上海地下鉄4号線

上海地下鉄4号線は宜山路(イーシャンルー)〜上海火車站(シャンハイフォーチャージャン)〜世紀大道(シージーダーダオ)〜宜山路 間を結ぶ一周33.7km、全26駅の環状線である。うち、虹橋路(ホンチャオルー)〜宝山路(バオシャンルー)間は地上区間で、かつ3号線と線路を共有している。一周の所要時間は約66分。全区間複線(右側通行)で、架線集電方式による直流1,500V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。ワンマン・ATO運転を実施している。車両基地は宜山路駅の西側に位置する蒲匯塘停車場。3号線と共有区間の駅を除いた各駅にプラットホームスクリーンドア(PSD)が設置されている。2003年7月1日に建設現場で陥没事故が発生した影響により全線開通が遅れ、2005年12月31日に大木橋路(ダームーチャオルー)〜上海火車站〜藍村路(ランツンルー)間27.0kmが開通しCの字運転を開始、2007年12月29日に全区間が開通し環状運転を開始した。
車両はシーメンス・南車株洲電力機車製のAC05型電車で、4M2T(Tc-M-M-M-M-Tc)の6両編成28本(168両)を導入。うち、6両編成8本は2006年〜2008年に帯色変更の上、2号線で運行されていた。車両規格は「A型」で、車両寸法は長さ22,800mm(先頭車24,400mm)×幅3,000mm×高さ3,800mm。加速度・減速度ともに3.6km/h/s。

(路線図:管理人制作)

上海地下鉄4号線のAC05型電車。アルミ合金車体で4M2Tの6両編成で運転される。最高速度は80km/h。

延安西路にて
上海火車站付近の地平区間を行く4号線の内回り(内圏)列車。
虹橋路駅に入線する4号線の内回り(内圏)列車。4号線は同駅から宝山路まで3号線の線路を共有する。中央の線路は3号線。
虹橋路駅の南側で3号線の高架(写真右上)から降りて、地下に潜る外回り(外圏)列車。

虹橋路〜宜山路にて
もうひとつの3号線と4号線の分岐駅、宝山路駅の東側の分岐部分。直進が3号線、両側に分岐してるのが4号線。
3号線との線路共有区間で、3号線のAC03型電車(左)と離合する4号線のAC05型電車(右)。
4号線の電車の車内。3号線との共有区間での誤乗防止を考慮して、4号線のラインカラーである紫を基調とした内装となっている。
ドア付近の天井に設置された円形の手すり。
一部の編成では、手すりにつり革が追加された。
貫通路。上にはLED式案内表示機が設置されている。
扉間の窓上には千鳥配置でマップ式案内装置を設置。現在の走行位置を示す。
車端部にある製造メーカー(南車株洲電力機車・Siemens)のステッカー。
4号線の駅の様子。3号線共有区間と臨平路駅、南浦大橋駅を除いて1面2線の島式ホームとなっている(臨平路駅は2面3線、南浦大橋駅は上下2層式の2面2線)。
3号線共有区間を除く、4号線の各駅にはプラットホームスクリーンドア(PSD)が設置されている。
環状運転開始に伴い、プラットホームスクリーンドアには方面別に「内圈」(内回り)・「外圈」(外回り)のステッカーが追加貼付された。なお、日本とは進行方向が逆のため、「内圈」が右回り・「外圈」が左回りである。

4号線AC05型電車走行音(南浦大橋→西蔵南路)IGBT-VVVF制御で、制御装置はシーメンス製。
Tc-M-M-M-M-Tc(4M2T)の6両編成。
扉閉時にはドアチャイムが鳴る。
4号線AC05型電車走行音(塘橋→南浦大橋)
4号線AC05型電車走行動画(中山公園にて)中山公園駅に入線するAC05型。
4号線AC05型電車プラグドア動作動画扉閉時は、運転士がドアスイッチを操作すると各扉の上に設置されたドアランプが点滅し、数秒後に扉が動作する仕組みとなっている(上海地下鉄の全車両で共通仕様)。
4号線・3号線電車走行動画(宝山路にて)離合する4号線AC05型と3号線AC03型。

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