ミャンマー国鉄元 JR四国キハ47形

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キハ47形は非電化路線向けの一般形気動車として、日本国有鉄道(国鉄)時代の1977年〜1982年に製造された。製造会社は新潟鐵工・富士重工。全370両のうち、JR四国には42両が国鉄分割民営化時に継承された。車両寸法は長さ21,300mm×幅2,930mm×高さ4,055mm。最高速度は95km/h。車体は鋼製。

JR四国所属車は1988年に全車両が冷房化改造されている。2009年より後継の1500形の導入等によって順次置き換えが進められているが、このうち2010年に廃車になった6両のうち4両(キハ47 116・117・503・1087)がミャンマー国鉄に譲渡された。

現地到着後、ステップ設置、車軸の改造、乗降口への手すりの増設、冷房装置・ベンチレーターの撤去等の改造が施された。塗装はJR四国時代のままで、現地の車両番号が前面・側面に赤字で追加されている。現地の車両番号は、JR四国時代の若番から順にRBE2571〜2574で付番されている。

2011年12月頃より営業運転を開始した。当初は全車両マンダレー近郊で運行されていたが、RBE2574(キハ47 1087)の故障により相方のRBE2573(キハ47 503)がDRC(ヤンゴン)に転属した。残るRBE2571(キハ47 116)+RBE2572(キハ47 117)はMandalay(マンダレー)〜Monywa(モンユワ)間(約160km)で1日1往復の運行に就いている。

RBE2571(キハ47 116)。

Mandalayにて
RBE2572(キハ47 117)。上記のRBE2571(キハ47 116)との2両固定編成で活躍している。

Mandalayにて
Ywa-Htaung(ユワータウン)駅を発車する、Monywa(モンユワ)行きのRBE2571(キハ47 116)+RBE2572(キハ47 117)。JR四国塗装のまま活躍するが、色褪せてきている。前面方向幕のガラスは2両とも沿線の木々等の障害物との接触により破損している。
RBE2573(キハ47 503)。

DRC(Insein)にて
コンピューター大学支線運用に就くRBE2573(キハ47 503)。Computer University駅でキハ40系列同士の夢の並び(JR四国キハ47形・JR北海道キハ48形)が実現。
RBE2574(キハ47 1087)。台車を他の車両(RBE2572?)に供出し、仮台車でYangon工場(Yangon Repair Shop)内に留置されている。
RBE2573(キハ47 503)側面。錆が浮いてきている。後方に連結しているのは、元 のと鉄道NT100形(RBE2513)。
RBE2573(キハ47 503)は、元 JR四国キハ47の4両の中で唯一前面方向幕が残存している車両である(2014年12月現在)。
RBE2573(キハ47 503)の側面車両番号表記。
所属・定員表記。
戸袋部脇にはJRマークも残存している。
RBE2573(キハ47 503)の妻面の銘板。「日本国有鉄道」の銘板は撤去されているが、新潟鐵工所の製造銘板は残存している。
Yangon Repair Shop(Yangon工場)で修繕・整備を受け、塗装がRBE標準色(クリームと赤のツートンカラー)に改められたRBE2572。

2014年12月撮影
前面の車両番号表記は緑色。
ペアを組むRBE2571も同様の塗装に変更された。
側面の車両番号表記は黄色(ステッカーではなく塗装による表記)。
車内の様子(RBE2573)。
座席はやや劣化が目立ち、一部はJR東日本キハ52等の他車のシートが転用されている。
各乗降口のステップの中央には手すりが設置された。
扇風機。稼働させることは可能であるが、通常は使用しない。天井の冷房用のダクトは、冷房装置が撤去されたため用をなしていない。
車端部。
「キハ47 503」の車両番号プレートをはじめ、各種日本語表記が残存している。
ミャンマー全国でよく目にする、「Warmly Welcome & Take Care of Tourists」(観光客を温かくお迎えし、大事にしてください)のスローガンのステッカー。このホスピタリティの心は既にミャンマーの人々に広く浸透している。
「昭和53年 新潟鐵工」の製造銘板。
その他、JR四国の案内表記等も剥がされずにそのまま残っている。
乗務員室仕切り。
運転台。大きな改造は行われていない。乗務員室内の気温上昇防止の為、日中のComputer University駅留置中は傘で日除けをしていた。
RBE2573(キハ47 503)の前面方向幕を内側から。回転させるためのハンドルも存置されている。
方向幕の駅名対照表。34コマ+1コマ(対照表には記載されていないが、34コマ目の下に35コマ目の「後免」行きが追加されている)。
許可の下、方向幕を順次回転させて撮影。

なお、JR北海道キハ48の方向幕は日本からの輸出前に撤去されている。
マンダレー近郊で活躍するRBE2571(キハ47 116)の車内の様子。
「キハ47 116」の車両番号プレート。
Computer University駅に日中留置される元JR四国キハ47 503(現:RBE2573)を撮影していたところ、駅事務所で夕方運用まで待機する運転士さんがご好意で前面方向幕を全コマ回転してくださった。
同車両はミャンマー国鉄に渡ったRBEの中でも方向幕が残存する貴重な車両である。
運転士さんは「快速」だけ赤文字であることが気になっていたようで、これはどういう意味なんだ?と尋ねられた。

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2両総括制御で運行。警笛を高らかに鳴らしながら走り抜ける。Shwe Kyet Yet 〜Sagaing間でエーヤワディー川に架かるインワ鉄橋(全長1,203m)を渡る。

※ミャンマー鉄道運輸省の許可及び乗務員の方々の多大なるご厚意の下撮影

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Diesel Locomotive-Shed Mandalay(マンダレー機関庫)を出庫してマンダレー駅に入線する、当駅始発Monywa(モンユワ)行きの列車。

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ユワータウン駅を発車する、1日1往復のみ運行のMandalay(マンダレー)発Monywa(モンユワ)行きの列車。

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