KRL JABODETABEK元 東京都交通局6000形

Manggarai駅付近で離合する、元 東京都交通局6000形6151F(左)と6271F(右)。

東京都交通局(都営地下鉄)6000形は三田線向けに168両(6両編成28本)が製造された車両である。日立製作所、川崎車輌、日本車両、アルナ工機で1968〜76年に製造された。6M0T(MC1-M2-M1-M2-M1-MC2)の6両固定編成。車体長20,000mm、車幅2,790mm。加速度は3.5km/h/s、減速度は4.0km/h/s(非常時5.0km/h/s)で、最高速度は100km/h(三田線時代の営業最高速度は70km/h)。車体はセミステンレス製。1989年〜1994年に冷房化改造が施工されている。

1993〜99年に後継の6300形の増備により廃車されたが、東京都とジャカルタ首都特別州が姉妹都市であることから2000年に72両(6121F、6151F、6161F、6171F、6181F、6201F、6271F、6281F他)がPT. KAI(PT. Kereta Api Indonesia)に無償譲渡された(その他、秩父鉄道に14両、熊本電気鉄道に10両が有償譲渡された)。現地到着後はスカート・ステップ等の設置が行われ、後に投石避け金網と転落防止幌も追加設置された。また、帯の色は当初、三田線色のまま活躍していたが、現在はオリジナル塗装を纏っている。車両番号は東京都交通局時代から変更されていない。

導入当初は8両編成8本で運行され、余剰の8両は休車となっていたが、後に6両編成8本(48両)、8両編成3本(24両)に組み替えられて全車両が営業運転に就いている。また、この組み換えの際に不足した先頭車を補うため、6両の中間車が2002〜04年に先頭車化改造を受けた。

このほか、2008年10月に環状線で貨物列車に衝突した旧6181Fと、2009年8月に南線(ボゴール線)でHOLECに追突した旧6151Fを修理の上、編成を組み替えて新6151Fと新6181Fが2009〜2010年に登場した。このうち、損傷が激しかった前者の両先頭車には新造の流線型の先頭部を接合している(→詳細はこちら)。この事故によって、6252(M1)と6155(M2)は編成から外された。

編成 MC1 M2 M1 M2 M1 MC2
形式 6001 6002 6005 6006 6007 6008
6181F 6181 6242 6245 6156 6157 6158
6201F 6201 6262 6205 6206 6207 6208
6271F 6271 6272 6275 6276 6277 6278
6281F 6281 6282 6285 6286 6287 6288
編成 MC1 M2 M1 M2 M1 M2 M1 M2
6121F 6121 6122 6197 6222 6247 6216 6127 6128
6161F 6161 6212 6215 6162 6165 6166 6167 6168
6171F 6171 6192 6257 6172 6225 6226 6237 6178
編成 MC1 M2 M1 M2 M1 MC2 備考:
先頭車化
改造車を
含む編成
6177F 6177 6232 6265 6202 6235 6126
6217F 6217 6236 6255 6152 6185 6182
6227F 6227 6195 6267 6186 6125 6187
編成 MC1 M2 M1 MC2
6151F 6151 6176 6175 6188
※2010年8月現在


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