ムグンファ号

「ムグンファ号」とは全席指定席の急行列車に相当する種別で、韓国鉄道公社線の大半の路線に設定されている(広域電鉄線区間を除く)。また、2004年3月31日をもって各駅停車相当のトンイル号が廃止されたため、一部の路線ではそれを補うため各駅停車のものも存在する。ソウル〜釜山間のムグンファ号の所要時間は約5時間30分。客車列車のほか、一部気動車(9211系(NDC))による運転も存在する。

京釜線の複々線区間を快走するムグンファ号。機関車・客車ともに新塗装化が完了した編成である。

加山デジタル団地にて
京釜線儀旺(ウィワン)駅を通過するムグンファ号。機関車・客車共に旧塗装である。
漢江を渡るムグンファ号。京釜電鉄線の1000系中期抵抗車と離合する。
7000形機関車を先頭にしたムグンファ号が衿井駅を通過する。
電気機関車が牽引するムグンファ号。中央線、太白線、嶺東線、忠北線、湖南線のムグンファ号は電気機関車牽引列車である。

太白線 甑山にて
ムグンファ号に格下げされた元セマウル号の客車。座席は交換されているものの、シートピッチはセマウル号時代そのままである。

龍山にて
ムグンファ号用客車旧塗装車。

天安にて
ムグンファ号用客車新塗装車。
ムグンファ号のサボ。京釜線・慶全線 大邱→馬山 行
ドア付近。韓国では広域電鉄・地下鉄を除いてホームが低いため、車両にはステップがついている。また、幌にはダンパー機能があるため、日本の客車と違い発車時などに不快な振動は全くなく、乗り心地は優れている。
ムグンファ号車内。4列シートだが車体幅が広いため通路幅は日本より格段に広い。シートピッチも広く、座席のリクライニング角度も申し分ない。
車椅子対応座席も装備。
慶全線昌原駅に到着。
夜行列車としても走るムグンファ号。

中央線 栄州にて
栄州に停車中のムグンファ号。寝台車は現在は定期列車には連結されておらず、夜行列車でも座席車のみ。ただ、夜行列車でも車内販売サービスはある。

ムグンファ号終着駅到着自動放送
(ソウル駅到着)
自動放送は韓国語・英語・日本語・中国語の順で放送される。KTXおよびセマウル号では2006年4月から韓国語と英語のみの放送に変更されたが、一部のムグンファ号では従来どおり4ヶ国語放送を行っている。
ムグンファ号始発駅発車後自動放送
(清凉里発車後)
すべての駅で4ヶ国語放送を行い、韓国語・英語・日本語・中国語の順で放送される。日本語では「本日はムグンファ号をご利用くださいましてまことにありがとうございます。皆様に、快適なご旅行をお楽しみいただけますように、乗務員一同努力いたします。」と放送している。
※韓国語・英語放送が一部欠けており、音声も悪いですがご了承ください。


関連ページ:韓国高速鉄道(KTX)セマウル号

韓国の鉄道トピックスへ戻る