Tranvía del Este

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Tranvía del Este(トランビア・デル・エステ)は、かつてCórdoba(コルドバ)〜Independenciaインデペンデンシア)間4駅2.1kmを結んでいたLRT(路面電車)の路線である。全区間地上で、架線集電方式による直流750V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。運営事業者は「Celeris」。運賃は1ぺソ均一であった。

2007年7月14日に全区間が開業した。車両は当初、フランスのミュルーズのトラムから2編成(車両はAlstom製のCitadis 302)を借りて運行を開始した。後にこの2編成はミュルーズに返却され、代わりにスペインのマドリード(Metro Ligero)から1編成(車両はAlstom製)を借りて運行を継続した。

当初は両端から路線を延伸し、北はTerminal Retiroまでの2km、南はCaminitoまでの5.2kmを延伸する計画であった。しかし、営業区間の乗客数が低迷していたことに加え、2012年10月10日に唯一の所有車両の故障により運行が継続できなくなったため、結局路線を廃止することに決定した。そのため、車両が故障した日が当路線の最終運行日となった。営業期間は2007年7月14日〜2012年10月10日と、僅か5年3ヶ月余りであった。

2015年5月現在、施設はほぼそのまま残されている。

Tranvía del EsteのCorrientes駅(停留所)の様子。ほぼ現役時のまま施設は残されている。
Corrientes駅の駅名標。
ホームから見た景色。隣にはMitre線・Sarmiento線・Roca線の3線を結ぶ、広軌(軌間1,676mm)の短絡線が全区間で併設されている。
ホームに掲げられている路線図。
駅施設はほぼ現役時のままだが、錆びたレールから長らく列車が運行されていないことを窺わせる。

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