天津地下鉄1号線

天津地下鉄1号線は劉園(リウユェン)〜双林(シャンリン)間22駅26.2kmを結ぶ路線である。うち、地上区間は劉園〜本溪路 間と陳塘庄〜双林 間。全区間複線(右側通行)で、第三軌条方式による直流750V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。ワンマン・ATO運転を実施している。全駅に可動式ホーム柵(APG)が設置されている。2006年6月12日に現営業区間が開業した。
使用されている車両は長春軌道客車製のDKZ9型で、2M2T(Tc-M-M-Tc)の4両編成25本が導入された。将来的には6両編成にする予定で、各駅のホームの有効長は6両編成対応となっている。車両基地は両端駅の劉園、双林付近にある。また、復興門〜華山里 間に新車搬入の際などに使用すると思われる国鉄線との連絡線がある。
この路線はもともと1984年12月28日に開通した地下鉄1号線西站〜新華路 間7.4kmを2001年10月9日より全面運休し、約4年8ヶ月かけて改装し、路線の両端を延伸したものである(新華路駅は廃止)。改装前は東急車輛製の車両等が3両編成で運転されていたが、現在は全廃されている。

高架区間を行く、天津地下鉄のDKZ9型電車。Tc+M+M+Tcの4両編成。制御車はDK56形、中間電動車はDK57形である。
前面に書かれている3桁の数字は編成番号。車両番号は4桁で、付番方法は東葉高速鉄道1000形等と同様に、千の位が1(路線番号)、百と十の位が編成番号、一の位が号車番号である
(101編成の場合は1011+1012+1013+1014)。

本溪路にて
華山里駅に入線するDKZ9型。車体規格は北京地下鉄に準じている。側扉はプラグドア。
台車。ボルスタレス台車を採用している。第3軌条方式のため、中央に集電シュー(集電靴)を設置している。
中間電動車(2号車と3号車)に設置されているVVVFインバーター装置。装置は三菱製で、IGBT-VVVFである。
車内の様子。白を基調としており、扉が赤く塗られているのがアクセントとなっている。座席はFRP製で扉間は6人掛け、車端部は2人掛けとなっている。先頭車の車端部は車椅子スペースが設置されている。日中の地上区間では車内灯を一部を除いて消灯する。
各扉の上にはマップ式案内表示機が設置され、既に走行した区間を緑色、これから走行する区間を赤色のLEDで表示する。また、車端部にはLED式案内表示機も設置されている。
扉と側窓の間に設置されているLCDモニター。広告等を放映する。
車端部にある製造メーカー(長春軌道客車)の名板(ステッカー)。
乗務員室仕切り扉は窓が設置され、前面展望が可能。
運転台の様子。右手操作型のワンハンドルマスコンで、デッドマン装置付である。
駅の自動券売機。液晶パネルで下車駅をタッチするタイプ。硬貨の他、お札も対応している。
自動改札機。乗車券はICトークン式で、入場時はセンサーにタッチする。出場時はICトークンを投入口に投下する。
自動改札機のICセンサー部。
ホームの様子。全ての駅に可動式ホーム柵(APG)が設置されている。天井から吊るされている大型液晶モニターには次の列車が到着するまでの残り時間や行先などが表示される。

西站にて
地上区間は大半が高架だが、終点の双林駅付近は地平を走る。

双林にて
双林駅の先の留置線で折り返す、劉園行きの列車。背後の建物は地下鉄1号線の車両基地と管理施設。

地下鉄1号線DKZ9型電車走行音(西南角→二緯路)IGBT-VVVF制御で、装置は三菱製である。自動放送は中国語と英語で行われる。ドア開閉時にはドアチャイムが鳴るほか、可動式ホーム柵からもチャイムが鳴る。
地下鉄1号線DKZ9型電車走行音(劉園→西横堤)始発駅は車内放送の冒頭にBGMが流れ、次駅案内に加えて全区間の所要時間等も放送される。
地下鉄1号線DKZ9型電車走行動画(華山里にて)高架区間を行く地下鉄1号線の電車。

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