大邱都市鉄道3号線

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大邱都市鉄道3号線は漆谷慶大病院(チルゴッキョンデビョンウォン)~龍池(ヨンジ)間30駅23.2kmを結ぶ、モノレールの路線である。全区間が地上に位置する。全区間複線(右側通行)で、直流1,500V電化。軌道桁の幅は850mm。全自動運転を実施している(非常時に備えて、各列車に運転士の資格を持つ「安全要員」が乗車)。保安装置はATP・ATO。車両基地は漆谷車両基地と凡勿車両基地の2箇所。2015年4月23日に現営業区間が開通した。

日立製作所の技術による、韓国初の跨座式モノレール(日本跨座式)の路線である。日立製作所としての跨座式モノレールの海外輸出例は、中国の重慶軌道交通(2号線・3号線)、シンガポールのSentosa Express、UAEのPalm Jumeirah Monorail(ドバイ)に次ぐもの。同社は大邱都市鉄道3号線に車両(完成車1編成製作+宇進産電での量産車製作における技術支援)の他、信号設備(ATP・ATO)、分岐器(二差転轍機2箇所、渡り線3箇所、五差転轍機6箇所)を納めている。

列車は終日3両編成で運転される。車両は日立製作所・宇進産電製の3000系。詳細は別ページにて紹介する。こちらをご覧ください。

龍池駅から先端複合団地方面への延伸計画がある。

関連ページ:大邱都市鉄道3号線 車両紹介

(路線図:管理人制作)

韓国初の跨座式モノレールを採用した大邱都市鉄道3号線。ラインカラーは黄色。

新南にて
道路の中央に設けられた軌道を行く。建設コストの低減・建設期間の短縮等からモノレールが採用され、2009年7月の着工から6年弱で全24.0km(出入庫線0.8kmを含む)が開業した。全区間が地上(高架)で、「Skyrail」の愛称を持つ。

院垈にて
83タワー(大邱タワー)をバックに走る3号線。

大鳳橋にて
大邱の高層ビルをバックに行く。すべての車両の側面(側窓より下部分)にはラッピングが施されている。

達城公園~北区庁にて
離合する列車。

北区庁~達城公園にて
急勾配を上る、漆谷慶大病院行きの列車。モノレールはゴムタイヤ式のため勾配にも強い。

漆谷慶大病院にて
終点の漆谷慶大病院駅に入線する。同駅や隣の鶴亭駅付近はまだ建物が少なく、緑が広がっている。
漆谷慶大病院駅に到着した列車は、漆谷車両基地への出入庫線へ一旦引き上げてから折り返す。
朝、続々と漆谷車両基地から出庫する列車。

漆谷慶大病院駅にて
漆谷車両基地の全景。
修繕庫(ピット)は6線分設けられている。
基地の北端の留置線。11線分あり、1線に2編成が縦列停車できる。
山から俯瞰した漆谷車両基地。
漆谷車両基地の留置線に停車中の車両。
出入庫線。漆谷慶大病院駅まで複線で続いており、入庫線側には車両洗浄装置が設置されている。
車両基地の計画段階では、地域住民と同基地勤務者のため、この位置に簡易駅が設けられる予定だった(入庫線側に1面1線で建設予定)が、需要がないため最終的に中止となった。現在、軽電鉄で簡易駅が設けられており、かつ一般者が利用できるのは釜山都市鉄道4号線の安平基地簡易駅のみである。
以下、漆谷慶大病院駅から龍池駅方向へ順に沿線を紹介していく。

東川~八達 間は八莒川(パルゴチョン)沿いに軌道が敷かれており、漆谷雲岩駅以北は川のほとりに遊歩道が整備されている。

八莒~東川にて
八莒川沿いを行く、韓国のテレビアニメ「ロボカーポリー」のラッピング列車。

東川~漆谷雲岩にて
漆谷雲岩駅付近を行く。都市景観と調和するよう建設されている。
八達駅の東側に架かる、琴湖江横断橋梁。3つの主塔で形成されており、主塔の高さは59.2m。長さは約390mで、大邱都市鉄道3号線で最大規模の橋梁である。

八達にて
琴湖江横断橋梁を渡る、龍池行きの列車。

工団にて
万坪駅の東側にある万坪ネゴリ(=万坪十字路)にはアーチ形の斜張橋が架かっている。

万坪にて
万坪ネゴリの斜張橋と、眼鏡型の駅舎が特徴の万坪駅。万坪駅舎が眼鏡型なのは、駅近くの大邱第三工業公団の主力産業が眼鏡であることに由来。

八達市場にて
北区庁~達城公園 間でKORAIL京釜線の線路を横断(オーバーパス)する。

※許可を得て撮影
京釜線を行くKTXと、その上を横断する3号線の列車。
新南駅付近を行く、漆谷慶大病院行きの列車。新南駅は2号線との乗換駅で、地下に位置する2号線のホームと3号線の駅舎は長いエスカレーター、及びエレベーターで接続している。
大鳳橋駅の東側にある、駅名の由来となった大鳳橋。2層式の斜張橋で、上層に3号線、下層に一般道路(明徳路)が通っている。長さ約210m。
大鳳橋を渡り、寿城市場駅に入線する列車。
オリニ会館~寿城モッ 間は泛魚川(ポモチョン)沿いに走る。

寿城モッにて
終点の龍池駅に入線する列車。
龍池駅の外観。地形の都合上、駅舎の位置が道路から非常に高い。
龍池駅の東側の引上線に入線して折り返す。ホームからポイント動作をよく観察することができる。
写真左奥へ、凡勿車両基地への出入庫線が分岐している。
龍池駅の東側の軌道終端部。この先、先端複合団地方面への延伸計画がある。
龍池駅から単線で伸びる凡勿車両基地への出入庫線。
凡勿車両基地の全景。留置線は5線あり、1線に2編成が縦列停車できる(一番北側の1線の奥には保守用車の基地がある)。
当車両基地は車両の停泊機能のみ備える。
凡勿車両基地に停泊する3000系。
早朝に収録。韓国初のモノレールの路線である。終日全自動運転を行う(安全のため職員は乗車している)。

Full HD Video
龍池駅に到着した列車は、一旦引上線に入ってから折り返す。ポイント切替の様子がよく観察できる。

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1駅間の車内の様子。全自動運転のため、先頭では前面展望が楽しめる。先頭部以外はオールロングシート。

Full HD Video
1駅間の車内の様子。乗換駅や主要駅では韓国語・英語・中国語・日本語の4ヶ国語での自動放送が流れる。3号線では車内のLEDも4ヶ国語表示に対応している。

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八達駅に入線する龍池行き列車。前面の行先表示器は韓国語・英語の交互表示。

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八達駅を発車する龍池行き列車。全電動車の3両編成で、IGBT-VVVF制御。制御装置は日立製作所製。

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道路の中央に設けられた軌道を快走する、漆谷慶大病院行きの列車。

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東川~八達 間は川沿いを走行する。

Full HD Video

大邱都市鉄道3000系走行音(鶴亭→東川)IGBT-VVVF制御で、制御装置は日立製作所製。
MC1-M-MC2(3M0T)の3両編成。

コンコース(龍池駅)
大半の駅は無人化されている。
自動改札機(龍池駅)
3号線では新デザインのものが採用されている。乗車券はすべてIC化されているため、薄型。
プラットホーム(大鳳橋駅)
全駅に可動式ホーム柵(APG)を備える。また、3号線のホーム構造は全駅とも相対式の2面2線である。
ホーム案内装置
LCD2画面式で、片側で列車接近情報の表示、もう片方で広告等の各種映像を流す。
列車接近表示
上画面:「今度の列車、龍池行き、龍池行き列車が前駅を出発しました。」
下画面:「安全線まで一歩下がってください。」

関連ページ:大邱都市鉄道3号線 車両紹介

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