元 関東鉄道キハ350形外観

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第1編成(キハ354+キハ353)。
2015年9月13日に改造を実施していたTutubanからNagaまで回送され、同月21日よりNaga〜Legazpi間で営業運転を開始した。

Nagaにて
真正面から見たキハ354。投石対策で設置された外観が印象的。セブラ塗装のスカートも新設された。助士席側前面窓の上には編成番号が記されている。
キハ354を仰ぎ見る。塗装変更と金網・スカートの設置により、関東鉄道時代と大きく印象を変えた。前照灯・尾灯の金網の周囲は筒状になっており、立体的な造形となった。
第1編成の前面行先表示部は当初そのままであったが、改造工事竣工直前に鉄板で塞がれた。前面の車両番号は当初関鉄時代と同じ場所(運転席側窓上)に記されていたが、閉塞用の鉄板設置時に見えなくなってしまうため、鉄板にも新たに記された。
鉄板と前面窓の間に、当初記されていた車両番号も僅かに見えている。
ドア回り。ドア付近は金網が設置できないため、ドアの窓及びその両脇の側窓が鉄板で塞がれた。
なお、ドア窓は当初片側の窓(写真左側の扉)のみ鉄板で塞ぎ、もう片方はガラス窓のままであったが、改造工事竣工直前に急遽両方塞ぐことになった。そのため、左右で窓の閉塞方法が異なる(詳細は車内紹介のページ参照)。
連結部。関鉄時代に転落防止幌が設置されており、関鉄時代は幌は無塗装であったがフィリピン国鉄で車体色に塗装された。手前のキハ354の車端部は関鉄時代にトイレが撤去され、他の箇所と同じサイズの窓が設置されている。
キハ353(手前)・キハ354(左奥)の屋根上。グローブ形ベンチレーターが設置され、車端部には2001年より設置された冷房用熱交換器が設置されている(冷房ユニットは床下設置)。
キハ354の車両番号表記。塗装変更時に元の車両番号表記の位置に書き直されている。
キハ354は元キハ35 190で、1965年帝国車輛製。国鉄時代の所属は亀山。1987年2月に国鉄で廃車となり、同年に関鉄に移籍、1988年より関鉄で営業運転を開始した。
キハ353の車両番号表記。この第1編成の2両(353・354)は元の車両番号表記の上からそのまま再塗装しているため、車両番号のフォントが関鉄時代と同一である。
キハ353は元キハ35 183で、1965年帝国車輛製。国鉄時代の所属は奈良→伊勢→和歌山→伊勢。1987年1月に国鉄で廃車となり、同年に関鉄に移籍、1988年より関鉄で営業運転を開始した。
Naga基地の様子。屋外の留置線2本と検修庫を備えており、キハ350形やディーゼル機関車が留置されている。この他、Sipocot〜Naga間を運行するキハ52形3両も当基地に所属している。
Nagaにて並ぶキハ350形とSipocot行きの列車(左奥)。
第2編成(キハ358+キハ3511)。2015年9月15日に改造を実施していたTutubanからNagaまで回送された。
当編成は前面行先表示部が当初そのままであり、運転席側の前面窓の金網が行先表示部まで覆う大きなものとなっている(助士席側の金網は通常のサイズ)。なお、改造工事竣工直前に急遽行先表示部も鉄板で塞がれた。
また、写真のキハ358の尾灯はガラスが撤去されて埋められたため、金網は設置されていない。

Legazpiにて
第1編成のキハ353(左)と第2編成のキハ358(右)の連結部。Naga基地内では、運行がない日は縦列(場合によっては写真のように連結した状態)で停泊している。
キハ358の車両番号表記。
元キハ35 113で、1964年帝国車輛製。国鉄時代の所属は筑肥線管理所(→東唐津)→亀山→奈良→亀山。1987年2月に国鉄で廃車となり、1988年に関鉄に移籍、同年より関鉄で営業運転を開始した。
キハ3511。上記のキハ358と同様に運転席側の前面窓の金網の天地寸法が長い。一方、尾灯は第1編成のキハ353・キハ354と同様に存置されており金網が設置されている。

Nagaにて
Nagaで並ぶキハ350形(第2編成+第1編成の4両編成)と、Sipocot行きのキハ52形3両編成+牽引用ディーゼル機関車。
キハ3511の側面。投石対策ですべての窓に金網が設置され、ドア・ドア脇の窓は塞がれている。
キハ3511の上記と反対側の側面。
キハ3511の車両番号表記。
元キハ35 187で、1965年帝国車輛製。国鉄時代の所属は厚狭→亀山→伊勢。1987年2月に国鉄で廃車となり、1988年に関鉄に移籍、1989年より関鉄で営業運転を開始した。
よく見ると、関鉄時代の車両番号表記がうっすらと残っている。関鉄時代は「キハ3511」と記されていたが、フィリピン国鉄での再塗装時に「キハ」の表記は消されて、番号表記位置をドア間の中心に合わせるために若干左側に書き直された。そのため、フォントが関鉄時代と若干異なる。
(第1編成のキハ353・キハ354は、関鉄時代に「キハ」表記と車両番号表記が2段で記されていて、フィリピン国鉄で上段の「キハ」の文字のみ消して下段の車両番号表記の位置はそのまま)
床下のエンジン。車両製造時はDMH17H形エンジンであったが、関鉄時代の1993年〜1996年に新潟鐵工製のDMF13HZに換装された。
第3編成(キハ3518+キハ3519)。予備編成として、長らくマニラのTayuman基地に留置されていた。塗装変更は行われているものの、金網やスカートは設置されておらず、行先表示部も残されている(方向幕はフィリピンで撤去済)。前照灯周りは、関鉄時代の2006年に映画撮影用にスカイブルー(青22号)に変更された時の色がそのまま残っている。

Tayuman基地にて
キハ3518の外観。この車両のみ元キハ36形で、製造時より車端部を含めてオールロングシートである(同時に譲渡された他の5両はすべて元キハ35形)。
キハ3518の先頭部側面。乗務員扉には「乗務員室」の表記も残っている。
キハ3518の側面。ドア窓の閉塞(但し片側のみ)、ドア脇の窓の閉塞は完了している。
ドア窓を片側のみ鉄板で塞ぐのは、マニラ首都圏のMetro South Commuterの車両でも近年標準の改造であり、第1編成・第2編成も当初はこの姿であったが、先述の通り竣工直前にもう片方のドア窓も塞がれた。
キハ3518の車両番号表記。
元キハ36 17で、1961年日本車両製。国鉄時代の所属は奈良→和歌山→亀山。1987年2月に国鉄で廃車となり、1988年に関鉄に移籍、1989年より関鉄で営業運転を開始した。なお、関鉄導入時当初は「キハ3517」と付番され、1992年に「キハ3518」に改番された。
キハ3519。こちらも前照灯周りや貫通路の渡り板に関鉄時代のスカイブルー塗装が残っている。前面幌付き。
キハ3519の車両番号表記。
元キハ35 163で、1965年富士重工製。国鉄・JR東日本時代の所属は大宮→高崎→茅ヶ崎。1992年1月にJR東日本で廃車となり、同年に関鉄に移籍、1993年より関鉄で営業運転を開始した。
Tayuman基地に並ぶ車両たち。左から203系、キハ59形「こがね」、キハ350形、DMR1。
203系とキハ350形が顔を合わせるのは取手以来か?
フィリピンに渡ってから2年以上予備車扱いで、一度も運行されていなかった第3編成(キハ3518+キハ3519)だが、2017年9月4日よりマニラ近郊区間のTutuban〜Alabang間にて営業運転を開始した。

以下、Tayuman基地にて(フィリピン国鉄職員同行の下、許可を得て撮影)
塗装を一新した第3編成(キハ3518+キハ3519)。白をベースとした塗装で、フィリピン国鉄は「Kiha White」(KIHA-W)と呼んでいる。この塗装パターンはキハ350形が初である。
塗装変更と併せて、前面窓・側窓への金網の設置、前面の行先表示部の閉塞、スカートの設置等も行われた。また、元々の2両編成では輸送力不足のため、第1編成(キハ354+キハ353)をNaga基地より転属させ、第1編成と第3編成を組み合わせた3両編成または4両編成で運行している。2017年11月時点では、キハ3518+キハ353+キハ3519(→Alabang側)で組成されていた。
側面の塗装。裾部と屋根を黒、窓の上下に赤帯を配置した複雑な塗装である。フィリピン国鉄の職員の方によると、ステッカー類は使わず、すべて塗装によるものであるとのことである。
なお、塗装変更に伴い、側面の車両番号表記は消された。
キハ3518(第3編成)。
中間に組み込まれた、第1編成のキハ353。第3編成と同様の塗装に変更された。
キハ3519(第3編成)。
キハ3519(左)とキハ353(右)の連結部。幌は以前、キハ3519の前面に設置されていたものを移設したと思われる。
キハ353(左)とキハ3518(右)の連結部。転落防止幌も塗装変更されている。
同じく塗装変更された、第1編成のキハ354。マニラ近郊での運行開始当初はNaga基地所属時の塗装(紺色塗装にオレンジ帯)のまま第3編成と連結し、キハ354+キハ3518+キハ3519(→Alabang側)の混色で運行していた。相方のキハ353の塗装変更完了後、編成を差し替えてキハ354の塗装変更が行われた。2017年12月より運用に復帰し、4両編成での運転を開始した。
写真は塗装変更直後のため、塗装も非常に美しい状態である。第1編成の特徴である尾灯周辺の金網(第3編成は未設置)も塗装され、第3編成とは印象が若干異なる。
2019年10月頃に、インドネシア・INKA製気動車8000 Series・8100 Seriesに合わせた塗装に変更された。同時に窓周りの金網も撤去された。

Naga駅構内にて、明日の運用に備えて入換運転を行う元 関東鉄道キハ350形3511+358(フィリピン国鉄キハ350形「第2編成」)。

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