北京地下鉄1号線

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北京地下鉄1号線は蘋果園(ピングオユェン)〜四恵東(スーフイトン) 間23駅30.4kmを結ぶ路線である。うち、四恵(スーフイ)〜四恵東 間は地上区間である。全区間複線(右側通行)で、第三軌条方式による直流750V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。車両基地は古城車両段と四恵車両段の2箇所。1969年10月1日に蘋果園〜南礼士路(ナンリーシールー)〜長椿街(チャンチュンジエ)〜北京站(ベイジンジャン)間(南礼士路〜長椿街 間は現在1号線と2号線の短絡線(非営業)、長椿街〜北京站間は現在は2号線の一部となっている)が開通し、開通当時は公務員以外の乗車はできなかった(1977年に一般人に開放、1980年に外国人利用許可)。1987年12月28日に南礼士路〜復興門(フーシンメン)、1992年12月12日に復興門〜西単(シータン)間が延伸開通。1999年9月28日には天安門西〜四恵東 間(別名 復八(フーバー)線)が開通し、2000年6月28日の西単〜天安門西 間の開通により全通となった。

列車は6両編成で運転され、現在営業運転に使用される車両は、DK20型(7編成)、DKZ4型31編成、SFM04型29編成の3形式。旧型車両のDK20型(1994年製)は現在朝夕ラッシュ時を中心に運行されており、DKZ4型の冷房化改造が完了する2010年に引退が予定されている。なお、DK20型との一部の編成は不燃化改造・車内更新・塗装変更が実施され、「DK20G型」と形式変更されている。SFM04型は2007年より導入され、2008年の北京オリンピックまでに第1次製造分として20編成が製造された。現在も増備が続いており、最終的に41編成が導入される予定。DK11型(最盛期13編成)はSFM04型の増備により2008年に全車両が引退した。また、BD2型(12編成)も車両は残存しているものの、現在は全車が運用から外れている。

蘋果園のさらに先には一般客の乗車が不可能である区間が存在し、同区間には蘋果園寄りから順に「福寿嶺」、「高井」、「黒石頭」という3つの駅が存在する模様。福寿嶺駅は地下鉄事業者による駅番号102、軍による駅番号52で、地下鉄専門学校があるという。同駅までは朝夕に1往復、専門学校生用の通学専用列車(途中駅通過)が運転されているようだ。高井駅(別名:北京軍区駅)は地下鉄事業者による駅番号101、軍による駅番号53で、北京軍区の管轄区域内にあるため、関係者以外は駅周辺に近づくことすら出来ないという。通常、列車は同駅までは運転されていない。黒石頭駅は軍による駅番号53で、地上駅である。電化はされていない。これら3つの駅は地下鉄事業者や国家からは存在が公表されていないため、詳細は謎に包まれたままだ。中国人の鉄道ファンの方が運営するごく一部のサイトに写真等が掲載されている。この区間の開業日は1969年10月1日。

(路線図:管理人制作)

1号線の最新形式であるSFM04型。南車集団四方機車車両製および北京地鉄車両廠製で、2007年より製造が続いている。最終的に41編成が製造される予定。1号線初の冷房車。車両デザインはドイツのAlexander Neumeister(アレキサンダー・ノイマイスター)氏が担当した。
車両寸法は長さ19,000mm×幅2,800mm×高さ3,800mm。加速度は3.0km/h/s、最高速度は80km/h。車体はビードレスステンレス製。全編成が古城車両段所属で、編成番号はG432〜(DKZ4型からの連番)。編成番号・車両番号の頭には古城車両段所属であることを示す「G」(古城=Gucheng)がつく。

四恵東 付近にて

※参考ページ:http://www.ifdesign.de/beitragsdetails_e.html?offset=119&sprache=1&award_id=161&beitrag_id=42945
SFM04型の前面は、ひときわ丸みを帯びたラウンド形状となっている。前照灯はHID。Alexander Neumeister氏が同じくデザインを担当した東京メトロ10000系、福岡市交通局3000系と類似した外観となっている。

西単にて
SFM04型の車内の様子。座席は不燃性モケット。スタンションポールは天井まで貫通しておらず、すっきりした印象。天井には防犯カメラを各車両2台設置。また、各車端部(貫通路上)にはLED式案内装置が設置されている。
各扉の上にはマップ式案内装置が設置されている。既に走行した区間を赤、これから走行する区間を緑色のLEDで表示する。
1998〜2000年に31編成が製造されたDKZ4型。SFM04型と並んで、1号線の主力車両である。北京地下鉄初のVVVF制御車両で、制御装置は東洋電機製。北京地下鉄唯一のGTO-VVVF制御車で、かつ日本を除くアジアの地下鉄・都市鉄道の電車で唯一の東洋電機製GTO-VVVF制御装置の輸出例である。冷房装置は当初は乗務員室にのみ設置されていたが、2009〜2010年に客室の冷房化改造も実施された。
車両寸法は長さ19,000mm×幅2,800mm×高さ3,510mm。加速度は3.0km/h/s、最高速度は80km/h。 全編成が四恵車両段所属で、編成番号はS401〜S431。編成番号・車両番号の頭には四恵車両段所属であることを示す「S」(四恵=Sihui)がつく。

四恵東 付近にて
DKZ4型の旧塗装(現在は消滅)。

四恵〜四恵東にて
DKZ4型の車内(客室冷房化改造前の姿)。座席はFRP製。貫通路には扉が設置されている。現在は扉の横にLCDが追加設置されている。
DKZ4型の運転台。1984年に東急車輛製の電車を北京地下鉄に1編成導入(現在は運用離脱)した影響か、日本式のT型ワンハンドルマスコンを採用している。
DKZ4型の運転台のモニター画面。日本製。何故か種別「普通」まで表示している(北京地下鉄は全列車が普通列車)。車両のイラストも実車の塗装(旧塗装)にあわせられている。
アルミ車体を採用したDK20型。1994年に7編成が製造された。抵抗制御車。写真の編成は車体更新車で、「DK20G型」を名乗っている。現在、朝夕ラッシュ時を中心に運行。将来的にSFM04型に置き換えられる予定。
車両寸法は長さ19,000mm×幅2,800mm×高さ3,510mm。加速度は3.0km/h/s、最高速度は80km/h。全編成が古城車両段所属で、編成番号はG108〜G114。

四恵東 付近にて
DK20型の車内。非冷房車のため、天井には多くのファンデリアが並ぶ。座席はFRP製。
DK20G型の車内。内装品は基本的にすべて交換された。また、ドア上にはLED式案内装置も追加設置された。
BD2型。DK20型と同じく1994年に12編成が製造された。車体は普通鋼製。抵抗制御車。SFM04型の増備が進み、現在は全車が運用から外れている。車両寸法は長さ19,000mm×幅2,800mm×高さ3,510mm。加速度は3.0km/h/s、最高速度は80km/h。全編成が古城車両段所属で、編成番号はG115〜G126。

四恵〜四恵東にて
DK11型。1984〜1986年に、DK2型の車体更新車(車体新造)として76両が製造された。Mc-Mcの2両編成を3本固定化した6両編成である(Mc-Mc+Mc-Mc+Mc-Mc)。なお、当初は2両編成を2本繋げた4両編成であった。他の1号線の形式とは異なり、3扉車。ストレート車体で、車両寸法は長さ19,000mm×幅2,650mm×高さ3,509mm。界磁チョッパ制御。全編成が古城車両段所属で、編成番号はG201〜G213。
SFM04型の増備により2008年に全編成が引退した。

四恵にて
朝夕ラッシュ時を中心に運行される、古城路行き列車(古城路駅到着後に古城車両段へ入庫する)。前面に行先表示機が設置されていないDK20型・BD2型は、蘋果園・四恵東以外の行先の場合は写真のように前面に行先表示板を掲げる。
以前は古城路〜古城車両段 間の地下鉄関係者向けの非公式の客扱いを行っていたが、現在は取りやめられた。

天安門東にて
西側の終点、蘋果園駅の降車専用ホーム。列車は一旦引き上げ線に入線して折り返す。
この駅の先には一般客に未開放の区間があり、「福寿嶺」、「高井」、「黒石頭」という3つの駅もあるようだが、公表はされておらず、存在は謎に包まれている。通常の列車はこの区間に入線することはない。

1号線SFM04型電車走行音(八宝山→八角遊楽園) IGBT-VVVF制御で、制御装置は湖南湘電東洋電気(東洋電機と湘潭電機の合弁会社)製。
Tc-M-T-M1-M-Tc(3M3T)の6両編成。
磁励音は東洋電機製のIGBT-VVVFとほぼ同一である。
1号線SFM04型電車走行音(古城路→八角遊楽園)
1号線DKZ4型電車走行音(玉泉路→五ケ松) GTO-VVVF制御で、制御装置は東洋電機製。
Mc-T-M-T-T-Mc(3M3T)の6両編成。
磁励音は同社製のGTO-VVVFの標準的なもの。
1号線DKZ4型電車走行音(五ケ松→万寿路)
1号線DK20型電車走行音(八角遊楽園→古城路) 抵抗制御車である。
Mc-M-M-M-M-Mc(6M0T)の6両編成。
※古城路止まりの列車で収録。
1号線DKZ4型電車走行動画(天安門東にて) 車掌の発車ベル操作・ドア扱いの後、天安門東を発車するDKZ4型。車掌は北京地下鉄では最後尾ではなく、先頭車に乗るのが基本。
なお、発車ベルは2007年に導入された。
4号線DKZ4型電車走行動画(四恵東 留置線にて) 指差呼称ののち、四恵東の留置線から発車していくDKZ4型電車。

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