北京地下鉄8号線

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北京地下鉄8号線は森林公園南門(センリンゴンユェンナンメン)〜北土城(ペイトゥーチョン)間4駅4.8kmを結ぶ路線である。営業線区間はすべて地下。全区間複線(右側通行)で、第三軌条方式による直流750V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。ATO運転を実施している。プラットホームスクリーンドア(PSD)は全駅に完備。北京オリンピック開催にあわせて建設が進み、10号線・機場線とともに2008年7月19日に第1期区間が開通した。ただし、テロ対策のために北京オリンピック・パラリンピック終了までは大会関係者及び当日のチケット保持者しか乗車できず、一般開放されたのは2008年10月9日である。

列車は6両編成で運転され、車両は10号線のDKZ15型を暫定的に使用している(使用編成は特定されていない)。線内に車両基地はないため、検査時等は奥体中心(アオティージョンシン)〜北土城 間にある10号線との短絡線を経由して同線の万柳車両段まで回送される。

第1期区間は「奥運支線」(オリンピック支線)とも呼ばれ、北土城駅を除いて駅が北京オリンピックの施設の付近に位置する。また、各駅のホームやコンコースのデザインには特色を出している。

2010年に回龍観東〜森林公園南門 間、2011年に北土城〜鼓楼大街 間、2012年に朱辛庄〜回龍観東 間の延伸開業が予定されている。2015年以降、鼓楼大街から中国美術館方面へ延伸する予定だが、現在のところルートは未確定である。

(路線図:管理人制作)

10号線との乗換駅である北土城駅。奥運支線(オリンピック支線)の始発駅となるこの駅のデザインは中国らしさをだすべく、中国伝統の「青花磁」(染付磁器)をテーマとしたものとなっている。
北土城駅の8号線のホームの様子。青花磁の柄が柱や壁にデザインされている。
プラットホームスクリーンドア(PSD)のガラスには中国結びや竜、梅などが描かれている。
奥体中心駅は「スポーツ」をテーマとしたものとなっている。
奥体中心駅のプラットホームスクリーンドアには、オリンピックの各種競技が描かれている。
奥体中心駅の北側に位置する、北京国家体育場「鳥の巣」。北京オリンピックのメインスタジアムとして使用された。
奥林匹克公園(アオリンピーキーゴンユェン)駅は北京国家水泳センター「水立方」(ウォーターキューブ)の最寄駅のため、同施設と同様の「水泡」をテーマとしたデザインとなっている。天井は海をイメージした青のアルミ板で覆われ、照明は泡をイメージした円形のものが不規則に設置されている。
奥林匹克公園のプラットホームスクリーンドアには海洋生物がデザインされている。
森林公園南門駅は「奥林匹克森林公園」(オリンピック森林公園)内に位置するため、テーマは「森林」となっている。ホームの32本の柱は幹、天井は入り組んだ枝をイメージしており、まるで街路樹のようである。照明は不規則に配置されて、木漏れ日を表現している。また、床には落ち葉もところどころにプリントされている。装飾費は4駅の中で最も高額とのことである。
森林公園南門駅のプラットホームスクリーンドアには森林が描かれている。
8号線で運用に入るDKZ15型。第2期区間開業までは10号線のものを暫定的に使用している。
DKZ15型の車内の様子。10号線と共通運用されているため、仕様は10号線のものと同一。
各扉の上のマップ式案内装置。既に走行した区間を赤、これから走行する区間を青色のLEDで表示する。10号線の路線図と一体化している。
8号線第1期区間の路線図。

8号線DKZ15型電車走行音(奥体中心→奥林匹克公園)IGBT-VVVF制御で、制御装置は東洋電機製。
Tc-M-T-M'-M-Tc(3M3T)の6両編成。
自動放送は北京語・英語の2ヶ国語。
8号線DKZ15型電車走行音(奥林匹克公園→森林公園南門)

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