営団500形 東京へ里帰り

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ブエノスアイレス地下鉄で引退し、20年ぶりに中野車両基地へ帰ってきた営団地下鉄500形。

ブエノスアイレス地下鉄B線の元 営団地下鉄500形は後継車両の「CAF6000」の導入により2015年4月〜2016年2月に32両が廃車となったが、このうちB線で「U編成」として運行されていた6両のうち771・734・584・752の4両が東京メトロへ里帰りした。

この4両は2015年12月に引退した車両で、2016年5月にアルゼンチンのZarate港から出港した。そして、同年7月11日に横浜市の大黒ふ頭にて陸揚げされ、7月21日・22日の未明に2両ずつ(7月21日に771号車と584号車、7月22日に752号車・734号車)東京メトロ中野車両基地まで陸送された。この4両は1996年にブエノスアイレスへ渡った車両であり、20年ぶりの帰国を果たした。

今後、東京メトロは車体等を補修した上で保存し、各種イベントでの活用も検討している模様である。報道によると、3両を動態保存として整備するとのことだ(1両は部品取り用)。日本の地下鉄が90周年を迎える2017年12月のお披露目を目標に整備が進められる予定で、3両はそれぞれ登場時・B修時・ブエノスアイレス地下鉄時代の3仕様で復元されるとのことである。

2017年3月15日・16日の未明には584・771・734の3両が動態保存に向けて本格的な整備をするため、中野車両基地から新木場車両基地へ陸送された。そして、同年8月には新木場車両基地での整備が完了し、同月25日・26日の未明に新木場車両基地から中野車両基地へ陸送された。

2017年12月10日、東京メトロ主催の地下鉄開通90周年感謝祭「TOKYO METRO 90 Days FES!」のスペシャル企画の一環として行われた公募制イベント「東京メトロ中野車両基地見学ツアー」にて、車体整備後の姿が一般に初公開された(報道公開は2017年11月27日に実施)。

なお、日本で運行された地下鉄車両が海外へ譲渡後、再び日本へ里帰りしたのは今回の例が史上初である。また、ブエノスアイレス地下鉄は廃車になった営団地下鉄500形をオークションにて売却しており、一部がアルゼンチン国内で店舗等として活用されている。

※大黒埠頭及び中野車両基地の写真はすべて敷地外で撮影

関連ページ:「ブエノスアイレス地下鉄−元 営団地下鉄500形」「営団500形B線引退車両−Pilar市内解体業者留置」

■アルゼンチンからの到着時(大黒ふ頭→中野車両基地への輸送)
大黒埠頭到着 771・584号車陸送
771・584号車搬入 752・734号車陸送
車両細部観察
■本格的な整備開始(中野車両基地→新木場車両基地への輸送)
584・771・734号車陸送
■新木場車両基地での整備完了(新木場車両基地→中野車両基地への輸送)
734・771号車陸送・搬入 584号車陸送・搬入
■「東京メトロ中野車両基地見学ツアー」での展示(一般への車両初公開イベント)
開催前日 開催当日

里帰りした営団地下鉄500形「U編成」(ブエノスアイレス地下鉄現役時の姿)
771-772-734-753-584-752から成る6両編成。2015年12月に廃車となり、このうち771・734・584・752の4両が今回の日本帰還を果たした。
今回帰還した4両は丸ノ内線時代末期、方南町支線用の86編成及び88編成に組み込まれていた車両である。1996年にブエノスアイレス地下鉄へ譲渡された。
写真はJuan Manuel de Rosas寄り先頭車の771。

上写真:Echeverríaにて
下写真:Juan Manuel de Rosasにて
いずれも2015年5月6日撮影
Leandro N. Alem寄り先頭車の752。

Echeverríaにて
2015年5月4日撮影

関連ページ:「ブエノスアイレス地下鉄−元 営団地下鉄500形」「営団500形B線引退車両−Pilar市内解体業者留置」

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