香港鐵路 東涌線
トンチョン線 / MTR Tung Chung Line

香港鐵路(MTR)東涌線(トンチョン線)は香港(ヒョンゴン/ホンコン)〜東涌(トンチョン)間8駅31.1kmを結ぶ路線である。うち、奥運(オウワン)〜東涌 手前は地上区間である。全区間複線(左側通行)で、架線集電方式による直流1,500V電化。軌間は1,432mm。ワンマン・ATO運転を実施している。香港〜九龍(ガウロン/カオルーン)間と青衣(チェンイー)〜東涌 手前は機場快線と線路を共用していて、九龍〜青衣 間は機場快線の線路とあわせて方向別複々線となっている。1998年6月22日に全線が開通した。また、2003年12月16日に南昌(ナムチョン)駅、2005年6月1日に欣澳(ヤンオー/サニー・ベイ)駅がそれぞれ開業した。
列車は当初7両編成で運転されていたが、2003年に8両編成化された。車両は開業にあわせて導入されたドイツ・ADtranzとスペイン・CAF両社の合作車である「A-Train」12編成と、列車増発のために2006年に導入された韓国・ROTEM製の「K-Train」(正式な形式名は「C6522-04E」型)4編成の2形式で運転される。共に最高速度135km/hで現在、地下鉄車両としては世界最速である。

東涌線のA-Train電車。機場快線の電車(AEL A-Train)と基本仕様をあわせている。最高速度は135km/h。車体はアルミ製。

欣澳にて
ランタオ島(大嶼山)内を行くA-Train。

東涌〜欣澳にて
A-Trainの先頭車側面。先頭車の車長は24.6mで、中間車の22.5mに対して2.1m長い。台車には最高速度135km/hに対応するためヨーダンパを設置。
A-Trainの車内の様子。
各扉の上には同線専用のマップ式の次駅案内表示機が設置されている。LED式案内表示機は省略。
側扉の床部に書かれている製造メーカー。ドイツのADtranz社とスペインのCAF社の合作車である。
香港ディズニーランド開業や昂坪360開業に伴う東涌線の乗客増に対応すべく、列車増発のために2006年に導入されたK-Train(C6522-04E型電車)。觀塘線のK-Train(C651型電車)をベースとしているが、最高速度は東涌線のA-Train電車と同じ135km/h。車体はステンレス製で、側面はA-Trainにあわせた塗装となっている。

欣澳にて
ランタオ島内を行く東涌線K-Train。

東涌〜欣澳にて
東涌線K-Trainの先頭車側面。先頭車の車長は23.2mでA-Trainよりも運転台部分の長さが短縮されている。台車には最高速度135km/hに対応するためヨーダンパを設置(觀塘線のK-Trainは省略されている)。
東涌線K-Trainの車内の様子。觀塘線のK-Trainに準じているが、各扉の上のマップ式の次駅案内表示機は東涌線A-Trainと同一で、LED式案内表示機も省略されている。
車端部にあるROTEMの銘板。なお、觀塘線のK-Trainと同様、VVVF装置は三菱製である。
欣澳駅に発着する東涌線の列車。欣澳駅は2面4線で、中央2線が通過線(機場快線用)となっている。
欣澳駅には東涌線で唯一、ホームゲードが設置されている(他の駅はホームドア)。
東涌駅の駅前の様子。奥のMTRのロゴが掲げられている建物が東涌駅駅舎で、左手前に見える建物がバスターミナルである。バスターミナルからは香港国際空港行きのバスも発着している。バスターミナルの上は大型ショッピングセンターとなっている。
九龍駅のホームと、コンコースへのエスカレーター。東涌線のホームは地下4階、コンコースは地上階に位置し、地下1階が機場快線のホームとなっている。エスカレーターの途中に見えるガラス張りの階が機場快線の線路部分。

東涌線A-Train走行音(青衣→茘景)GTO-VVVF制御で、制御装置はドイツのAEG製。加速度は3.6km/h/s。
Mc-M-T-M-M-T-M-Mc(6M2T)の8両編成。
ドアエンジンは電気式。
東涌線A-Train走行音(奥運→九龍)
東涌線K-Train走行音(奥運→南昌)IGBT-VVVF制御で、制御装置は三菱製。加速度は3.6km/h/s。
Tc-M-M-M-M-M-M-Tc(6M2T)の8両編成。
ドアエンジンは電気式。
東涌線K-Train走行音(九龍→奥運)
東涌線電車走行動画(東涌〜欣澳にて)離合する東涌線のA-TrainとK-Train。

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