京元線「DMZ train」

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ソウル駅14番線に停車中の、ソウル発白馬高地行きの「DMZ train」。
3号車(白馬高地寄り先頭車)は「鉄馬は走りたい」のスローガンにちなんで、蒸気機関車のラッピングが施されている。都羅山行きの列車もソウル駅基準では編成向きが逆であるが、どちらも終点基準で北朝鮮寄りの先頭車が蒸気機関車のラッピングになっている。
1号車と2号車は、平和・愛・和合をイメージして、赤と青の服の老若男女が手を取り合ったデザインである。人々の周りには、韓国の国花であるムクゲ(韓国語:無窮花(ムグンファ))も描かれている。
2号車外観。各車両の車端部の窓は天地寸法が拡大されている。
ドア周り。
「平和列車 DMZ train」のロゴマーク。
「ソウル⇔白馬高地」のサボ。
車内の様子。床・天井・座席のモケット・側面の柄がすべて一新されている。床は臨津閣にある平和ヌリ公園の蓮の花、座席は平和を象徴する風車をデザイン。 袖仕切りにはムクゲが描かれている。
乗務員室仕切り。仕切り扉には京義線の臨津江鉄橋が描かれている。
車端部。トイレが設置されている。天井にはカメラが設置されており、車内での走行中のイベントにて各車両の車内の様子をモニターに映し出す際に使用する。
車端部。ボックス席として使用され、中央に大型テーブルが新設された。
2号車の売店(スナックバー)。
売店では飲食料が販売されている。
売店前のパンフレット置き場。
2号車の売店と反対側の車端部。転換クロスシートがレール方向に4脚設置されている。窓向きに座席を転換して使用するとワイドな車窓を楽しむことが出来る。
ドア上の「DMZ train」(京元線)の路線図。
壁やドアの化粧板には「平和 愛 和合」がさまざまな言語で書かれている。
天井。空に浮かぶハート形の風船が一面に描かれている。
窓の上にはDMZの観光名所の写真が掲げられている。
韓国鉄道開業時から現在に至るまでの新旧様々な車両の写真も掲げられている。
車内の改造銘板。改造担当はHMSで、2014年改造。
ソウル駅の発車案内。
白馬高地行き DMZ train 4885列車
車内の各車端部に設置されたモニターでは、駅到着時と車内イベント時以外はリアルタイムの前面展望を放映している。写真は龍山駅への進入シーン。
駅接近時には、韓国語・英語・中国語・日本語の案内が表示される。
売店付近の窓周りには、乗客のメッセージが書かれたポストカードが多数吊るされている。
1号線の列車の合間を縫って走行し、議政府駅へと接近。
議政府駅では数分停車する。京元線の通勤列車(トングンヨルチャ)が議政府駅まで運行されなくなって久しいが、「DMZ train」はかつて通勤列車が発着していた低床ホームに発着する。もっとも、駅ビルがホームの直上に建ち、かつて通勤列車が発着していた頃の面影はほとんどない。
議政府駅発車後、希望者には2号車売店(スナックバー)でハンドペインティングサービスが行われる。
逍遥山駅を通過。ここから先、京元線の非電化区間へと入る。
新炭里駅を発車。当駅は長らく韓国最北端の駅であったが、2012年11月20日に白馬高地駅まで延伸開業(復活)し、途中駅となった。鉄道中断点の標識は白馬高地駅まで延伸後も側線側に移設の上、存続している。鉄道中断点の標識の横の真新しい軌道を抜ける様子は、まるで「鉄馬が走れる日が来た(北朝鮮への延伸の夢が叶った)」かのようだ。
2012年11月20日に延伸された新炭里〜白馬高地 間5.6kmは、一部は分断前の軌道敷を再利用しているものの、白馬高地寄りの区間は全面的にルートが変更された。車窓からは旧線の鉄橋や路盤が確認できる。
延伸開業時に新設されたトンネルで山を貫き、白馬高地駅へラストスパート。
白馬高地駅手前の車窓。
白馬高地駅到着の案内。
ソウル駅から97.6km、2時間17分をかけて終点の白馬高地駅に到着。
白馬高地駅の駅名標と、鉄道中断点の標識。

鉄道中断点
鉄馬は走りたい
韓国最北端の駅で、立ちはだかる壁を前に歩みを止めた鉄馬。

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