元 名鉄キハ8500系内装

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キハ8502の車内の様子。座席が黒色のレザー張りシートで覆われた。
電球色蛍光灯による天井中央部の面照明は健在。暖かな光に包まれる。
営業運転開始後のキハ8502の車内。車端部を除き、座席は窓割りに合わせて向かい合わせにセッティングされている(座席の向きを変えることはできる)。
座席の様子。汚損防止及び劣化防止のため座席を黒色のレザー張りシートで覆い、重厚な印象となった。背面のテーブルは残ってはいるものの、座席自体がレザー張りシートで覆われたため使用不可。
キハ8500系の特徴の一つである、カーテンを閉めても外の風景が見える「熱反射形スパッタミラーカーテン」は引き続き使用されている。
座席のリクライニングは使用可能。写真は手前の座席を最大限倒したところ。
荷物棚の座席番号表記は日本語が残されている。
デッキとの仕切り。上部のLED式案内表示器はステッカーで目張りされた。
乗務員仕切り。大きな窓ガラスからボルネオ島の大自然が広がる車窓を楽しめる。上部のLED式案内表示器は同様に目張りされている。
通路上のLED式案内表示器は使用停止し、「NO SMOKING」のステッカーが上から貼られた。
通路の脇に設置された、号車、自由/指定席、トイレ使用中を表示する装置も、上から車内での禁止事項を示したステッカーで覆われた。
キハ8502の運転台。運転台周りに追加された、10個の自動車用の汎用品メーターが目を引く。
コンソール上の8個のメーターは、左4つが1エンジン、右4つが2エンジンに関する計器である。メーターはNRG製。
4つのメーターは、左から油圧計、水温計、油温計、ブースト計である。
縦に2つ設置されたメーターはM7 Japan製。上が1エンジン、下が2エンジン用の排気温度計である。
コンソール上のメーターの裏側。取付状況・結線状況が確認できる。
運転台には各種日本語表記が残る一方、英語での解説も追加されている。写真はモニター表示器の解説。日本で作成されたものと思われる。
日本語で書かれた各種スイッチと、それらの英訳説明書。
直接マジックペンで英語が追記されている表記もある。
各種照明装置等のスイッチ。英語表記も下に追加。
運転士用座席の手前に元々あった車内チャイム用の装置は撤去され、代わりに無線装置が設置されている(装置はJVC Kenwood製のTK-7302H)。この装置を使用して、運行中は基本的にFMラジオを車内で流している。
サバ州立鉄道で整備時に追加された、SONY製のオーディオ装置。
キハ8502修理時に、オーディオ装置が換装された。なお、オーディオ装置はキハ8502のみ設置されており、キハ8503は未設置。2両編成にした場合でも、キハ8502で再生している放送や音楽等をキハ8503側で流すことはできない。
助士席側の機器箱の中に収められた、オーディオ関連の機器。
キハ8502の乗務員室の上部に設けられた、SONY製のスピーカー。
会津鉄道時代に設けられた田出宇賀神社(会津田島駅近く)の交通安全御守護。
運転席側を締切にした状態。
車両後部の貫通扉。飛騨の杉林をイメージしたエッチング加工の扉のガラスも健在。
トイレ。名鉄・会津鉄道時代から大きな改造はされておらず、和式のままである。
洗面台。
デッキの車両番号プレート、日本車両の製造所銘板は撤去されている。
Kinarut基地で整備中のキハ8503の車内。整備のため、座席や照明のカバーが一旦すべて撤去されている。
キハ8503の乗務員仕切り。整備中のため、上部のLED式案内表示器は目張りされる前で、その脇には会津鉄道時代の案内も残っている。
キハ8502と同様に、自動車用汎用品メーターが設置されたキハ8503の運転台。
Kinarut基地のキハ8503の特設整備場の中に落ちていた、自動車用汎用品メーターが入っていた空き箱(NRG製)。
日本で使用されていた運転台の一部機器は取り外され、廃棄されている。
キハ8502はJR東海キハ85系との連結に対応しており、貫通路の床高さを合わせるために乗務員室内に一段段差がある(貫通路周りのみ一段低い)。
キハ8503はJR東海キハ85系との連結に対応せず、乗務員室内に段差はない。
営業運転開始後のキハ8503の車内。キハ8502と同様の仕上がりとなっている。
整備完了後のキハ8503の運転台。
運転席背面の機器箱のスイッチ類には日本語表記がそのまま残る。
会津鉄道時代の行先対照表。
キハ8503の乗務員室内に追加設置されたコンセント。コンセントの形状はマレーシアで標準のBFタイプ。
キハ8502には設置されていない。
警笛を鳴らした後、Kinarut車両基地内を慎重にバックで運転するサバ州立鉄道の元名鉄キハ8500系キハ8502。暫定的に単行運転のため、運転士は随時後部を確認し、反対側の車端部にも前方監視員を配置している。自走できるキハ8500系はサバ州立鉄道でしか見られない。

※サバ州立鉄道の多大なるご協力のもと、許可を得て撮影

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サバ州立鉄道の元名鉄キハ8500系キハ8502の運転台周り及び客室内を観察する。運転台周りに計器が10個追加されたのが目を引く。ところどころに日本語表記が残っており、乗務員室仕切り扉の上にはお守りも残る。JR東海キハ85との連結を考慮して、貫通扉の手前に一段段差があるのも当車両の特徴。

※サバ州立鉄道の多大なるご協力のもと、許可を得て撮影

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