
02-151のSS030形台車(付随台車)。
02-251のSS130形台車(動力台車)。
いずれの台車も、集電靴は取付座ごと撤去されている(一時的?)。
車両運送時に設置されたと思われる、台車保護用の木材(緩衝材)。
02-251の床下機器。VVVFインバータ制御装置(東芝製3レベルIGBT)と断流器等が見える。
断流器は蓋の一部が破損している。
02-151の車内。広告類も引退時のまま残されている。
02-251の車内。
座席周り。
ドアの鴨居部。51Fはマップ式案内装置とLED式案内表示器がそれぞれ千鳥配置となっている。
車端部の製造銘板。平成7年近畿車輛製。
02系の目の前の高架を行くマニラLRT1号線。近畿車輛・日本車両製の3Gが横切り、奇しくも日本車同士の並びが展開された。
このような光景が見られることになるとは、1年前に誰が予想できたであろうか。
02-151の前面窓に反射する、マニラLRT1号線の車両。
整備が進む、校舎内の車両収納スペース。2両並列で置かれると思われる。2020年中に整備完了予定である(車両を屋外で見られるのは、校舎内に移設するまでの期間限定である)。
収納スペースに敷くと思われるレールも搬入されていた。
FEATI大学正門の外観。
校舎内の壁には鉄道の歴史の年表(Timeline of Railway History)が掲示されていた。
LRT1号線の車内から見た、FEATI大学と東京メトロ02系。

Carriedo〜Central Terminalにて
鉄道人材育成のための教材として、フィリピン・マニラのFEATI大学に無償譲渡された、東京メトロ02系02-151・02-251の2両。2020年2月15日にマニラ港に到着し、同18日にFEATI大学へ輸送された。

Full HD Video

東京メトロで現役時代の02系第51編成
荻窪・方南町寄りの2両が今回譲渡対象となった。

2013年9月7日 後楽園〜本郷三丁目にて
東京大学に譲渡された01系01-630
2017年3月に東京大学柏キャンパスに搬入され、研究用車両として使用されている。
東京メトロの車両が大学に譲渡されたのはこの車両が初で、今回の02系FEATI大学譲渡は
これに次ぐ事例となった。

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