初期抵抗車のプデチゲ屋

仁川広域市南洞区には、鉄道庁(現:韓国鉄道公社)の1000系初期抵抗車2両(1106号、1109号)の廃車体を利用したプデチゲ屋がある。店名は「永東しゃぶしゃぶプデチゲ」。1106号と1109号はいずれも1974年日本製(製造メーカー不詳)の車両である。外板塗装は変更され、内装も大幅に手が加えられているが、車両の特徴は随所に残っている。車両状態も比較的よい。
初期抵抗車は鉄道博物館に保存されている1001号、1115号、1315号の他にも、このように解体を免れて飲食店や喫茶店等として利用されている例がいくつかある。

※店内は許可を得て撮影

初期抵抗車の先頭車を2両並べて配置した、プデチゲ屋「永東しゃぶしゃぶプデチゲ」。
1109号外観。床下は鉄板で覆われている。
1109号の前面。貫通扉の車両番号は塗りつぶされている。塗装が変更されているものの、特徴的なデザインはそのまま残っている。
高層マンション(アパート)群の中に佇む1109号。
台車も残存している。
1106号の外観。こちらは床下機器が完全に撤去され、車体は石の台座の上に載せられている。
1106号の貫通扉には鉄道庁時代の黄色・緑色塗装(晩年の塗装)、そして青色塗装(落成時の塗装)が所々見え隠れしている。
店内の様子。店内に面した車両の外板は白一色で塗装されている。
1109号の車内の様子。座席は完全に撤去され、床は板張りに“リフォーム”されている。一方、窓枠や天井は引退時の姿をほぼ留めている(扇風機は撤去済み)。扉はステンレス無地。貫通路の先にトイレが設けられている。
乗務員室部分は仕切り壁が撤去された。運転台等も残っていない。
業務スペースの側扉上には、ソウル地下鉄2号線の路線図が貼られていた。堂山〜合井 間が運行休止中の頃のもの(1996年12月31日〜1999年11月21日)であるのが確認できる。
1106号車内。改装箇所は1109号とほぼ同じだが、天井の空調ダクトは蓋がされている。側扉は鋼製塗りドア。
車端の側扉は鍵が設置され、勝手口として使用されている。
勝手口として使用されている側扉の上部には、1984年〜1985年の路線図が残存している。
当店のプデチゲ。なお、プデチゲとは軍隊から発祥した韓国式の寄せ鍋。プデ=「部隊」、チゲ=韓国語で鍋の意味。

「永東しゃぶしゃぶプデチゲ」店舗カード(表/裏)

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