103系DDM改造車営業運転開始

E993系(ACトレイン)に採用されたDDM(ダイレクトドライブモーター)が、2002年5月よりモハ103-502にも設置され、試験を繰り返している。同車はケヨ304編成に組み込まれ、同編成は7M3Tとなった。長らく営業運転には就かず非営業での試運転のみであったが、2003年5月15日より営業運転に投入された。現在のところ唯一のVVVF制御・DDM駆動の103系である。

(追記:同車は2003年12月に廃車となった)

2003年5月28日撮影

試運転を繰り返していた103系DDM改造車が、登場から1年近くを経てついに営業運転を開始した。
床下には東芝製のIGBT-VVVF装置が設置されている。床下機器は大半が交換された。
DDMが設置された台車。新たに取り付けられたさまざまな配管が目を引く。
DDM装置本体。モーターの形式は「SEA-517形」を名乗っている。車軸を囲うようにモーターが搭載されているのが特徴。
モハ103-502は1M方式に改造された。他車とはユニットを組んでいないため、2両連続でパンタグラフが連なる。従来サハが連結された位置に連結されている。
ケヨ304編成は今となっては京葉線唯一の低運転台車のクモハ103-120も連結されている。但し固定編成扱いのため、先頭に立つことことはない。クモハ103-120は京葉線唯一の分散クーラー車でもある。
DDM改造車を連結したケヨ304編成の東京方先頭車、クハ103-158。

モハ103-502走行音(稲毛海岸→検見川浜)VVVF-IGBT制御で、制御装置は東芝製。
高速域になると、両隣に連結されている103系の走行音に磁励音はかき消されてしまう。
モハ103-502走行音(検見川浜→稲毛海岸)
モハ103-502走行音(南船橋発車)車外から録音。

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